【超基本】シンプルでおしゃれな外観の家を建てるためのポイント12選(広島県福山市版)
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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- おしゃれな外観にするにはどう伝えたらいいの?
- 注文住宅の家づくりで知っておくべき建築用語は?
- おしゃれな外観を台無しにする設備はある?
注文住宅を建てるときは、自分の希望を取り入れた家づくりをしたいですよね。
生活空間だけではなく、外観をおしゃれに仕上げたい方も多いでしょう。
おしゃれな家づくりで大切になってくるのが、専門用語です。
ですが、家づくり初心者の方は「おしゃれな外観にしたいけど、何をどう住宅営業マンに伝えればいいのだろう」と悩んでしまいますよね。
この記事では、おしゃれな外観の注文住宅づくりに必要な建築用語を紹介します。
読み終わった後には、打ち合わせがスムーズに進むようになり、思い通りの家づくりができるでしょう。
【基礎編】おしゃれな外観の注文住宅を作りたい!知っておくべきポイント4選
まずは、住宅の基礎部分の建築用語を覚えておきましょう。
建築中の家をよく見てみると、家の下の部分には、さまざまな設備があるのがわかります。
ここでは、おしゃれな外観の注文住宅の基礎の部分の打ち合わせで困らないように、4つの建築用語を紹介します。
①縦樋とは
縦樋とは、雨水を流す役割で屋根から下に向かって縦に設置する樋を言います。
一般的には家の角などに目立たないように取り付けますが、排水を考えた設置が必要です。
縦樋の設置場所は自分で選べたり、多すぎると感じたら本数を減らすこともできます。
雨が多いからと縦樋を多くつけると外観が悪くなります。
ただし、見た目重視で縦樋の設置場所を決めても、アンテナの設置や屋根の形状などによって設置できないケースもあるので、住宅会社に相談しながら考えることをおすすめします。
②雨水マスとは
雨水マスは、縦樋から流れてきた雨水を敷地外の道路の側溝に流す役割をしています。
設置場所は縦樋の近くになり、最低でも縦樋の数だけ雨水マスがあるということです。
一般的な雨水マスは丸型でフタが白いものが多く、汚水用のマスが15㎝程の直径なのに対し、雨水マスは約30㎝の直径があります。
雨水マスが落ち葉や泥などで詰まることがあれば、雨水の処理ができず敷地内で水があふれる可能性もあるので、梅雨や台風の時期が来る前に雨水マスを点検することも大切ですよ。
③基礎巾木とは
基礎巾木とは、建物の下にあるコンクリートの部分です。
基礎が地面から立ち上がり見えている部分を「基礎巾木」、建物の上の部分を「躯体(くたい)」と呼びます。
基礎巾木の役割は、水や湿気、ゴミや動物などから建物を守ることです。
コンクリートのままにしておくと劣化を早めたり、見映え的な問題もあったりするので、基礎巾木にモルタルを塗りキレイにする「基礎巾木仕上げ」をします。
基礎巾木仕上げには、刷毛でやわらかい印象にしたり、金ゴテでフラットにしたりなど、いくつかの方法がありますよ。
仕上げのときに基礎巾木の色や使用について聞かれることがあるので、答えられるように調べておきましょう。
④水切り板金とは
水切り板金は、基礎巾木と躯体の間にある部分で土台水切りとも呼ばれるものです。
日本の家づくりでは、建物本体の躯体と外壁の仕上げ材との間に湿気を逃がすための隙間があるので、雨が入る可能性もあります。
水切り板金をつけると外からの雨水の侵入を防ぎ、家を水から守ることができるのです。
水切り板金は基礎巾木の雨だれを防ぐ効果もあり、基礎に湿気が回ることも防げます。
素材は以下などの素材がありますよ。
- 鉄
- 銅
- アルミ
- ステンレス
色も黒/白/クレー系/こげ茶/ゴールドなどがあるので、外壁とのバランスを考えて決めましょう。
【玄関編】新築の外観をおしゃれに魅せたい!知っておくべきポイント4選
ここでは、玄関回りの建築用語を覚えていきましょう。
玄関は家の顔といえる場所なので、外観にも気を遣う必要があります。
住宅会社から「どんな材質を使うのか」「何色にするのか」と、相談される部分も多いです。
相談内容をしっかり理解するために玄関回りの建築用語を紹介するので、詳しく見ていきましょう。
⑤軒天(のきてん)・通気金物とは
軒天とは、玄関の上の天井や大屋根、小さな軒の裏側のことです。
建物を見上げたときに軒の美観のために下地材を隠すことや、火事が起きたときに炎が屋根裏に入り込まないようにする防火の役割をします。
なので軒天に使うのは、耐火に加え耐久性や耐水性もある素材が主流になっていますよ。
住宅会社との会話のなかでは、軒天の色を聞かれるケースが多いので、覚えておきましょう。
通気金物とは、玄関の上部分に見られる空気孔です。
玄関の軒天を支える構造材があり、その空間の湿気を逃がすためにつけられます。
空間の風通しが悪いと結露やカビが発生し知らないうちに劣化が進むので、空気が流れるように設置することが大事です。
軒天の色と通気金物の色を合わせることで、すっきりとした見た目にすることができます。
通気金物で選べる色が多くないので、色決めの際には注意が必要です。
⑥窯業系サイディングとは
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜ板状に薄く加工した外壁材で、加工の過程で窯で高熱処理をするため窯業系と呼びます。
色やデザインが多く、タイル柄や塗り柄などバリエーションが豊富です。
窯業系サイディングのパネルは一定の大きさのものを貼り合わせていくので、つなぎ目がでてきてしまいます。
つなぎ目を目立たない部分にもってくる、窯業系サイディングの中でつなぎ目がないものを選ぶなど、おしゃれな外観になるように工夫が必要です。
また、窯業系サイディングには、メンテナンス頻度が高いことや熱が溜まりやすいなど、デメリットもあることにも注意しましょう。
窯業系サイディングにはデメリットもありますが、耐久性がありコストパフォーマンスも高いことから、国内の多くの住宅で使われていますよ。
⑦役物・真物・コーキング・目地とは
壁に窯業系サイディングを貼るときは、角の部分にL字型に曲がった「役物(やくもの)」をつけて仕上げます。
もし前面の壁と側面の色を切り替えをするなら、役物を途中で綺麗に切り替える必要がありますよ。
サイディングの品番によっては、色の切り替え場所が中途半端になってしまうこともあるので、打ち合わせで確認することが大切です。
角の部分を「役物」、普通のサイディングの部分を「真物(まもの)」、役物と真物のつなぎ目を「コーキング」や「目地」と呼ぶので、覚えておくと話が理解しやすくなるでしょう。
⑧玄関ポーチ(土間・ポーチ)とは
玄関の土間は家の内側のことで、玄関のポーチは外側のひさしの下の部分、玄関のステップは玄関にある階段を指すことが多いです。
住宅営業マンや住宅会社によって指す部分が異なるケースもあるので、玄関のどの部分のことを話しているのか気になったら、遠慮せずに確認をしましょう。
玄関ポーチを広くしておくと、出入りがスムーズになったり雨や日差しから逃れることもでき、空間を飾っても邪魔になりません。
玄関ポーチは後から広くすることもできます。
ただし、コンクリートは一度に広く作った方が安く済むので、後から玄関ポーチを広くするとなるとコストがかさむ可能性があるので注意してください。
玄関ポーチの広さは、最初から自分の家づくりに合わせて、住宅会社と相談しておきましょう。
見た目の美しさだけにとらわれず、さまざまなライフステージに合わせて対応できるように考えることが大事です。
【屋根編】おしゃれな注文住宅・外観を作るなら知っておくべきポイント4選
最後に、屋根の部分の建築用語を紹介します。
いきなり下屋や大屋根といわれても、「どこのこと?」と戸惑いますが、どちらも住宅の屋根のことです。
屋根周りには雨樋やアンテナなど取り付けるものも多く、素材や色など自分で選ぶこともできますよ。
ここでは、おしゃれな外観作りに欠かせない屋根部分の建築用語を、詳しく紹介します。
⑨下屋(げや)・大屋根・パラペット・笠木とは
2階建て住宅では、1階の屋根を下屋(げや)、2階の屋根を大屋根と呼びます。
下屋を作るのは、玄関ポーチや2階の無い1階の部分、縁側などです。
下屋には、片流れ/切妻/入母屋/などいくつかの形状があります。
パラペットとは、四角いボックス状に見せるように壁を立ち上げたときの、壁の部分のことです。
パラペットの上に水が入らないよう板金を重ねることを、笠木と呼びます。
デザイン性や防水の観点から、大屋根や下屋にパラペットを設置する家が多くありますよ。
大屋根や下屋は、家の印象やデザイン性を決める大切な要素です。
購入した土地によっては、大屋根の形が限られてしまうケースもあるので注意しましょう。
屋根の形については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
⑩横樋・鼻隠し・破風とは
横樋は、大屋根の雨水を集める雨樋のことで、横に向かって設置されています。
横樋がつく軒先の部分は鼻隠しで、以下の役割があります。
- 屋根の先端を隠して美しく見せるため
- 横樋の金具を取り付けるため
- 屋根内部の劣化を防ぐため
雨樋をつけない軒先の部分を破風と呼び、屋根裏への雨風を防ぐ役割がありますよ。
お伝えした役割以外にも、鼻隠しや破風には、炎が軒先から入らないようにする防火の役目もあります。
どちらも下から見上げたときに目を引くため、「色はどうしますか?」と聞かれるケースが多いです。
思った通りの仕上がりにできるよう、区別して覚えておきましょう。
⑪地デジのアンテナ・BSアンテナとは
地デジのアンテナには、魚のようなタイプとボックスタイプがあります。
どれがつけられるかは、住宅会社と電力会社が相談して決めます。
外観で考えるとボックス型の方がスマートですが、電波の関係でつけられない可能性もあるので、設置したいタイプがあるなら住宅会社に相談しましょう。
BSアンテナは、円盤形で色は白と黒のどちらかが選べます。
ただし必要ないのであれば、受信料の関係などもあるので、つけなくても問題はありません。
⑫ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板とは、鉄をガルバリウムという合金でメッキした板のことで、住宅の外壁や屋根材として使われます。
耐久性に優れ耐震性もあることから、近年は屋根をガルバリウム鋼板にする住宅が増えてきました。
金属屋根の場合は、他の屋根材より色が豊富で、気に入った色が選べます。
最近は太陽光発電をする家庭が増えていますが、太陽光パネルを載せる屋根にはガルバリウム鋼板の黒色がおすすめです。
屋根は金属の他瓦やスレートなど好みで選べるので、住宅会社に相談しながら決めるといいでしょう。
おしゃれな外観が台無しに!屋外に出る住宅設備と注意点
外観をおしゃれにしたくても、安全上どうしても屋外にしか設置できない設備があります。
生活に必要な給湯器やプロパンガスの他、エアコンの室外機なども外につけなくてはいけません。
ここからは、なるべく美観を損ねないためにどんなところに気をつければ良いか、注意点を説明します。
住宅設備①エコキュート・プロパンガスとは
家の外に置く設備には、エコキュートやプロパンガスがあります。
エコキュートは、夜間電力のように電力が安い時間に電気の力でお湯を沸かす機械です。
エコキュートの貯湯タンクや、ヒートポンプユニットは屋外に設置します。
従来の角型タイプの他に、各メーカーから薄型タイプも販売されているので、外観にあわせて検討しましょう。
プロパンガスは、ガス乾燥機やガスコンロを使う住宅につけられます。
プロパンガスも必ず屋外に設置するので、外観を考えるときは考慮すべき要素です。
お湯やガスの配管の都合や安全基準もありますが、おしゃれな外観を考えるならエコキュートのタイプやプロパンガスをどこにつけるか、検討する必要があります。
住宅設備②エアコンのドレンとは
エアコンの水滴を外に流す排水管やホースをドレン管、ドレンホースと呼び、ドレンホースの端は室外機の近くと決まっています。
新築住宅にエアコンをつけるときの配管には2つの方法があり、外壁に配管が見えるのが「露出配管」、配管が見えないように壁の中に入れるのが「隠蔽配管」です。
露出配管にするとドレン管が家の外につくので、スタイリッシュな外観にこだわる人やシンプルな方が好きな人には気になるところです。
どちらの配管方法になるのかを、事前に確認するようにしましょう。
また、ドレンホースで排水するので壁に確実に固定されていなかったりホースが痛んでいたりすると、排水で壁や足元のコンクリートが汚れることにも注意が必要です。
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まとめ
この記事では、おしゃれな外観の注文住宅を建てるときの建築用語を紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- 注文住宅を作るときは、建築用語を知っておくと打ち合わせがスムーズ
- 基礎部分では基礎巾木や水切り板金の色の打ち合わせがある
- 玄関ポーチは後からでも拡張できるがコストがかさむ
- 屋根の形状や鼻隠し、破風の色で家の印象が変わる
- 外観を損ねるエコキュートやエアコンドレンは設置場所に気をつける
建築用語を覚えたら自分の希望が伝えやすくなります。
この記事を、おしゃれな外観の住宅を建てるための参考にしてください。