50代で住宅ローンを組むメリットとは?30代の家づくりと比較(広島県福山市版)
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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- 50代からの家づくりは住宅ローンの返済が不安・・・
- 50代と30代では家づくりに違いがあるのか知りたい!
- 50歳で家を買うべき?
家を買うタイミングは人それぞれですが、老後の住まいを確保したいという理由で、50代からの家づくりをスタートする人も多いでしょう。
しかし50代で住宅ローンを組むと返済期間が短い分、「月々の返済額が30代と比べて高くなる」と不安になりますよね。
そこで今回は、50代の家づくりのメリットや住宅ローンについて、30代との違いを比較しながら解説します。
50代からの家づくりを「もう遅い」と諦めるのではなく、30代にはないメリットを生かして考えてみましょう。
50歳で住宅ローンはいくら借りられるのか?
50歳の男性がフラット35(固定金利1.91%・元利均等返済方式)で住宅ローンを組んだ場合、年収300万円では約2,000万円の借り入れが可能です。
年収500万円であれば、借り入れ可能額は約4,000万円、年収600万円なら約4,500万円が目安となります。
50歳で住宅ローン、「思ったよりも借りられる」と感じたのではないでしょうか。
住宅ローンは、30年ほどで組むのが一般的です。
30代で家を買って、定年の65歳までに払い終えたいと考える人が多いからですね。
50歳で住宅ローンを組む場合でも、期間は最長で29年になるので、借り入れ金額自体は30代で組むときとあまり変わらないのです。
年収別の50歳の住宅ローンについては、こちらの記事を参考にしてください。
【注意】50代の住宅ローンは馬力があるが時間がない
50代で住宅ローンを組むと、30代と比べて年収が増えていることが多いため、返済に余力が持てます。
年収が増えていないとしても、子育て真っただ中の30代と比べて支出が少ないので、その分を住宅ローンに回せますよね。
50代からの家づくりには、住宅ローンの負担が押さえられるというメリットがあるのです。
ただし、返済期限の80歳ギリギリまで住宅ローンを組んでしまうと、定年退職後に年金暮らしとなってからも住宅ローンを払い続けなければいけません。
定年前に住宅ローンを払い終えられるような計画を立て、1年でも早く支払いを始めて、月々の返済額を抑えながらも定年までに払い終えるようにすることが大事です。
30代との違いからみる!50歳で住宅ローンを組む4つのメリット
子育て世代の30代と子育てが終わった50代では、家づくりにおいてさまざまな違いがあります。
両者の明確な違いを把握しておけば、自分はどんな家を建てたいのか見えやすくなり、家を買うタイミングもわかりやすくなりますよ。
ここでは、50歳で住宅ローンを組むメリットを紹介していくので、それぞれを詳しく見てみましょう。
メリット①50代からの家づくりは性能・コンパクト重視
性能が良く広い家よりも、性能が良くコンパクトな家のほうが、建物のコストは抑えられます。
50代からの家づくりでは、小さく豊かな暮らしを目指す人が多くコストを抑えられるので、住宅ローンの借入金額も小さくなることがメリットです。
50代になると小さくてもいいので夫婦一部屋ずつと、子どもや孫が泊まりに来たときに雑魚寝できる部屋があれば十分と考える方が多いですね。
それよりも重視するのは、下記などのバリアフリー設計であることです。
- ベンチがあって靴が履きやすい
- 掃き出し窓がある主寝室から外への出入りが行えたら在宅ケアがしやすい
50代からの家づくりでは部屋数や広さではなく、機能面が充実した家づくりになるので、家がコンパクトになります。
一方で、子育て中の30代で家づくりをする場合は、主寝室の他に子どもの数だけ部屋が必要になります。
また、朝の身支度に時間がかかるので、トイレが2個あると便利です。
子どもの成長に合わせた収納やウォークインクローゼットの確保も必要になりますよね。
30代夫婦+子どもの暮らしを考えると、30代は必然的に大きな家を希望するケースが多いです。
建物のコストを抑えられることで、借入金額も抑えられることが、50代で住宅ローンを組むメリットです。
50代からの家づくりに性能スペックは必要かについては、こちらの記事を参考にしてください。
メリット②50代は支出が抑えられる
50代は30代と比べて出ていくお金が少なく、比較的、余裕を持って返済ができることも50代で住宅ローンを組むメリットです。
30代の家づくりでは、住宅ローンに教育費が重なります。
一般的に、子ども1人を育てて国立大学まで行かせた場合は1,000万円、私立大学であれば2,500万円の教育費がかかるといわれています。
子どもが2人、3人いれば、当然ながら教育費の負担は増えますよね。
これに対し、50代になると教育費の負担はなく、かかるのは健康維持のための医療費や趣味や旅行などを楽しむ娯楽費になります。
たとえ年収が同じ500万円でも、50代のほうが出ていくお金が少ないので、住宅ローンを余裕を持って返せますね。
メリット③住宅ローン控除をしっかり受けられる
50代は住宅ローン控除をしっかり受け取れる可能性が高いことも、住宅ローンを組むメリットです。
住宅ローン控除とは、住宅ローンの返済期間が10年を超える場合などに、年末時点での住宅ローンの残高の0.7%が13年間に渡って所得税や住民税から控除される制度です。
正式には「住宅借入金特別控除」といいますよ。
住宅の種類や借り入れ限度額などの条件によって、実際に控除される金額は変わりますが、所得税や住民税を多く払っていると、当然ながら控除割合も高くなります。
あくまでも目安ですが、同じ年収500万円でも、子育て中の30代と子育てを終えた50代では所得税や住民税に次のような違いがあります。
年代 | 不要 | 所得税 | 住民税 |
---|---|---|---|
30代 | 子ども2人 | 65,000円 | 160,000円 |
50代 | 扶養なし | 130,000円 | 240,000円 |
50代のほうが所得税や住民税を多く支払っているので、その分控除金額が高くなり、住宅ローン減税の恩恵をしっかりと受けられます。
住宅ローン減税については、こちらの記事を参考にしてください。
メリット④50代からの家づくりは初期費用が抑えられる
50代からの家づくりでは建物のコストを抑えられるとお伝えしましたが、同様に土地の費用も抑えられます。
50代の家づくりでは、土地代も建物代もコストを抑えられるので、借入金額も抑えられることが50代で住宅ローンを組むメリットです。
部屋数や広さなどの希望を叶えるために、30代で家を建てるなら30坪程度が必要になります。
30坪で2,000万円の家を建てるとすれば、坪単価は約66万円ということになりますよね。(※)
これに対し、老後を重視した50代の家づくりでは、部屋数はそこまで必要ないので25坪程度で要望に近い家が建てられます。
30代と同じ家を25坪で建てたら、66万円×25坪で1,650万円となり、約350万円の費用の差になります。
50代の家づくりでは土地と建物のコストを抑えられるので、住宅ローン控除をしっかり受けながら無理なく返済できる額だけを借入できるのです。
(※)2,000万円÷30坪=66.66・・・
50歳で家を買うべきか?将来に困らないために考えておくべきこと2つ
ずっと賃貸住まいの人でも、50代になると家を買うべきか悩みますよね。
しかし、ただ「ほしい」からという理由で決めてしまったり、その時の状況に合わせた賃貸に住み替えて暮らすから大丈夫などと、漠然と思っていると後悔してしまいます。
50歳になり家を買うべきかと悩んだら、次の2つをしっかりと考えてみましょう。
老後を見据えた住居費を試算する
総務省統計局の調査によると、令和2年の60〜69歳の日常生活費は月に282,998円となっています。(※1)
このうち住居費は17,392円となっており、生活費全体に占める住居費は高くはありません。
しかし、60歳以上は持ち家率が90%以上ととても高いので、住居費には家賃や住宅ローンは含まれておらず、メンテナンスや固定資産税の支払い分となっています。
そのため、60歳以降も賃貸住まいを行う場合や、住宅ローンの支払いが残っていると、住居費が上がって日常生活費も増えてしまいます。
60歳以降も高収入を得られる人を除いて、多くは住居費の圧迫により生活が立ちいかなくなってしまいますよね。
こうした状況を避けるには、年金生活となる65歳までに住宅ローン完済の持ち家を取得しておくと、日々の暮らしにゆとりが生まれて人生を楽しく前向きに過ごせます。
(※1)家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)Ⅰ家計収支の概況(二人以上の世帯)
60歳以降の住み替えには注意が必要
持ち家は住宅ローンの支払いが負担に感じるため、一生賃貸住まいでよいという考えもあります。
今住んでいる家が住めなくなったら、身軽に賃貸へ移ればよいと考えている人もいるかもしれませんね。
ですが、賃貸マンションやアパートの大家さんにとって、家は投資物件であるため、孤独死などのリスクが高い人には簡単には貸してくれません。
老後に住む場所に困りたくない人は、現役で働いているときに住宅ローンを組み、持ち家を取得しておくことで心の安定を保てるでしょう。
50代からの家づくりは「418BASE」にご相談ください!
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。
418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。
まとめ
50代の家づくりのメリットや住宅ローンについて、30代との違いと比較しながら解説しました。
最後に、この記事をまとめます。
- 前提として50代でも返済期間や借り入れ金額は30代と同様に借りられる
- 50代からの家づくりは馬力があるのがメリットだが時間が短い
- 30代との違いは教育費の負担がなく、住宅ローン減税がしっかりと受けられる点がある
- 50代からの家づくりは部屋数や広さよりも機能重視のため、初期費用を押さえられる
- 50歳は家を買うべきか悩んだら、老後を見据えた試算や住まいの確保を考えることが大切
50代からの家づくりは、子どもたちと暮らす家ではなく、自分が快適に自由な暮らしを得るために行うものです。
小さくコンパクトにまとめられることで、費用の面でもメリットがあります。
いつ建てるのが自分にとってベストなのかを見極めながら、50代からの家づくりをぜひ前向きに検討してみましょう。