
部屋の印象がガラッと変わる!ダサく見えない照明器具の選び方
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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- ダサく見えない照明器具の選び方が知りたい!
- 新築なのにおしゃれに見えない理由は?
- そもそも照明器具にはどんな種類があるの?
間取りにこだわった新築の家なのに、どこか垢ぬけず、「思い描いた理想の空間と違う」と感じる方は意外と多いです。
一方で、家具やインテリアをまだ置いていない段階でもすでにおしゃれだと感じる家もありますよね。
この2つの違いを生み出している要因のひとつが、照明器具の選び方です。
照明は、空間の印象を大きく左右するだけでなく、日々の暮らしやすさにも直結する大切な要素です。
そこで今回は、ダサく見えない照明器具を選ぶためのコツを、わかりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、センスよく照明器具を選ぶ方法がわかり、おしゃれで居心地のいい空間をつくるヒントが見つかりますよ。
照明器具で台無し?!新築がおしゃれに見えない理由とは?

デザイン性の高い新築を建て、家具にもこだわっているのに、なぜか部屋がパッとしないと感じることはありませんか?
実は、新築の家がおしゃれに見えない原因のひとつに、照明器具の選び方があります。
照明器具が部屋をダサくしてしまうのは、次の3つの理由が考えられますよ。
理由①照明器具の特徴を活かしきれていないから
新築の家がおしゃれに見えない理由として、照明器具の特徴や使い方を十分理解せず、なんとなくで設置していることがあげられます。
部屋の雰囲気や用途に合わない照明器具を選ぶと、照明が不自然な存在となり違和感が生まれてしまいます。
その結果、せっかくの新築でも「思っていたイメージと違う」と感じる原因になってしまうのですね。
照明器具にはフロアランプやデスクランプなどもありますが、新築の照明計画で住宅会社が話すのは、おもに以下の5つです。
特徴 | おすすめの場所 | |
---|---|---|
ペンダントライト | ・デザインが豊富 ・インテリアとしての役割も果たす | ダイニングテーブルの上、リビング、洗面所、トイレなど |
間接照明 | ・光がやわらかい ・陰影による演出ができる | リビング、ダイニング、廊下、寝室など |
ダウンライト | ・天井に埋め込む照明 ・天井がすっきりして見える | キッチン、ダイニング、玄関、トイレ、洗面所、廊下など |
ブラケットライト | ・周囲を直接照らしたり、間接照明としても使える | 玄関、リビング、廊下、階段、寝室など |
シーリングライト | ・天井に直付けする照明 ・部屋全体を明るくできる | 子ども部屋、寝室、和室など |
たとえば、リビングは家の中でも広さがあり人が集まる場所なので、明るさや光の届く範囲を優先して照明器具を選びがちです。
ですが、明るさを重視してダウンライトだけで全体を照らそうとすると、光にメリハリがなく、どこか単調で味気ない印象になるでしょう。
照明器具の特徴を考えずに選んでいることが、新築をダサく見せる原因なのです。
理由②家や空間のテイストと合わない照明器具を選んでいるから
照明器具を部屋を明るくするだけの設備として選んでしまうと、空間に合った色や素材を考慮できず、全体の雰囲気がチグハグになってしまいます。
たとえば、木の温もりを感じるナチュラルなインテリアに、無機質な質感やシャープなデザインの照明器具は合いませんよね。
照明器具は光を放つことで空間のアクセントになり、視線にも入りやすいため、家具やインテリアとの相性がとても重要です。
せっかくこだわってつくった空間でも、照明器具のテイストが合っていなければ全体のバランスが崩れ、洗練された印象になりません。
空間全体との調和を考えず、照明器具そのもののデザインだけを見て選んでしまうと、おしゃれな空間が台無しになってしまうのです。
理由③無難な照明器具が空間の印象を弱めてしまっているから
シーリングライトなどの無難な照明器具を選ぶと、せっかくの新築でも空間全体の印象がぼんやりしてしまい、どこか物足りなさを感じる仕上がりになってしまいます。
シーリングライトは、広範囲をしっかり照らせるため、コストパフォーマンスに優れた照明器具としてよく選ばれます。
特にリビングなどの広い空間では、取り入れやすい照明器具のひとつですね。
しかし、均一に照らされた空間は立体感に欠け、のっぺりとした印象になりがちです。
光による陰影やアクセントがなくなることで、空間に個性や奥行きが感じられず、おしゃれさも半減してしまいます。
ありきたりな照明器具ばかりを選んでしまうと、空間全体の印象が弱まりおしゃれな雰囲気から遠ざかってしまうのですね。
また、新築の家に「なんとなく違和感がある…」と感じる背景には、照明器具そのものだけでなく、光の色合いが影響している場合もあります。
照明の色選びについては、こちらの記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
おしゃれをつくりやすい照明器具はコレ!新築の照明器具の選び方

照明器具がダサい部屋の原因になる一方で、選び方によってはおしゃれな空間を演出する最高のアイテムにもなり得ます。
ここでは、空間をセンスよく見せたい方におすすめの照明器具を4つ紹介します。
それぞれの特徴や設置する際のコツを詳しく見ていきましょう。
具体的にどんな照明ブランドがあるのかを知りたい方は、国内外の人気照明ブランドを紹介したこちらの記事を参考にしてください。

おすすめ①天井から吊るす照明器具「ペンダントライト」

おしゃれな空間づくりにおすすめの照明器具がペンダントライトです。
天井から吊り下げて使うペンダントライトは、特にダイニングテーブルとの相性が良い照明器具ですよ。
光が広がりすぎず、テーブルの一点に集中するので、食事をおいしく見せたり、落ち着いた家族の団らんの雰囲気をつくりやすいメリットがあります。
さらに、デザインや素材も豊富で、空間のアクセントにもなるため「手軽におしゃれ感を出したい!」という方にぴったりの照明です。
ペンダントライトを選ぶときは、以下の3つのコツを意識するとよいでしょう。
コツ:快適性かを踏まえてコードの長さを決める
ペンダントライトのコードは、長ければ長いほど重心が下になるのでオシャレに見えます。

ですが、おしゃれさだけを追求してコードの長さを決めてしまうと、使い勝手が悪くなってしまうので気をつけましょう。
たとえば、ダイニングテーブルの上に設置するペンダントライトは、コードが長すぎると照明の位置が低くなりすぎて眩しさや視線の邪魔になったりします。
立ち座りのときに頭をぶつけてしまう可能性もありますね。
ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置する場合、一般的にはテーブルから60〜80㎝の高さにすると、食事中に必要な明るさを確保しつつ、快適に過ごせますよ。
ペンダントライトは、見た目だけでなく暮らしやすさも意識してコードの長さを決めることが大切です。
コツ:シェードの色や形、素材にこだわる
ダイニングテーブルの上のペンダントライトは、シェード部分が視線に入り込む高さにあるため、インテリアの一部として考えましょう。
空間の雰囲気に合わせて、素材や色、形状を選ぶことで全体のバランスが整い、統一感のあるおしゃれな空間に仕上がります。
たとえば、直線的なデザインや漆喰や無垢材などを取り入れた和モダンの家に、装飾が多い洋風のシャンデリアを取り付けると、どうしても違和感が出てしまいますよね。
和モダンの家には和紙や麻、竹や藤といった素材で、落ち着いたベージュや茶色、黒などの落ち着いた色が合います。
ペンダントライトを選ぶ際は、照明器具のデザインも空間全体と調和させるように意識すると、おしゃれな雰囲気をつくれますよ。
コツ:空間とのバランスが取れる大きさにする
ペンダントライトは、設置する空間の広さに対して大きすぎたり小さすぎたりすると、全体の印象がチグハグになり、空間のバランスが悪くなってしまいます。
そのため、空間とペンダントライトのバランスを考えてサイズを選ぶことが大切ですよ。
一般的には、ペンダントライトの直径はダイニングテーブルの幅の3分の1から2分の1の幅がよいとされます。

たとえば、10畳のダイニングに幅90㎝のダイニングテーブルを設置する場合、ペンダントライトの直径は45㎝くらいにすると、空間の広さやテーブルの大きさに合うサイズ感になりますよ。
照明器具のサイズを空間に合わせて選ぶことで、まとまりのあるおしゃれな空間を演出できます。
おすすめ②インテリアの邪魔をしない「ブラケットライト」
壁面や柱に取り付けて使うブラケットライトは、デザインが豊富で、ライト自体がインテリアの要素を併せ持ちます。
適切に選べば部屋の雰囲気作りに一役買ってくれますよ。
ただし、ブラケットライトは視界に入りやすい高さに設置されるため、部屋のテイストと合わないデザインを選ぶと違和感が強くなりやすいです。
そのため部屋のテイストに合わせたデザイン性を重視して選ぶことが大切ですよ。
これらを踏まえた上で、ブラケットライトをおしゃれに活用するためのコツを紹介します。
コツ:納まりが良い場所を見極める
天井ギリギリにブラケットライトを設置すると、目線が上がりすぎて視線の抜けがなくなるので、部屋が狭く感じたり圧迫感を覚えます。
反対に低すぎる位置に設置すると、目線に光が入り込み、眩しく感じてしまいます。
このような状況は生活の質を下げるだけではなく、空間が垢抜けなく感じるため、天井の高さに合わせてちょうどいい高さに設置するとよいでしょう。

天井高が2m40㎝の部屋の場合であれば、1m90㎝〜2mの間でブラケットライトを設置すると納まりが良くなりますよ。
コツ:日中の存在感も意識する
ブラケットライトは壁や柱に取り付けるため、ほかの照明器具に比べて目に留まりやすい特徴があります。
特に電気を消している日中は、光源としてよりもインテリアの一部として見られるため、光を灯していないときでも空間に馴染み、違和感のないデザインを選ぶことが大事です。
また、作業に必要な光量をブラケットライトだけで確保しようとすると、大きなサイズを取り付けがちになってしまいます。
ブラケットライトはあくまでも補助的な照明器具の位置づけで考えるのがよいでしょう。
「この場所にそれなりの光量が欲しい」という場合は、ブラケットライト以外の照明器具をメインにし、ブラケットライトはアクセントとして取り入れるとバランスがよくなります。
コツ:空間の奥行きを演出する
ブラケットライトは設置している壁面と、その手前や奥に配置したほかの照明器具との相互関係を意識して使うことで、空間に奥行きを生み出すことができます。

同じデザインのブラケットライトを使えば、統一感も出るのでよりすっきりとした印象になるでしょう。
特に、綺麗に壁面が出ている部分を照らすようにすると、空間の広がりや奥行きをより感じやすくなりますよ。
ただし、壁の周辺に物が多く置かれている場所を照らすと、空間全体がごちゃごちゃした印象になるので注意してください。
おすすめ③天井をすっきり見せる「ダウンライト」

照明器具の出っ張りがなく視界を邪魔しないダウンライトは、必要な場所に光を届けつつ、どんな空間でもすっきりとした印象に仕上げられます。
リビング・キッチン・トイレ・バスルーム・廊下とさまざまな場所と相性が良く、設置した下を照らすというわかりやすい用途のため、以下の3つの点に注意するとおしゃれ度が高い使い方ができますよ。
- 設置する数を絞る
- 配置する目的をしっかりと考える
- 天井面をより多く残すサイズにする
家中に設置すれば明るいところは増えますが、ダウンライトが多すぎると天井がうるさくなり、おしゃれな空間になりません。
夜の作業で光が必要な場所や、何を照らしたいのかを考えて設置するのがよいでしょう。
また、ダウンライトの標準サイズは10㎝・7.5㎝・5㎝があり、サイズが小さいほど天井面が残るので照明を目立たせることなく、空間に光を演出できます。
ただし、サイズが小さいと光量が不足するため、必要な明るさとのバランスを考えて照明計画を立てることが大切です。
目的に合わせた配置とサイズ選びを意識すれば、ダウンライトはシンプルで洗練された空間を演出する心強いアイテムになります。
ダウンライトを取り入れる際の注意点や後悔しないための工夫については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

おすすめ④雰囲気を格上げする「間接照明」

間接照明は、やわらかい光を壁や天井に反射させるため、直接光が目に入らず空間に優しい雰囲気をもたらします。
設置するだけでおしゃれになりやすいので、ダサくならない部屋にするならぜひ取り入れたい方法のひとつです。
ただし、間接照明さえ設置しておけば、絶対におしゃれになるわけではありません。
光源が直接見えないように工夫したり、ほかの照明器具とバランスよく組み合わせることで暗すぎる・使いにくいといった不満を解消させることが大切です。
間接照明を活用すれば、おしゃれさと快適さを両立した理想的な空間づくりが可能になります。
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まとめ
部屋の印象を大きく変える、ダサく見えない照明器具の選び方について解説しました。
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- 照明器具の特徴を活かし、家のテイストに合った選び方を意識すればおしゃれな空間がつくれる
- シーリングライトは、子ども部屋や寝室、和室などで使うのがおすすめ
- ペンダントライトはコードの長さや部屋の雰囲気に合った大きさ・素材のシェードを選ぶのがコツ
- ブラケットライトは日中の存在感を意識し、壁面を用いた空間演出や奥行き感を出すように使うと効果的
- 天井を美しく見せるダウンライトは、数や配置にこだわるのがポイント
- 間接照明はそれだけでおしゃれに見えるが、ほかの照明器具と組み合わせてバランスよく使うとより印象的な空間になる
照明器具は部屋を明るくするための設備というイメージが強いですが、「実用性とデザイン性を兼ね備えたインテリアの一部」と考えることで、選び方が180度変わります。
照明器具選びも含めて、理想の家づくりをぜひ楽しみながら進めてください。