造作洗面台はやめておけ?!おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイント

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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)

  • 造作洗面台は後悔しやすいといわれるのはどうして?
  • おしゃれで使いやすい造作洗面台の作り方が知りたい!
  • 間取りに合わせられる造作洗面台風の既製品はある?

リビングや玄関、トイレにまでこだわった家を建てるなら、洗面台も素敵に仕上げたいですよね。

しかし、インターネットには「造作洗面台はやめとけ」「造作洗面台にして後悔した」といった悪い口コミがあり、造作洗面台にしたいけれど悩んでいるという人もいるでしょう。

そこで今回は、造作洗面台は後悔するといわれる理由や、おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイントを解説します。

コストダウンと間取りに合わせた設計が可能な、造作洗面台風の既製品もあわせて紹介していますよ。

造作洗面台は高すぎて手が出せないという方も、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

目次

造作洗面台は後悔するからやめとけといわれる3つの理由は?

生活感が出やすい洗面台は、造作洗面台にすることでおしゃれな空間を演出できますね。

一方で実際に造作洗面台にした人からは、「後悔するからやめとけ」という声も上がっています。

ここでは造作洗面台で後悔してしまう理由をみていきましょう。

理由①費用が高い

造作洗面台とは、ハウスメーカーや家具屋、大工さんなどに依頼して、完全オリジナルで作ってもらう洗面台のことです。

一般的な洗面台は洗面ボウルやカウンター、水栓などのパーツがすべてセットで販売されていますが、造作洗面台はパーツをそれぞれ単体で購入します。

選択肢が多くなるほど、自身のこだわりに合うパーツを見つけやすくなりますが、当然ながらこだわればこだわるほどパーツ自体の価格も高くなりますよね。

パーツが多くなるほど取り付けにも手間がかかり、当然ながらコストも高くなります。

そこまで水回りにこだわりがない人は、「こんなにコストがかかるなら、造作洗面台にする必要はなかったかも」と後悔してしまうでしょう。

理由②使い勝手が悪い

洗面台は毎日必ず使う場所のため、使い勝手の悪さは後悔の原因になりやすいです。

おしゃれな造作洗面台はデザイン重視で収納が少ないことが多く、洗面台で使うアイテムを置く場所がなくて困ってしまうケースがあります。

また、既製品の洗面台のように、購入前に実物に触れて使い勝手を確認することができません

「家族分のアイテムを収納できない」「結局出しっぱなしにしてしまっている」など、リアルな暮らしで使い勝手が悪いと感じてしまうことが造作洗面台で後悔する理由のひとつです。

理由③メンテンナンスが大変

おしゃれな見た目であることだけを重視して、メンテナンス性をおろそかにしてしまうことも、造作洗面台で後悔する理由です。

たとえば、海外ホテルのような丸型の洗面ボウルは水がたれやすく、掃除の手間がかかります。

おしゃれでそのまま真似をしたくなるようなアイディアがSNSには多くありますが、メンテンナンス性を考えずに決めてしまうと維持するのが難しく、後悔してしまいますよ。

【実例】おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイント

おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイントは、家族みんなが使うことをイメージすることです。

洗面台は家族みんなが使いますよね。

掃除が誰でもしやすかったり、全員分のアイテムをすっきり収納できたりすると、使い勝手のいい造作洗面台がつくれるでしょう。

ここではより詳しく、おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイントを紹介します。

他にもトイレやキッチンの間取りのポイントを、こちらの記事にまとめたので、あわせてご覧ください。

ポイント①掃除のしやすさと見た目を両立させる(メンテンナンス性)

洗面台には洗面ボウルの設置タイプが複数あり、掃除のしやすさを優先するなら洗面カウンターとのつなぎ目がない一体型がおすすめです。

一体型の洗面ボウルなら、洗面ボウルから壁までの距離を離す工夫や、大きめのものを選ぶことで、水はねのストレスを軽減できるでしょう。

インスタグラムやyoutubeなどのSNSでよく見かけるおしゃれな洗面台は、カウンターの上に洗面ボウルの設置するベッセルタイプ(置き型タイプ)が多いです。

たとえば下記の画像の左側が一体型の洗面ボウル、右側がベッセルタイプの一例になります。

ベッセルタイプは、洗面ボウルとカウンターの間に隙間ができるので掃除がしにくく、水栓の位置によっては水はねしやすいので注意してください。

造作洗面台の素材や水栓でも、メンテナンス性とおしゃれな見た目を両立させるポイントがあるので、詳しく解説していきますね。

メンテナンス性の高い素材を選ぶ

洗面台の印象を左右する洗面カウンターには、本物の木を使って高級感を出したいと考える方もいますよね。

ですが、水がたれやすい洗面カウンターに本物の木を使ってしまうと、腐ったりカビが生えたりとメンテナンスが大変です。

水栓周りの壁は、水はねすることを前提に考え、タイルを選ぶのがおすすめですよ。

たとえば、見た目が木に見える木目の高圧メラミンは、水に丈夫な素材なのでメンテナンスがしやすいです。

汚れたら拭くだけで、楽に綺麗な状態を保つことができます。

ただ洗面ボウルの大きさ、設置する距離で水はねの仕方が変わるので、自分の場合は洗面台周りの素材はどのようなものを使うのがいいのか、住宅会社と相談しつつ、しっかり考えることが大切ですよ。

水栓は壁から出す

水栓を壁付けにすると、水が栓を伝って根元にたまらないので、水垢などの汚れが発生しにくくなります。

また、洗面台がフラットの状態になり、掃除やお手入れがしやすくなりますよ。

ただし、壁付けは水栓本体や配管の故障時に、修理のために壁を壊す必要があるので注意してください。

壁に点検口を設けるなど、対応策について住宅会社と話し合っておく必要があります。

ポイント②ミラーキャビネットで収納力をアップ

せっかく素敵な鏡を選んでも、歯ブラシや髭剃りを出しっぱなしにしてしまえば、おしゃれさはなくなってしまいますよね。

すっきりとした見た目で、洗面台の収納力もばっちりあると、おしゃれで使い勝手のよい造作洗面台になりますよ。

そこで、おすすめなのが「ミラーキャビネット」です。

丸鏡や一枚ものの鏡はおしゃれ度がアップしますが、収納力はミラーキャビネットよりも劣ります。

ミラーキャビネットは鏡の裏側が収納になっているので、人目を避けたい髭剃りや歯ブラシなど、生活感のあるものを隠しながら収納することができます。

収納部分にコンセントを設置すれば、電動歯ブラシなどの充電もできますよ。

また、おしゃれで使い勝手のよい造作洗面台をつくるなら、タオル類や洗剤のストックなど、洗面台周りで使う物を収納できるスペースを確保しておくことも大切です。

何をどこに収納するのか、家族が洗面台で使っているアイテムはどんな物があるのかなどを考えて、造作洗面台の収納をつくることをおすすめします。

ポイント③しっかりとした照明計画をたてる

造作洗面台のおしゃれさや使いやすさを考えるなら、照明器具の種類や色にこだわることも忘れてはいけません。

たとえば、ミラーキャビネットを設置した場合、壁から収納分のでっぱりがあるため、壁に直付けの照明を選ぶと手元が照らされずに暗く感じてしまいます

また、メイクをする場合にオレンジ色の濃い照明だと、実際の肌の色と違って見えるため、昼白色(青白い色)のほうがメイクはしやすいでしょう。

毎日使う洗面台だからこそ、手元や顔をしっかりと照らせるのかで照明を選ぶこともポイントです。

照明については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

ポイント④設備の位置を考える

洗面台周りの設備は、コンセントや照明のスイッチ、タオル掛けなどがあります。

コンセントの数や位置は、家族の人数やライフスタイルなどによって、適切と感じる度合いが違いますよね。

使いやすい造作洗面台をつくるなら、施工会社任せにするのではなく、コンセントやタオル掛けなどの設備は使いやすい数や位置の検討をしっかりとしましょう。

たとえばスイッチやコンセント、タオル掛けといった設備類を一か所にまとめてすっきり見せたい人は多いですが、スイッチやコンセントがタオルに隠れて使いにくくなってしまいます。

他にも「タオル掛けが干渉してミラーキャビネットが開かない」というような失敗がないように、しっかりと設備の位置や数は考えてつくりましょう。

間取りに合わせたオーダーとコストダウンが可能!造作洗面台風の既製品3選

造作洗面台の人気を受け、各メーカーからは造作風のおしゃれな洗面台が販売されています。

造作洗面台のコストやメンテナンスに不安がある場合は、メーカーの造作洗面台風の洗面台を選ぶ方法もあります。

次の3つの造作洗面台風の既製品を紹介するので、詳しく見てみましょう。

既製品①アイカ工業「スマートサニタリー」「スマートサニタリーU」

アイカ工業のスマートサニタリーは、「これが既製品なの?」と驚く人も多い、SNSで大人気の造作洗面台風の既製品です。

ナチュラルオーガニックやミッドセンチュリーモダンなど6つのインテリアスタイルがあり、豊富な素材や色のバリエーションの中から選べますよ。

また、特注になりますが間口のサイズを1mm単位で決められるので、間取りに合わせた設置ができます。

スマートサニタリーUは、スマートサニタリーの新ブランドで、洗面カウンターに棚板を組み合わせたシンプルなオープンスタイルの洗面空間となっています。

既製品②TOTO「ドレーナ」

TOTO「ドレーナ」はパーツや色を自由に選ぶことができるので、既製品でありながら造作洗面台のようなカスタマイズを楽しめます。

レバーに直接手を触れずに水を出し止めできるタッチレス式や、クリーン技術「きれい除菌水」を使って歯ブラシの汚れを落とすなど、水まわり住宅総合機器メーカーのTOTOならではのオプションもあります。

ホームページのショールームの検索画面でドレーナを選択すると、見学が可能なショールームが探せますよ。

既製品③サンワカンパニー「カスタムカウンター」

サンワカンパニー「カスタムカウンター」なら、洗面ボウルと一枚板のカウンターを組み合わせて、自分らしい空間を作れます。

カウンターには引き出し収納が付いたタイプが登場し、ドライヤーやヘアアイロンなど日常的に使う小物を見せずに収納できます。

カスタムカウンターの実物が見れるショールームは、ホームページより検索が可能となっていますよ。

なお、サンワカンパニーは2024年10月1日より「株式会社ミラタップ」に社名が変更されています。

造作洗面台も含めた家づくりのことなら新築注文ブランド「418BASE」へご相談ください

418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。

これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。

418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。

備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。

まとめ

造作洗面台は後悔するといわれる理由や、おしゃれで使いやすい造作洗面台を作るポイントを解説しました。

最後にこの記事をまとめます。

  • 造作洗面台はコストが高く、おしゃれさを優先すると使い勝手が悪くなる
  • 後悔しない造作洗面台を作るには掃除やメンテナンスのしやすさを重視し、水栓やコンセントなどの設備の位置に注意して、しっかりと照明計画を立て、ミラーキャビネットで収納力をアップする
  • アイカ工業の造作洗面台風の既製品を使えば、間取りに合わせたおしゃれな洗面台を作ることができる
  • イメージと似た施工例を探したり、ショールームで実物を見るとイメージと完成品の乖離が起こりにくい

収納棚がなく、一枚鏡の造作洗面台は見た目がすっきりと整って見えますが、毎日使うとなると不便が多くて後悔の原因になってしまいます。

造作洗面台を作るときは、こだわりと使い勝手の両面から考えることが大事です。

メーカーの既製品には造作洗面台風の商品があるので、プロの知恵が詰まった既製品を上手に利用するのもよいでしょう。


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