
明るいだけが正解じゃない!くつろげるリビング照明の選び方|8畳の実例で紹介
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- なぜかリビングが落ち着かない…
- リビング照明は明るくすればくつろげる空間になるの?
- リビング照明はどこに置くのが正解?
注文住宅では決めることがたくさんありますが、その中でも照明計画は暮らしの快適さを左右する重要なポイントです。
特にリビングは、家族だけでなく人を招き入れる場所でもあるため、照明にこだわってくつろげる空間にしたいと考える方も多いでしょう。
ですが、どのようにリビング照明を選べば快適な空間になるのかは悩む部分ですよね。
そこでこの記事では、リビングを快適で落ち着ける空間にするための照明の選び方を解説します。
最後までお読みいただき、理想のリビングづくりにお役立てください。
リビングでくつろげない!?照明選びでよくある3つの失敗

リビングを心地よい空間にするためには、適切な照明を選ぶことが大切です。
部屋の広さを考えずに選んだり、デザインだけを重視してしまうと、せっかくのリビングが落ち着かない空間になり、後悔してしまうこともあります。
ここでは、リビングの照明選びでよくある3つの失敗例を見ていきましょう。
失敗例①明るさが足りずにリビングが暗く感じる
リビングの広さや天井の高さに合わない光量の照明を選ぶと、部屋全体が暗くなり、くつろげる空間にはなりません。
家族が過ごすリビングは、読書や勉強、テレビやゲームなど、さまざまな活動が行われる場所なので、暗すぎると不便さやストレスを感じる原因になってしまいます。
たとえば、子どもに勉強を教えるときに暗いリビングでは目に負担がかかり、結局ほかの部屋に移動しなければならない、といったケースもありますよ。
一方で、明るすぎてもまぶしさや目の疲れにつながり、夜にくつろげなくなってしまいます。
自分たちの暮らしに合った明るさの照明を選べていないことが、リビングの照明選びでよくある失敗です。
失敗例②デザインを重視して使い勝手が悪い
「デザインが気に入ったから」と、安易にリビングの照明を選ぶのは失敗のもとです。
なぜなら、実際に使ってみると「思ったより暗い」「操作しづらい」といった不便さを感じ、後悔することがあるからです。
たとえば、おしゃれさを優先して大きなペンダントライトをリビングの中央に設置すると、見た目は綺麗でも、頭にぶつかりやすくなったり、視線を遮ってテレビが見えにくくなったりするでしょう。
サイズ感を間違えると圧迫感が出てしまい、かえって居心地が悪くなることもあります。
リビング照明を見た目だけで決めると、実際の生活に合わない「使いにくい照明」になりがちです。
好みのデザインを見つけてもすぐに採用せずに、明るさ・サイズ・配置など機能面もしっかり確認することが大切ですよ。
失敗例③メイン照明1灯だけで済ませてしまう
メイン照明1灯だけに頼ってしまうことも、くつろげないリビングになる原因です。
明かりの配置や種類に変化がないため、くつろぎや温かみを感じにくく、居心地のいい空間になりにくくなってしまうのですね。
たとえば、天井の中央にある照明は部屋全体を明るくできますが、1灯だけでは光が平面的で味気ない印象になってしまいます。
メイン照明のほかに、フロアライトのようなサブの照明を組み合わせれば、奥行きや温かみが生まれ、部屋の雰囲気がぐっと変わるでしょう。
照明計画は「どの場所で、どんな用途で使うのか」を意識して光を配置することで、リビングがより快適な空間になりますよ。
また、専門的な知識や経験が豊富な住宅会社に相談すれば、間取りや生活スタイルに合わせた最適な照明プランを提案してもらえるので、リビング照明の失敗を防ぎやすくなります。
リビング照明の選び方3つのポイント【光の基本編】

ここからは、リビング照明を選ぶときの「光の明るさ」と「光の色」について解説します。
照明には、部屋の大きさに合わせた明るさや、用途に応じた色味があり、正しく選ぶことが快適なリビングづくりには欠かせません。
光の強さや色を変えられる調光・調色機能が付いた照明器具もあるので、詳しく見ていきましょう。
ポイント①リビングの広さに合った明るさを選ぶ
リビングを快適な空間にするためには、リビングの面積や天井高に合った照明の明るさを選びましょう。

目安としては、「1畳あたり15W〜20W」が基準となり、8畳のリビングなら120W~160Wの明るさが必要です。
ただし、単純にワット数を満たせばよいわけではありません。
8畳のリビングに160Wのシーリングライトをつけた場合、ワット数は明るさの基準を満たしていますが、部屋の隅が暗く感じたりすることもあるからです。
くつろげるリビングにするには、照明のワット数だけでなく、照らされる面の明るさ(照度)を意識してみてください。
最近は自分で照度を測るアプリもあるので、実際にチェックしてみると安心です。
ポイント②用途に合わせて照明の色を選ぶ
光の色によって雰囲気や作業のしやすさが変わるため、用途に合わせて照明の色を選ぶことが大切です。
たとえば、リビングで読書や作業がしたいならはっきり見える「昼白色」、くつろぐときには温かみのある「電球色」が向いています。
ただし、電球色と昼白色を一緒の空間で使うと違和感が出やすいので注意しましょう。
電球色と昼白色、どちらも必要だと感じるなら、中間の色である温白色を取り入れることも選択肢のひとつです。
過ごし方に合わせて光の色を選ぶと、居心地の良いリビングがつくれますよ。
こちらの記事で照明の色について詳しくまとめたので、参考にしてください。

ポイント③調光・調色機能で時間帯に合わせて調整する
調光・調色機能付きの照明を選ぶと、光の強さや色味をシーンに合わせて簡単に変えられます。
朝や日中は自然光に合わせて明るく爽やかに、夜は温かみのある柔らかな光に切り替えることで、1日を通して快適なリビング空間を保てますよ。
また、光の強さや色味を自由に調整できるため、季節や天気に応じても心地よい明るさを維持できるのも大きな魅力です。
リビングのほかにも、ダイニングやキッチンなど自然光が入る場所には調光・調色機能付きの照明はおすすめですよ。
ただし、調光・調色機能付きの照明はコストがやや高くなるため、予算とのバランスを考えて取り入れるようにしましょう。
【実例つき】リビングをくつろげる空間にするための照明配置の工夫

リビング照明は、光の色や明るさも大切ですが、実は「どこに照明を置くか」で居心地が大きく変わります。
テレビの横に照明を置くと眩しく感じたり、照明が離れすぎると作業がしづらいなど、ちょっとした配置の違いがストレスになってしまうこともありますよ。
そこでここからは、リビングをよりくつろげる空間にするための照明配置の工夫を、実例を交えて紹介していきます。
部屋をおしゃれに見せる照明器具の選び方はこちらの記事をチェックしてください。

工夫①複数の灯を組み合わせる

複数の照明を組み合わせることで、リビングを広く、居心地の良い空間に見せられます。
光がいつくもあることで部屋に陰影が生まれ、立体感や奥行きを演出できるからです。
リビングはテレビを見たり家族の団らん以外にも、読書や仕事など多目的に使われますよね。
くつろぎを優先しすぎると手元が暗くなりがちですが、部屋全体の明かりに加えて手元を照らす明かりをプラスすれば、おしゃれさを保ちつつ作業もしやすくなります。
照明の設置場所は、生活の快適性を意識して決めるのがポイントです。
それでは、具体的な照明器具と配置の実例を見ていきましょう。
【実例】必要なところに光を落とすダウンライト

天井に埋め込むダウンライトは、ピンポイントで場所やものを照らせるのが特徴です。
たとえば、壁際にある机は、人が座るとシーリングライトの光がさえぎられ、手元が暗くなりがちです。
かといってデスクライトを置くと、野暮ったくなり、おしゃれな雰囲気が崩れてしまいますよね。
ダウンライトで必要な場所だけを照らせば、余計な照明を置かずに、シンプルでおしゃれな空間に仕上げられます。
注文住宅でダウンライトを取り入れたい方は、こちらの記事で設置のポイントを詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

【実例】やわらかい光でリラックス空間を作るフロアライト

フロアライトはデザインが豊富で、部屋のどこにでも移動できるのが特徴です。
壁際や部屋の隅に置くと、柔らかい光が拡散され、くつろぎやすい雰囲気をつくれますよ。
近くに置けば読書もできる明るさがあり、リビングに最適な照明です。
また、光のアクセントとして部屋の角や家具のそばに配置するのもおすすめです。
空間に立体感が生まれ、おしゃれな雰囲気に仕上がりますよ。
工夫②光の拡がり方と影の出方を意識する
くつろげるリビングをつくるには、光の拡がり方や影の出方まで意識して照明を選ぶことが大切です。
光が部屋の一方に偏ると、眩しさを感じたり、光が当たらない部分とのコントラストが強くなって落ち着かない空間になってしまいます。
そのため、「照明の光がどの方向に広がるか」「壁や家具にどう反射するか」を確認して、設置場所を選ぶ必要がありますよ。
たとえば、テレビはそれ自体で光源になるため、近くに照明を置くと眩しく感じることがあるでしょう。
そんなときは、壁や天井に光を反射させて間接的に照らすと、眩しさを抑えつつ、柔らかく落ち着いた雰囲気をつくれます。
ここでは、光と影をうまく活かして、リビングに素敵な雰囲気を生み出した実例を紹介します。
【実例】部屋の広がりを感じさせるブラケットライト

ブラケットライトは壁の高い位置に取り付ける照明器具で、光と影を活かした雰囲気づくりができるのが特徴です。
ものを直接照らすよりも、光を広げて空間全体を明るくする役割がありますよ。
壁の上部に取り付けることで天井に光が広がり、リビングをより開放的に見せてくれます。
デザイン性の高いものを選べば、インテリアの一部として空間をおしゃれに仕上げられるのもブラケットライトの魅力です。
ただし、壁から出ているデザインのブラケットライトは、設置場所が低すぎると人がぶつかる危険性があるため、取付位置には注意しましょう。
【実例】落ち着いた空間をつくる間接照明

壁や天井に光を反射させて空間を照らすのが間接照明です。
直接的な光とは違い、反射光ならではの柔らかい光が目にも優しく入ります。
間接照明は落ち着いた空間を演出できるので、リビングを癒しの場に変えてくれますよ。
とくに天井や壁に埋め込むタイプの間接照明は、高級感があり、デザイン性も高まります。
ただし、設置には工事が必要となるケースが多いため、新築の照明計画の際にしっかりと考えておくことが大切です。
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まとめ
この記事では、リビングをくつろげる空間にするための照明の選び方を解説しました。
最後に簡単にまとめます。
- 照明の明るさ・使い勝手・照らし方を考えないとくつろげるリビングにはならない
- 8畳のリビングは120W~160Wの明るさが目安だが、照らされる面の照度も考えることが大切
- 光の色は目的に合わせて選び、調光・調色機能があると便利
- 照明器具の特徴を理解し、適切に配置すればリビングは居心地のいい空間になる
照明には対象物をハッキリと照らす直接的な明かりと、壁や天井を照らして光の拡がりや反射を利用する間接的な明かりがあります。
1つの明かりだけでは平面的に見えるリビングも、複数の照明を組み合わせることで立体感が生まれ、くつろげる空間になりますよ。
リビング照明の選び方や配置の工夫を取り入れて、自分や家族にとって居心地のいいリビングをつくってくださいね。