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子供部屋は最初から仕切るべき?後から間仕切りを設置するメリット・デメリット

こんにちは、ゆうすけです。

今回は「子供部屋の間仕切り」について詳しく解説します。

新築で戸建てを建てるなら、子どもたちには自分の部屋を持たせてあげたいですよね。

ですが、きょうだいが多い場合、1人1部屋を用意することが難しいケースもあります。

筆者自身3人兄弟で、高校生になるまで自分の部屋がなく、兄弟と同じ部屋で寝たり勉強したりしていました。

中学生に上がった頃には「自分の部屋がほしい」と親にずっと駄々をこねていたような気がします。

そんな幼少期を経験して、現在住宅営業を行っている筆者ですが、弊社へリフォーム依頼される方のなかにも、「新築を建ててすぐに子供部屋の間仕切りをつくりたい」とご相談をいただくことがあります。

子どもは身体的にも精神的にすごいスピードで成長するので、新築で間取りを決めるとき子供部屋をどのように使うのか計画しておきたいものです。

実際に新築住宅を建てるとき、「将来的には子供部屋を仕切りたい」と考えて、間取り決めをする人も増えています。

というのも新築時に間仕切り用のレールを仕込んでおくなどの工夫をすることで、将来的のリフォーム費用を安く抑えることができるからです。

そこで今回は「これから家を建てる方で、子供部屋の間仕切りをどうするか迷っている方」向けに、間仕切りの方法や費用相場を徹底解説します。

こちらの記事を読むことで、次のようなことが分かります。

目次

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるメリット

子供部屋をつくるとき、「間仕切りを新築工事でつくるべきか・後からリフォームでつけるべきか」を迷う方が多いでしょう。

そして、お子さんの数が将来的に増える予定であれば、きょうだいそれぞれに自分の部屋を持たせてあげたいと思いますよね。

間仕切りを設置する方法はさまざまですが、新築工事でまとめて施工するか・後からリフォームするかを選ぶ必要があります。

まず、子供部屋の間仕切り壁をリフォームで設置するメリットについて解説します。

  • 子どもの成長に合わせて間取りを変えられる
  • 子どもが家のなかで走り回れる場所ができる
  • ただの物置部屋になりにくい

メリット①子どもの成長に合わせて間取りを変えられる

子供部屋の間仕切りを後からつくる1つ目のメリットは、「子どもの成長に合わせた間取りを変更できる」ことです。

子どもの成長スピードは想像以上で、昨日できなかったことが次の日にはできるようになるものです。

そして子どもは成長するにつれて、親離れを意識するようになり、徐々に自分の部屋で行うことが増えていきます。

たとえば、子どもが寝る場所は小学生から中学生にかけて大きく変化し、中学生になると半数以上が1人で寝たいと思うようになります。

つまり、子供部屋は子どものものすごい成長スピードに合わせて、役割を変えていく必要があるのです。

もちろん最初から完璧なものである必要はなく、子どものライフステージに合わせて適切な広さの間取りを与えて上げることが大切です。

間仕切りを後からつくることで、必要に応じて子供部屋の広さを変えることができて、子どもにとって心理的に安心できる子供部屋を与えてあげられるのです。

子供部屋の広さについてさらに詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

メリット②子どもが家のなかで走り回れる場所ができる

子供部屋の間仕切りを後からつくる2つ目のメリットは、「家のなかで走り回れる部屋ができる」ことです。

たとえば賃貸暮らしで「走り回らないで!」と叱っていませんか?

特に木造や鉄骨のアパートに住まいの方は、生活音で近所に迷惑をかけていないか心配になりますよね。

そして新築を建てることで、近所トラブルから開放されて、子どもを叱らなくていい生活にしたいですよね。

そのためには、子どもが走り回っても大丈夫な広い部屋を用意してあげる必要があります。

もちろん走り回れるくらい広いリビングがあれば問題ありません。

しかし、リビングはキッチンなど危険なものがある場所が近いので、目が離せなくなる可能性もあります。

なので安全に走り回れる子供部屋を用意してあげるのがベストです。

メリット③ただの物置部屋になりにくい

子供部屋の間仕切りを後からつくる3つ目のメリットは、「物置部屋になりにくい」ことです。

最初から子供部屋を仕切ることで、使い道のない部屋ができてしまう可能性があります。

そうすると、「気づかないうちに物置部屋になっていた」ということが実はよくあります。

というのも物置部屋は、次のような条件で自然にできてしまう部屋だからです。

  • 使用目的が明確に決まっていない
  • 日中の部屋が暑すぎる(または寒すぎる)
  • 部屋に人が立ち入らない(人目が届かない)
  • 普段使いするには少し狭い

このような条件が揃う部屋は、意図せずとも自然と物置部屋になっていきます。

せっかく用意したはずの子供部屋が、気づかない内に物置部屋になってしまうのは残念ですよね。

であれば、子供部屋の間仕切りをつくらず、子どもが小学生高学年になる頃まで、家族全員で一緒に寝る部屋として使うのも良いでしょう。

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるデメリット

子供部屋を後から仕切ることは、メリットばかりではありません。

特に費用面だけを考えると、新築工事で最初から間仕切りをつくる方が安く仕上げることができます。

またリフォームをする場合、数日間は業者が家のなかで工事することになるので、心理的なストレスもあります。

そこで、子供部屋の間仕切り壁を後からつくるデメリットについて詳しく解説します。

  • 住宅ローンに組み込めず将来的に現金出費がある
  • リフォーム業者を数日間は家の中に入れる必要がある

デメリット①住宅ローンに組み込めず将来的に現金出費がある

子供部屋を後から仕切る1つ目のデメリットは、「住宅ローンに組み込めない」ことです。

新築の戸建てを建てるなら、家づくりにかかる費用をまるっと住宅ローンに組み込んでしまいたいと思う方が多いのではないでしょうか?

「住宅ローンにすべて組み込みたい」と考えるのは、とても懸命な判断です。

というのも住宅は後から間取りや設備を変更するほど費用がかかるからです。

工事内容次第では、新築工事で10万円もかからない工事が、リフォームだと100万以上かかるケースもあります。

子供部屋の間仕切り壁も、新築工事でつくる方が安くできることが多いでしょう。

特にリフォームは住宅ローンに組み込めず現金出費になるので、子育て中の家計にはすこし手痛い出費になります。

デメリット②リフォーム業者を数日間は家の中に入れる必要がある

子供部屋を後から仕切る2つ目のデメリットは、「リフォーム工事中の心理的なストレス」です。

子供部屋の間仕切り壁を後からつくる場合は、数日間はリフォーム業者が家のなかで工事することになります。

基本的に作業する部屋以外に立ち入ることはありませんが、それでもリフォーム工事中は心理的に落ち着かないでしょう。

またリフォーム前に部屋を片付けたり、工事中の業者に差し入れをしたりといろいろと気を使うこともあるでしょう。

なので、子供部屋の間仕切り壁を後からつける場合、金銭面だけでなく心理的な負担があることを理解しておきましょう。

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるときの費用相場と注意点

子供部屋の間仕切り壁を後から追加する場合、新築工事で行うよりもリフォーム費用が高くつきやすいと解説しました。

ではさらに具体的に、間仕切り壁の設置費用はいくらぐらいかかるのでしょうか?

まず石膏ボートと壁紙クロスの間仕切り壁をつくる場合、費用相場は10万円~30万円程度です。

さらに仕切りを作った後、必要に応じてエアコンやコンセントを設置することになります。

仕切られた部屋のサイズが6畳程度であれば、10万円以下の低価格のエアコンでも問題ありません。

また間仕切りした部屋にコンセントが足りなければ、数万円の電気工事を行う必要があります。

つまり、これらの費用を足し合わせると最低20万円程度、最大50万円前後の費用になると理解しておきましょう。

このように、工事費用の相場では最低価格と最高価格に大きな差があることが分かります。

その原因は、新築工事の時点でどれだけ準備ができているかということです。

具体的には、次の4つのことを新築工事で仕込んでおけばリフォーム費用を安く抑えることができます。

  • 柱や梁の位置に注意する
  • 必要な箇所に壁下地を仕込んでおく
  • 窓・エアコン・コンセントの配置に注意する
  • 造作家具を間仕切り前提で設計する

注意点①柱や梁の位置に注意する

新築工事での1つ目の注意点は「柱や梁の位置」です。

柱や梁は建物荷重を支えるとても重要な役割があり、建物ごとに一定の規則に従って計画されます。

たとえば日本の木造住宅では、910mm✕910mmを1マスとして、グリット状のマス目を基準に柱の位置を決めることがほとんどです。

子供部屋の間仕切り壁を計画する場合、仕切りたい場所にできるだけ柱がない方が良いです。

なぜならば仕切るためのリフォーム工事で手間が増えるからです。

また子どもが巣立った後に間仕切りを取り壊したいと思ったとき、柱があることで建物構造変更が必要になる場合があります。

リフォームで構造を変更する場合、リフォーム費用が想像以上に跳ね上がるため、不必要な構造変更はおすすめできません。。

つまり、将来的な間取り変更を考えると、子供部屋の間仕切り壁は建物の構造と一体化しない方が良いのです。

注意点②必要な箇所に壁下地を仕込んでおく

新築工事での2つ目の注意点は「壁下地を仕込んでおく」ことです。

住宅では、エアコンや壁掛けテレビの設置する位置に壁下地を仕込んでおくことが一般的です。

下地があれば、エアコンなど重量がある物でも、910mm(または455mm)の幅に縛られずに留め具で壁に固定できます。

そして、子供部屋を間仕切り壁をつくる場合、仕切り方によって壁下地が必要になるケースがあります。

もちろんリフォーム工事で壁下地からつくり治すこともできますが、費用が高くなるのであまりおすすめできません。

なので新築工事の時点で、間仕切りに必要な壁下地をあらかじめ仕込んでおくことをおすすめします。

また間仕切りをした部屋にエアコンを設置する場合、エアコンの取り付け位置にも壁下地を仕込んでおく方がよいでしょう。

注意点③窓・エアコン・コンセントの配置に注意する

新築工事での3つ目の注意点は、「窓・エアコン・コンセントの配置」です。

間仕切り壁をリフォームでつくる場合、仕切った後の部屋を想定して、コンセントや窓の配置を計画する必要があります。

たとえば次のように、12畳の部屋をタテに2分割する場合には、左右対称の間取りにして、ドアやコンセント、エアコンの配置を工夫する必要があります。

また仕切ったあとのエアコンの室外機の位置も事前に計画しておくことをおすすめします。

注意点④造作家具を間仕切り前提で設計する

新築工事での4つ目の注意点は、「造作家具の設計」です。

造作家具とは、部屋の形や使い方にあわせてつくるオリジナル家具のことで、住まい手のライフスタイル合わせたアイテムとして人気があります。

ですが、子供部屋に間仕切り壁を計画する場合、造作家具のレイアウトに注意する必要があります。

たとえば次のように壁沿いに学習机用の造作家具を配置する場合には、中央に袖壁(そでかべ)を設置することがおすすめです。

子供部屋を仕切る7つの方法

子供部屋の間仕切り方には、DIYなど安価にできるものから、リフォーム業者に依頼して行うものまであります。

いずれの仕切り方も良い面と悪い面があるので、子供のライフステージや家計の状況をふまえながら、自分たちの暮らしに適した仕切り方を見つけてみてだくさい。

ここでは次の7つの仕切り方について解説します。

  • 突っ張り棒式カーテン
  • パーテーション
  • ロールスクリーン
  • ハイシェルフ
  • アコーディオンカーテン
  • 建具(引き戸)
  • 間仕切り壁

方法①突っ張り棒式カーテン

子供部屋をもっとも安価に仕切る方法は、「突っ張り棒式カーテン」です。

突っ張り棒はおよそ1万円~3万円前後、カーテンが数千円~2万円前後で購入できます。

これらを組み合わせて簡易的な間仕切りをすることができます。

ただしカーテンを引っ張ったりすると突っ張り棒が外れて倒れてしまうなど耐久性がないため、小さな子どもがいる部屋では十分注意して設置する必要があります。

また簡易的な間仕切りなので、子どもが大きくなるとプライバシーを確保するための間仕切りとしては、すこし物足りないかもしれません。

方法②パーテーション

子供部屋を仕切る2つ目の方法は、「パーテーション」です。

床に置くタイプのパーテーション以外にも、突っ張り棒と組み合わせるタイプもあります。

カーテンに比べると少し費用がかかりますが、それでも比較的安く間仕切り壁をつくることができます。

またパーテーションの種類によって、ディスプレイできるタイプもあるので、おしゃれな子供部屋をつくりたい方にもおすすめです。

カーテンと同様に小さい子どもがいる方は、十分安全対策をするように心がけてくださいね。

方法③ロールスクリーン

子供部屋を仕切る3つ目の方法は、「ロールスクリーン」です。

ロールスクリーンは天井か吊るすタイプを使って仕切りをつくることができます。

ロールスクリーンは安全に設置ができるため、小さいお子さんがいる方にもおすすめです。

また、間仕切りが必要なくなったとしても、取り外す必要があまりないので、多目的な部屋として使いたい方にもおすすめします。

ただし、ロールスクリーンの設置には、天井に下地や梁などの耐久性のある部材が必要になります。

なのでロールスクリーンで間仕切りをしたい方は、新築時に将来的な間仕切りを計画しておくことをおすすめします。

方法④ハイシェルフ

子供部屋を仕切る4つ目の方法は、「ハイシェルフ」です。

可動式のハイシェルフであれば、次のように壁づけにして使ったり、間仕切りとして使ったりすることができます。

ハイシェルフがあれば、狭い子供部屋でも散らからず、スッキリをした部屋をつくることができます。

ハイシェルフを間仕切りにしたい方は、高さについてしっかりと検討してください。

低すぎるシェルフでは、部屋が仕切られている印象がなく、プライバシーの確保が難しくなります。

一方高すぎるシェルフは圧迫感があり、重心が高いため地震対策も必要になります。

方法⑤アコーディオンカーテン

子供部屋を仕切る5つ目の方法は、「アコーディオンカーテン」です。

アコーディオンカーテンは、設置のしやすさとコストのバランスがとれた間仕切りです。

設置費用の相場はおよそ5万円~10万円程度で、最もかんたんにできる仕切りのリフォームです。

ただし、設置場所にはカーテンレールとなる建具が必要になります。

アコーディオンカーテンで仕切りたい方は、新築工事で下地と建具だけを仕込んでおいて、リフォーム費用を安く抑えることがおすすめです。

方法⑥建具(引き戸)

子供部屋を仕切る6つ目の方法は、「引き戸」です。

引き戸とは、次のように横にスライドさせて開閉するタイプの扉のことです。

引き戸は子供部屋だけでなく、さまざまな場所に使われる仕切りで、従来の日本家屋でも「ふすま」や「障子」という形式で使われてきました。

引き戸もアコーディオンカーテンと同様に、レールとなる建具が必要になるため、新築時にレールのみ設置しておくことがおすすめです。

また天井から吊り下げるタイプの引き戸なら、小さな子どもでも簡単に開閉できます。

将来的に引き戸で仕切りたい方は、新築時に袖壁(そでかべ)を作っておくこともおすすめです。

方法⑦間仕切り壁

子供部屋を仕切る7つ目の方法は、「リフォームによる間仕切り壁」です。

最も費用がかかる仕切り方ですが、子どもたちのプライバシーをしっかり確保することができます。

また安全面でのトラブルも少なく、目が届きにくい子供部屋でも安心して遊ばせることができます。

ただし一度設置すると、解体する費用もかかります。

また完全に部屋を仕切るため、エアコンやコンセントの配置は新築時にしっかりと計画する必要があります。

【子供の性別・年齢別】おすすめの間仕切り方

子供部屋を仕切るとき、「どういう仕切り方なら子供たちが喜んで使ってくれるだろう?」と迷うことはありませんか?

特に兄弟が多い方や異性の兄妹がいる家庭では、それぞれのプライバシーをしっかり確保したいですよね。

ちなみにきょうだい関係は「タテ」の人間関係と「ヨコ」の人間関係が成りたつことから、「ナナメ」の人間関係であると考えられています。※1

「ナナメ」の人間関係は、親子関係や友だち関係とは違うため、年齢差や性別に適した距離になるような工夫が必要です。

そこで、次のようなケースの子供部屋でおすすめな間仕切りを詳しく解説します。

  • 年の近い兄弟・姉妹の場合
  • 年の離れた兄弟・姉妹の場合
  • 兄妹・姉弟など異性の場合
  • 3人兄弟・兄妹・姉弟・姉妹の場合

3歳差以下の年の近い兄弟・姉妹

きょうだいの年の差が3歳以下の場合、子供部屋の間仕切りは、「つかず離れずの距離感を作る」ことがポイントです。

子どもは0才から2才の短い間に、ことばを理解できるようになり、自分という意識をもつようになります。

そしてあらゆるものに好奇心をもち、イヤイヤ期を経験することになります。

きょうだいが1歳~3歳程度の年の差の場合、「ママが取られる!」という感情が生まれやすく、上の子が下の子に嫉妬することもあるでしょう。

その一方で、一定の時期をすぎると精神的・身体的な差が少なく、きょうだいで一緒に遊んだり、協力しあったりすること増えていきます。

ただし、きょうだいの喧嘩や遊びに親が直接的に介入しない方がよいとされ、親がきょうだい関係に介入するほどきょうだい間の親密さがそこなわれてしまう可能性があります。※2

なので、年の差が近いきょうだいがいる場合、子供部屋は上の子と下の子を同じ距離感で見守ってあげられるような間取りにすることがポイントです。

子どもが小さいうちは、完全な個室にならない間仕切りを設けて、きょうだいが並んで勉強したり、遊び道具をシェアできる環境を用意してあげましょう。

子どもが中学生や高校生になると、お互いに適切な距離を保ちたいと思うようになるので、個室に近い間仕切りにしても良いでしょう。

4歳差以上の年の離れた兄弟・姉妹

きょうだいの年の差が4歳差以上の場合、子供部屋の間仕切りは、「成長段階の差を意識して仕切る」ことがポイントです。

きょうだいの年の差が4歳以上になると、上の子がお兄ちゃん・お姉ちゃんであることを自覚していて、下の子の面倒を見ようとしてくれます。

ですが、これまで自分1人が独占していたはずの「ママ」が赤ちゃんに取られていると感じて、「赤ちゃん帰り」をしてしまうケースもあります。※3

また上の子が保育園にいる間、下の子は自宅にいるなど成長する環境が違うため、きょうだい関係が深まらず、きょうだい愛が育たないケースもあります。

なので、上の子が自ら進んでお手本となり、下の子を思いやったり、いたわったりできる環境を用意してあげることがおすすめです。

異性のきょうだい(兄妹・姉弟)

きょうだいに異性がいる場合、子供部屋は「第二次性徴期までに部屋のルールをつくる」ことが大切です。

第1次性徴期とは、生まれてすぐに分かる男女の性器に見られる特徴のことです。

一方第2次性徴期とは、思春期になってあらわれる性器以外の身体の各部に見られる男女の特徴のことを表します。※4

また第2次性徴期の開始時期は、女子で8歳から12歳ごろ、男子で10歳から13歳ごろだと言われています。

第2次性徴期を迎えて思春期になる子どもには、プライベートがある程度確保できる場所が必要になるでしょう。

また同性の友だちなどを自分の部屋に招くこともあるため、異性のきょうだいが心理的に安心できるような間仕切りの工夫が必要になります。

そして間仕切りがないために、きょうだいが勝手に部屋に入ってしまったりとトラブルになるケースもあります。

なので、お互いが気持ちよく過ごせるような「きょうだいの部屋のルール決め」を親がサポートしてあげましょう。

3人以上の兄弟・兄妹・姉弟・姉妹

きょうだいが3人以上いる場合、子供部屋に関わる問題を子供部屋だけで解決しようとしないことがポイントです。

3人以上のきょうだいがいる家庭では、1人1部屋を用意してあげることが難しいケースが多いでしょう。

子どもが小さいうちは間仕切りがなくても問題なく過ごせますが、受験期などストレスがかかる時期になると、子どもは強い不満を感じるかもしれません。

なので、3人以上のきょうだいがいる場合には、家全体の間取りを工夫することで解決することがおすすめです。

たとえば、和室や書斎を勉強部屋に転用したり、リビングダイニングに勉強スペースを用意することで解決できる場合があります。

なので、3人目以降の子どもを授かる予定がある方は、家全体のあらゆるスペースを活用して子どもたちのライフステージに適した場所を用意してあげましょう。

広島県福山市で子供部屋の間仕切りに悩んだら昇高建設へ

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まとめ

今回は「新築時に迷う子供部屋の間仕切り」について徹底解説しました。

こちらの記事をかんたんにまとめます。

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるメリット

  • 子どもの成長に合わせて間取りを変えられる
  • 子どもが家のなかで走り回れる場所ができる
  • ただの物置部屋になりにくい

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるデメリット

  • 住宅ローンに組み込めず将来的に現金出費がある
  • リフォーム業者を数日間は家の中に入れる必要がある

子供部屋に後から間仕切り壁をつけるときの費用相場と注意点

  • 柱や梁の位置に注意する
  • 必要な箇所に壁下地を仕込んでおく
  • 窓・エアコン・コンセントの配置に注意する
  • 造作家具を間仕切り前提で設計する

子供部屋を仕切る7つの方法

  • 突っ張り棒とディスプレイラック
  • パーテーション
  • ロールスクリーン
  • ハイシェルフ
  • アコーディオンカーテン
  • 建具(引き戸)
  • 間仕切り壁

【子供の性別・年齢別】おすすめの間仕切り方
年の近い兄弟・姉妹の場合

  • つかず離れずの距離感になること
  • きょうだいを同じ距離感で見守れること

年の離れた兄弟・姉妹の場合

  • 成長段階の差を意識して仕切ること
  • 上の子が自ら進んで下の子を気にかけてあげられるようにすること

兄妹・姉弟など異性の場合

第二次性徴期までにきょうだいの部屋のルールをつくること

3人兄弟・兄妹・姉弟・姉妹の場合

家全体のスペースを有効活用すること

参考図書・文献

※1 依田明・きょうだいの研究 (現代心理学ブックス)

※2 Susan M. McHale etc (2000)「Step In or Stay Out? Parents’ Roles in Adolescent Siblings’ Relationship

※3 厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために

※4 日本スポーツ振興センター「第二次性徴期

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