

瀬戸内特有の温暖な気候と美しい自然に恵まれた福山市は年間通して過ごしやすく、暮らしやすい場所といえるでしょう。
そんな中で、福山市で家を建てる際に大きな懸念材料となっているのが「渋滞がひどい」といわれている、あの国道2号線です。
何年も前から渋滞緩和に向けた対策が進められていますが、長期計画であり、緩和や改善には時間がかかる現実もありますね。
つまり渋滞について知っておくことが、車社会の福山市で家を建てる際のコツになるのです。
そこで、この記事では福山市で家を建てたいと考えている方に向けて、渋滞の攻略法を紹介しています。
エリアの選び方や道路整備によって渋滞の緩和が期待できる地域について、詳しく解説しますよ。
福山市の渋滞を攻略して、より快適でストレスの少ない毎日を送れる家づくりをはじめましょう。
車社会の福山市で家を建てるなら、「毎日の移動時間が少しでも短くて、便利な場所に住みたい」と考えますよね。
通勤や買い物、子どもの送迎など日常の移動がスムーズにいけば、それだけで日々の暮らしがぐっと快適になります。
しかし福山市は、通勤ラッシュ時の道路はどこも混雑していて、抜け道もほとんどないのが現状です。
特に国道2号線の渋滞は長年の課題で、福山市民のストレスとなっていますよ。
このような渋滞のストレスを避けるためにも、家を建てる場所の道路環境についてしっかりと情報を集めておくことが大事です。
車をよく使う土地だからこそ、快適に楽しく移動できるかは、人生や暮らしの質を向上させるカギになります。
まずは福山市のアンケート調査をもとに渋滞しやすい道路の実態を確認し、より快適な土地選びの参考にしていきましょう。
福山市を東西に抜ける国道2号線は、大阪市北区から福岡県北九州市門司区に至る大動脈です。
令和2年に国土交通省のまとめた年間の渋滞ランキングでは、この国道2号線が福山市の市街地を通る2箇所が、3位と5位にランクインしてしまいました。(※1)
国道2号線、全496区間の内3位と5位なので、福山市の渋滞はひどいことがデータからも分かりますね。
具体的に渋滞がひどくなるのが、この3か所の交差点です。
福山市で家づくりをしようとしている方にとって、日常的に国道2号線を利用する土地を買ってもいいものかと悩んでしまいますよね。
特に中央、東部、西部で家づくりを検討している方々は、国道2号線の使い方を考慮し、快適な環境といえる土地を見つけることが重要です。
そもそも、なぜ国道2号線はひどい渋滞が発生してしまうのでしょうか。渋滞の理由と道路整備の将来性をさらに詳しく見ていきましょう。
国道2号線の渋滞の理由は、福山市の特徴にあります。
福山市の都市構造を見ると、東西南北に住宅エリア、中央に商業施設が集まっていますね。
また、南には工業団地があり、そこへのアクセスは中央を通るため、必然的に人や物流が集中します。
このような状況が2号線の交通量を増やし、通勤ラッシュ時の大渋滞を引き起こしてしまうのです。
家づくりをする際は、福山市の対策や実際にどこまで進んでいるのかにも注目してみましょう。
たとえば福山市での移動の利便性が改善される大きな取り組みとして、福山道路の整備が進んでいます。
この道路は、笠岡バイパスから赤坂バイパスへ接続する自動車専用道路で、全長16.5kmにわたります。
このように福山道路は、国道2号線の南側を並走するように作られる予定です。
全線が開通すれば、東西方向や中心地⇔市街地への移動ルートが増えるので、国道2号線の渋滞緩和も期待できるでしょう。
とはいえ、2001年に事業が開始されて以来、2019年11月からようやく福山市瀬戸町長和から福山市赤坂町までの3.3km区間の整備に着工し、現在は盛土工事や橋梁工事が進行中であることから、全通までにはかなりの時間がかかると予想されます。
福山市で利便性の高い土地を選ぶ場合、中央地域が人気のエリアですが、人や物流が集まる場所であるため、戸建て用住宅地の単価も高くなっています。
そこで近年開発が進んでいるのが、中央地域に代わる住宅地として注目されているのが、神辺町や御幸町、駅家町などの北部・北東地域です。
このエリアにはまだ田畑が残っているものの、フジグラン神辺やフレスポ神辺モールなどの商業施設や公共施設がすでに充実しており、人気の高いエリアとなっていますよ。
ただし、通勤や通学で中央地域へと移動する場合、国道182号や313号などを利用することになるため、ラッシュ時の渋滞に巻き込まれてしまう恐れがあります。
実際、福山市が行ったアンケート調査では、国道182号や313号、さらに国道486号といった幹線道路について、多くの人々が渋滞の課題を感じているようです。(※2)
しかし、福山市が進める幹線道路網の整備計画を見てみると、一部地域では将来的に交通の利便性が大きく向上する可能性があります。
現在、整備が進行中の「福山西環状線」が完成すると、府中市新市町や駅家町から福山市内へのアクセスが大きく改善されるでしょう。
福山西環状線は国道182号線の西側に作られており、駅家町近田エリアの国道486号線から、国道2号線までを結ぶ予定です。
特に、国道182号線や313号線で発生する渋滞の緩和につながると期待が寄せられているので、これまで「不便だから」と敬遠されていた地域も居住区としての魅力が高まることが予想されます。
土地選びの際には生活道路と、市や県のすすめる道路計画の影響を含めて考えておくと、将来性のある今後の生活で便利になったり、改善が期待できたりする良い土地を見つける助けになりますよ。
ただ、福山西環状線の工事区間には山間部が多く、全通にはまだ時間がかかる見込みです。
どの道路にしても、将来的な利便性の向上が見込まれる一方で、大きな道路の全線開通には時間がかかることを覚えておいてくださいね。
草戸町や新涯町、沼隈町など福山市の南部エリアは、交通の面では比較的ストレスを感じずに過ごせます。
福山市で行ったアンケートでも、特定の道路での渋滞に悩まされている人や南部地域を走る道路に課題を感じている人は少ない傾向がありました。(※2)
しかし、南部エリアは臼木山や灘山など山や丘が多いエリアで開けた土地が少なく、商業施設、公共施設の整備が進んでいないのが現状ですよ。
そんな南部エリアの暮らしやすさ向上のカギが、福山沼隈道路の開通です。
現在整備が進められている幹線道路の中で、最も進展しているのが「福山沼隈道路」ではないでしょうか。
福山沼隈道路は、南部エリアから中央エリアにかけて整備される重要な交通網で、同じく進行中の「福山道路」と交差する予定です。(※)
福山沼隈道路が完成すれば、沼隈方面から中心地へのアクセスが良くなるでしょう。
今の南部エリアはまだ発展途上ではありますが、この道路整備が完了すれば、暮らしやすさがアップする地域となることが予想されます。
たとえ理想的な家を建てても、立地が悪ければその快適さは半減してしまいますよね。
福山市で土地を探す際には、利便性はもちろん重要ですが、家族の安全を守り、万が一の事態にも落ち着いて行動できる土地を選ぶことも大切です。
土地選びは単なる場所選びではなく、家族全員が心地よく、安心して過ごすための土台作りと考えましょう。
ここでは、道路事情を考えた土地探しのポイントを紹介します。
前の章でもお伝えしたように、福山市の国道や市道はラッシュ時に渋滞が頻発します。
そのため、渋滞が多い道路に近い土地を選んでしまうと、駐車場への車の出し入れがスムーズにできなかったり、車の走行音などの騒音が気になることもあるでしょう。
これらは日常生活におけるストレスの原因となり、生活の質にも大きな影響を与える可能性があるので、道路沿いの土地を検討している方は注意が必要ですよ。
現在、主要道路の整備は進んでいますが、大規模な工事が伴うため、完成にはまだかなりの時間がかかる見込みです。
将来的な利便性を見越すことも大事ですが、今の生活におけるストレスや不便さを避けることも、より快適な生活を送るための選択肢になりますよ。
福山市の土地に関しては、こちらの記事で紹介してるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
渋滞は車だけの問題ではありません。
渋滞している車の横を人がすり抜けることで起こる事故も、考えておきたい問題です。
たとえば子どもたちが通学する際に通らなければならず、車が動き出したり、車との距離がギリギリだったりすると、運転していてヒヤリと感じる瞬間がありますよね。
さらに、渋滞で停まっている車の横を通る際に自転車やカバンがぶつかり傷をつけてしまうなど、加害者になるリスクも高まります。
特に福山市の瀬戸町や佐波町の市道では、国道2号線沿いの渋滞を避けるために大型車が住宅街の狭い道路に入ってくることがあるので注意が必要です。
通勤や退勤時であれば、時間をずらして渋滞を避けることも可能ですが、子どもたちの登下校は決まった時間があるため、渋滞を避けるのが難しいですよね。
渋滞を避けて通学や通勤できる土地を選ぶことが、家族みんなが安心して生活できる環境につながるでしょう。
福山市には芦田川をはじめ複数の河川が流れており、これらの川が合流する地域は、特に台風や洪水時に被害を受けやすい場所もあります。
そのため、土地選びをする際には、家から職場や学校までのルートや日常的に利用する道路が、水害時にどう影響を受けるかを十分に考慮することが重要です。
職場と家の間に冠水の可能性がある道路が含まれている土地を選ぶなら、迂回できる道があるか、徒歩で安全に帰れる道があるかなどをチェックしておくといいでしょう。
実際、アンケートでも県道48号線(府中松永線)や芦田川堤防の右岸・左岸に対して、水害によって通行できなくなる可能性があることが不安という意見が多く寄せられています。(※2)
万が一の水害時にも、家族の元へ安全に帰れる土地選びが、家族を守る大切なポイントです。
日常生活の安心だけでなく、いざというときの備えとして、緊急時の安全をしっかりと見据えた土地選びをしましょう。
福山市の浸水エリアについては、こちらの記事で詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてください。
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
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この記事では、福山市の渋滞事情と土地の選び方を解説しました。
最後に、この記事の要点を簡単にまとめますね。
家を建てるということは、「建物」を建てることだけではなく、建てた「土地」で家族とともに暮らしていくことです。
つまり、家族全員が安心して充実した毎日を過ごすための第一歩が、土地選びだといえます。
あなたにぴったりの土地を見つけ、家族が心地よく過ごせるマイホームを実現しましょう。
418BASE/昇高建設株式会社 〒726-0023 広島県府中市栗柄町418
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