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ペニンシュラキッチンとは?ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りを紹介(広島県福山市版)

吹き出し(ブログ記事が動画になりました!)

(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)

  • ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りが知りたい!
  • ペニンシュラキッチンのサイズや幅の決め方は?
  • ペニンシュラキッチンのデメリットを改善する方法はあるの?

開放的でおしゃれなペニンシュラキッチンは、年齢を問わずに多くの人にとって憧れですよね。

しかし、キッチンに立ってリビングが見渡しやすいということは、リビングからもキッチンが丸見えとなってしまうため、実際の使い勝手はよくないのでは?と不安になるでしょう。

ペニンシュラキッチンにして後悔している人のブログなどを読むと、その懸念はさらに深まり、ペニンシュラキッチンの設置を諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ペニンシュラキッチンにして後悔しないために、間取りや押さえておくべきポイントをまとめました。

ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りにするには、すべてを叶えようするのではなく、ある程度の妥協が必要です。

本記事を参考に、理想を追求しながらも、使い勝手の良いペニンシュラキッチンの導入を目指しましょう。

目次

ペニンシュラキッチンとは?

ペニンシュラキッチンとは、キッチンの左右のどちらかが壁に接している形状を指します。

ペニンシュラ(peninsula)は英語で「半島」という意味があり、キッチンが半島のように突き出ている様子から名づけられました。

キッチンの前面が壁に接している通常のキッチンとは異なり、省スペースでの設置が可能なことや、おしゃれなことなどから人気があります。

ペニンシュラキッチンといっても、タイプによって、印象や特徴が違うので、もう少し詳しくみていきましょう。

タイプ①Ⅰ型+オープン

ペニンシュラキッチン「Ⅰ型+オープン」タイプは、ペニンシュラキッチンの基本的な形です。

下記の画像のように、Ⅰ型はコンロ・シンク・調理台が一列に並んでいます。

キッチンの横にダイニングテーブルを設置すれば、配膳のしやすさもアップしますよ。

タイプ②Ⅰ型+構造壁有

Ⅰ型+構造壁有のペニンシュラキッチンは、リフォームで抜けない壁がある場合に活用されるタイプです。

構造壁とは簡単に説明すると、家(建物)を支えている壁のことです。

家を支えているので、構造壁を抜くのは難しいですが、基本のⅠ型にコンロの前のみ壁を設置することで、ペニンシュラキッチンを設置できます。

コンロの前に壁があるので、油跳ねに強いタイプでもありますよ。

タイプ③Ⅰ型+腰壁有

ペニンシュラキッチンの「Ⅰ型+腰壁有」は、基本のⅠ型にキッチンを囲むように腰壁を設置する形です。

腰壁とは、文字通り、大人の腰ぐらいまでの高さがある壁のことです。

腰壁があるので、手元を隠すことや、水や汚れの跳ねを防止できるタイプのペニンシュラキッチンになります。

タイプ④Ⅱ列型

コンロとシンクが分かれているタイプを、Ⅱ列型と言います。

ペニンシュラキッチンの「Ⅱ列型」は、コンロとシンクが分かれているタイプです。

コンロが壁面に設置され、シンクは独立しているタイプが多くみられますよ。

「ペニンシュラキッチン」と「アイランドキッチン」の違い

片側が壁に接しているペニンシュラキッチンに対し、アイランド(island=島)はその名の通り四方が壁に接していません。

完全に独立しているのでペニンシュラキッチンよりもさらに開放的になり、周囲を回遊することができてアクセスがよく、複数人で調理をするときなどに便利です。

ただし、設置には広い空間が必要になるので、ペニンシュラキッチンよりも費用は高くなることを覚えておきましょう。

ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りをつくる5つのポイント

ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りを実現するには、これまで多くのお客さまの設計を行ってきたプランナーの意見を聞いてみるのがおすすめです。

自分の理想を取り入れるための提案や、他のお客さまの要望を叶えたリアルな間取りなどを取り入れることで後悔が少ない間取りが完成しますよね。

ここではよくある要望をできるだけ叶える、ペニンシュラキッチンの間取りのポイントを紹介します。

今回の間取りは南側に駐車場のある、南道路のお家です。

それでは、間取りを見ながら押さえるべきポイントをみていきましょう。

ポイント①玄関からキッチンまでの距離を妥協する

玄関からキッチンまでの距離が短いと、買い物の後に重い荷物を運ぶ時間や労力が短縮されるため、間取りとして要望する人は多いですよね。

しかし日当たりを考えると、必然的に玄関から近いほうがリビングになる間取りが多いので、キッチンは玄関から遠くなってしまいます。

仮にこの間取りを、ダイニングとキッチンを横並びにした配置に変えると、玄関からキッチンへの距離は少しだけ短くなります。

ペニンシュラキッチンを設置する際の「玄関からキッチンまでの動線を短くする」という要望は、どこまで妥協できるかをしっかり考えておきましょう。

広い土地に大きな家を建てる場合を除き、ペニンシュラキッチンを設置するときには、叶えたいことをすべてを詰め込んでしまおうとすると失敗してしまいます。

ペニンシュラキッチンを設置して後悔しないためには、あらかじめ妥協点を知っておくことが大切です。

ポイント②キッチンから他の水周りへの動線が難しいことを覚えておく

キッチンやお風呂、トイレなどの水廻りは土地の広さや形などによって、設置できる場所がある程度決まっています。

先ほどの間取りでいうと、トイレやお風呂などの水周りはキッチンよりも北側に位置するケースが多いでしょう。

そのため、これらの家事動線をすべて短くできる間取りを取り入れるのは、現実的ではありません。

ペニンシュラキッチンを導入して後悔しないためには、水周りへの導線がある程度は長くなってしまうのを前提として、できる範囲で動線を短くできる方法を考えるのがいいでしょう。

ポイント③パントリーの位置をしっかり考える

保存の効くものや人目を避けたいものを気軽に置いておけるパントリーは、ペニンシュラキッチンに限らず要望が多い間取りのひとつです。

パントリーにはウォークインを始め、奥行きが浅いタイプ、壁付けなどさまざまな種類があるので、建物の広さに関係なく比較的要望を叶えやすいでしょう。

たとえば、パントリーつきのペニンシュラキッチンの間取りはこのようなものが考えられます。(東側は外)

パントリーを通り抜けできるようにすれば、水周りへの導線も短くなります。

では、やや玄関からの導線が短くなる、キッチンとダイニング横並びの間取りではどうでしょうか。

同じく東側は外として、キッチンの位置から使い勝手を考えると、パントリーは画像の位置に設置する間取りが多いでしょう。

このようにパントリーを設置する間取りでは、図で言うところの、縦の幅が伸びるので、その分広い敷地が必要になるでしょう。

場合によっては、パントリーを設置したことで、他の部屋が狭くなるといったデメリットが起こりうるため注意が必要です。

もちろん、キッチンからは遠くなってしまいますが、西側にパントリーを設置できないことはありません。

自分や家族のリアルな暮らしをイメージして、住宅会社とよく相談しながら、ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りを考えてみてくださいね。

パントリーのなかでも、玄関直結パントリーついて、こちらの記事にまとめした。

ポイント④配膳や片付けのしやすさを意識する

料理ができたら、すぐにテーブルへ持っていける、配膳のしやすさも、ペニンシュラキッチンで叶えたい要望のひとつですね。

配膳や片付けがしやすいことを優先するなら、ペニンシュラキッチンと横並びがおすすめです。

料理を作ったらさっとテーブルに並べられ、食べ終わったらシンクへ最短距離で片付けますよ。

しかし、ペニンシュラキッチンとダイニングテーブルを横並びに設置するには、それなりに部屋に広さが必要になり、おのずと敷地面積も必要になるので注意が必要です。

他にはペニンシュラキッチンに対して、T字で設置されているダイニングテーブルがあります。

好みによりますが、このように腰壁があると、料理ができたら腰壁に置いて家族に運んでもらうといった使い方ができるでしょう。

実際にキッチンから料理を出す、片づけるなどの導線をイメージしておくと、「使いにくい!」といった後悔を減らせるでしょう。

ポイント⑤料理をしながらリビングやテレビが見えるかをチェックする

リビングにいる小さい子どもから目を離すことなくキッチンで作業をしたい場合や、孤立せずに家族と会話を楽しみながら食事の支度をしたいという人もいますよね。

この要望は、ペニンシュラキッチンやテレビの配置を間違わなければ、比較的叶えやすいといえます。

同じ立地で比べているので、キッチンとダイニングが横並びの間取りは横目でみるような配置になってしまっていますが、リビングの位置や広さで正面で見ることもできます。

普段料理をしながら気を配っていることも考慮しておくと、新しいお家で感じるギャップを小さくできるでしょう。

ペニンシュラキッチンの幅や奥行きのサイズの決め方は?

ペニンシュラキッチンの一般的なサイズを、具体的な数字で解説します。

数字がわかることで、よりペニンシュラキッチンを設置したときのイメージが持ちやすくなるでしょう。

ペニンシュラキッチンのサイズについて、詳しく紹介します。

ちなみに、こちらのブログでは「2m10cm」と記載していますが、実際の住宅会社との打ち合わせでは「2,100mm」と「mm(ミリメートル)」が使われるのが一般的なので覚えておくと便利ですよ。

サイズの決め方①キッチンの横幅

ペニンシュラキッチンの横幅は、壁に接しているところから接していない端までの長さになります。

下記がペニンシュラキッチンの横幅の目安です。

コンパクト2m10cm
一般2m50~2m60cm
大きめ2m75cm

ペニンシュラキッチンの横幅が大きくなるということは、人が通る幅が狭くなるということです。

下記の画像でいうと、赤い矢印の部分です。

「せっかくペニンシュラキッチンにするのだから、シンクや作業台が広いものがほしい」という人は多いですよね。

ですがリビングダイニングの大きさに対して、キッチンの横幅が大きすぎると、人は通れますが、引っ越しの際に冷蔵庫の運搬が難しくなる可能性があるので注意してください。

2m75cmと大きめのペニンシュラキッチンを入れるなら、広いリビングダイニングが必要になることを覚えておきましょう。

サイズの決め方②キッチンの奥行き

キッチンの奥行きとは、ペニンシュラキッチンの天板の奥行きを指します。

オープン(キッチン)は段差がなく、フラットな状態で天板が広がっているものになり、標準は80cm〜90cmと一般に比べて奥行きは広くなりますよ。

一般65cm
オープン80cm〜90cm
オープン広め1m~1m10cm

広めの奥行きが選べるかはメーカーやキッチンの種類にもよるので、料理の作業用スペースを広めにしたいなら、早めに住宅会社に相談しておきましょう。

サイズの決め方③通路の幅

先ほどの冷蔵庫運搬の話にも少しお伝えしましたが、ペニンシュラキッチンの通路幅は、通りやすさや作業のしやすさなどからある程度、確保しておきたい幅になります。

キッチンの通路幅で考えるべき部分は、下記の2つです。

  1. 人が出入りする所の幅
  2. 収納からキッチンまでの距離

キッチン横が狭すぎると、毎日のことである家事がしんどくなってしまうので、85cm〜90cmは確保しておくといいでしょう。

また、収納からキッチンまでの幅は1mほどあると、複数人でも作業しやすくなります。

収納棚の幅の目安が45cmほど、メーカーによっては65cmのケースもあるので、収納棚の寸法+1mがキッチンの始まりとしておくといいでしょう。

家族がストレスなく使えるキッチンにするためには、通路幅もしっかり考えてみてくださいね。

ペニンシュラキッチンのデメリットを改善する4つの方法

おしゃれで開放的なペニンシュラキッチンですが、一方で独立型キッチンと比べて人目につきやすく、見た目の配慮が欠かせない形状です。

ペニンシュラキッチン自体は素敵なのに、ごちゃごちゃと調理器具や調味料などが見えていたり、油や水がはねた跡があるとガッカリしてしまいますよね。

そこでここでは、ペニンシュラキッチンにおいてデメリットになりがちな点について、それぞれの改善方法を紹介します。

改善方法①コンロ前に油はねガードを設置する

油はねや水はねの対策は、対面式キッチンには必要不可欠なものです。

特にオープンタイプは、そのままでは油汚れや水はねによる垢などが気になるので、ガードやパーティションを設置するのがよいでしょう。

下記のペニンシュラキッチンでも、コンロの前にガードを設置していますよ。

油や水の飛び散りを防ぐ商品にはさまざまなタイプがあります。

できるだけ開放感を損ないたくない場合にはガラス製品など、透明な素材を選ぶと圧迫感を押さえつつガードができますよ。

改善方法②手元隠しや腰壁を設置する

手元隠しや腰壁があると、作業台やシンクの中が見えにくくなります。

腰壁を設置すると、上部分がカウンターとして使えるので、盛り皿を並べておくなど便利に使えるメリットもありますよ。

また、ペニンシュラキッチンの設置において、手元が見やすいというデメリットはメーカー側も把握しています。

対面のダイニング部分に段差を設けて、手元が見えにくくなるようあらかじめデザインされたものもあります。

改善方法③収納場所を適材適所に設置する

ペニンシュラキッチンは、人目を避けて収納できる場所が多くありません。

そのため、事前にショールームでチェックしたり、ワークトライアングルを意識した冷蔵庫やシンク・コンロの位置を設計したりすることが大事です。

コンロ下にはフライパンや鍋、シンク下はザルやボウルといったように、使い勝手の良い場所に必要なものを収納しておくのがよいでしょう。

改善方法④匂いの対策

開放的なペニンシュラキッチンでは、匂いを完全に防ぐことは難しいです。

匂い対策としては、調理中に必ずレンジフードを動かし、換気をおこなうことが考えられます。

レンジフードの中には常時換気機能や自動洗浄機能といった、匂いや煙を防ぐ機能が備わっているものを選ぶのもいいでしょう。

また、匂いを吸収する働きのある建材を使用したり、ペニンシュラキッチンの設置場所によっては壁に窓をつけ、風通しを良くするのもおすすめです。

ペニンシュラキッチンのことなら、新築注文ブランド[418BASE]へご相談ください

418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。

これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。

418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。

まとめ

この記事では、ペニンシュラキッチンで後悔しない間取りやポイントについて解説しました。

最後に、この記事をまとめます。

  • ペニンシュラキッチンで後悔しないためには、あらかじめ妥協点を決めておく
  • 要望が多いペニンシュラキッチンの間取りはパントリーがあり、ダイニングと横並びで、リビングやテレビが見えるもの
  • ペニンシュラキッチンのサイズや奥行きは、土地や建物の広さや形状に合ったものを選ぶ
  • 事前にわかっているデメリットを改善して、使い勝手のよいペニンシュラキッチンを設置する

おしゃれだからという理由で何も考えずにペニンシュラキッチンを設置してしまうと、部屋に合わないサイズだったり、動線の邪魔をしたり、使い勝手が悪いなど後悔ばかりになってしまいます。

事前に、妥協できる部分とデメリットを改善して使う部分を把握できれば、設置後の後悔は減らせますよ。

自分や家族の生活を考えながら、住宅会社へ相談して、理想を叶えてくれるペニンシュラキッチンを導入しましょう。

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