吹き抜けリビングをおしゃれに見せるコツと後悔しないためのポイント(広島県福山市版)
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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- 吹き抜けをやめてよかったって本当?
- 吹き抜けリビングをおしゃれにするにはどうしたらいい?
- 吹き抜けで後悔しないためのコツが知りたい!
念願のマイホームに、おしゃれで開放的な吹き抜けを付けたいと考えている人も多いですよね。
吹き抜けリビングにすると、海外風の空間が作れたり、明るく開放感のあるリビングが叶ったりします。
ですが、「吹き抜けリビングにしたら逆に圧迫感が出てしまった」「何だかリビング暑くない?」など後悔している人もいますよ。
理想のおしゃれな吹き抜けを叶えるためには、吹き抜けリビングの定番のあるものを外すことをおすすめします。
この記事では、吹き抜けリビングをおしゃれに見せるポイントを紹介しています。
音や匂いの対策方法なども解説しているので、吹き抜けリビングを諦めたくない人は、ぜひ参考にしてください。
「吹き抜けをやめてよかった」といわれる原因
「吹き抜けをやめてよかった」といわれるのは、吹き抜けを付けた人がブログやSNSなどで、「吹き抜けを付けて後悔している」と発信しているからです。
実際に調べてみると、「吹き抜けを付けたら寒い」「かっこよくなるどころかダサくなってしまった」などのデメリットを目にしますよね。
これから吹き抜けを付けるか悩んでいる人が、ネガティブな発信ばかりを目にすれば、当然ながら付けたら同じように自分も後悔するだろうと考えてしまうでしょう。
では、なぜ多くの人が吹き抜けリビングを後悔してしまうのでしょうか。
原因はさまざまですが、おしゃれよりもデメリットを強く感じていると考えられます。
後半に詳しく説明しますが、そもそも吹き抜けリビングには、妥協するべき点がいくつかあります。
- 夏熱く、冬寒い
- 光熱費が高くなる
- 高所のメンテンナンスが大変
- 生活音やにおいが2階に広がりやすい
「インスタでも人気でおしゃれだし!」と、デメリットを知らずに吹き抜けリビングにしてしまうと後悔するリスクが高まるので注意しましょう。
ただし、吹き抜けをつけて満足感を得ている人もたくさんいます。
海外風のおしゃれな吹き抜けリビングをつけるなら、暮らしやすさもしっかりと考えることが大切ですよ。
リビングの吹き抜けを美しく演出するための3つのポイント
家族や来客の目につきやすいリビングの吹き抜けは、その家の顔ともいえますね。
だからこそ、吹き抜けで洗練されたセンスや、居心地のよい空間の演出をしたい人は多いでしょう。
リビングの吹き抜けをおしゃれに見せる3つのポイントを、それぞれを詳しく解説します。
ポイント①空間をできるだけスッキリさせる
上下の階層(2階建ての家なら1階と2階)に天井による隔てがない吹き抜けは、開放感や広がりを演出できる間取りです。
しかし、壁や天井にごちゃごちゃと装飾などをしてしまうと、せっかくの広さが台無しになってしまうので注意してください。
たとえば、通常は天井と壁のつなぎ目に設置される廻り縁は、吹き抜けでは1階部分と2階部分のクロスやボードのつなぎ目に設置されます。
廻り縁とクロスとの色合いや素材が違いすぎると、悪目立ちしてしまいます。
また、エアコンの設置場所も見える場所にしてしまうと、空間の洗練さを削いでしまう原因になるので、見えない位置に設置しましょう。
さらに、ごちゃごちゃな空間を避けるには、吹き抜けリビングにありがちなシーリングファンや階段を、あえて設置しないという方法がありますよ。
どういうことなのか、シーリングファンと階段について、詳しくみていきましょう。
【コツ】シーリングファンは設置しない
実用性に乏しい理由に加え、すっきりとした天井にする上で見た目にも影響することから、シーリングファンは設置しないほうがいいこともあります。
実は、シーリングファンが生み出す気流を心地よく感じない人が意外と多いのです。
シーリングファンは、2階に上がった暖かい空気を撹拌したり、1階に下す役割があります。
風が発生するので「シーリングファンの風なんだか不快だな」「思ったよりも風が自分に当たるな」など、後悔している人も多いのです。
真上でくるくるとプロペラが回っているのが落ち着かない、という人もいますよね。
また天井に設置するため、埃が溜まっても掃除がしにくいことも、実用性に欠けますね。
吹き抜けリビングならシーリングファンとイメージする人もいますが、本当に必要かをよく検討して、付けない選択もありでしょう。
【コツ】リビングに階段という選択肢をあえて外す
リビングに階段があると、スペースを有効活用できるメリットがあります。
しかし、階段には側桁や踏み板、手すりなどさまざまな要素があり、それぞれに素材や厚み、色が違いますよね。
吹き抜けで空間の広さや奥行きを演出しても、階段選びを間違えてしまうと圧迫感がでて、リビング全体の印象が垢抜けなくなってしまう可能性があります。
吹き抜けリビングをおしゃれに見せるには、階段をあえて外す選択を持ってみるのが大事です。
ポイント②窓を工夫して景色を美しく切り取る
吹き抜けの部分に、大きな窓を設置して外の景色を楽しみたいと考える人は多いですよね。
しかし、窓が大きすぎると、隣家が近い場合などには外からの視線が気になってしまったり、日光が差し込みすぎて部屋が暑くなってしまったりなどのデメリットがあります。
特に窓の向こうが道路で人通りが多いと、せっかく大きい窓にしてもカーテンが開けられず景色を楽しめません。
そのため、吹き抜けを付けるときは土地選びの段階で、どこに窓を設置するか考えておくことが大切です。
また、窓には気を遣うのに、意外と意識が向かないのがクロス(内壁材)ではないでしょうか。
吹き抜けを付けて落ち着いた大人のリビングを作る、窓とクロスのコツを紹介しているので、詳しくみていきましょう。
【コツ】吹き抜けの窓は「大きい」よりも「小さい」ものを選ぶ
吹き抜けの窓は小さな窓で、庭の木々をピンポイントで切り取れる位置に設計しましょう。
吹き抜けの大きな窓に面した場所に庭を作り、植えた木々を窓から見たいと思っても、奥のビルや電線が目に入ってしまうとがっかりですよね。
大きい窓は外の景色を広く見ることができますが、必要のない情報まで取り入れてしまい、結果的に景色を楽しめなくなることがあります。
吹き抜けに小さな額縁を飾るイメージで窓を設置すると、景色もインテリアのひとつとして演出できるだけではなく、外からの視線や日光遮断の対策ができます。
【コツ】陰影を楽しめる壁の色を選ぶ
吹き抜けに小さい窓を設置すると、壁の面積が増えるので、影が落ちて雰囲気のある空間になります。
このとき、一般的なホワイトのクロスではなく、最近流行しているベージュやグレーなどやや色味のあるクロスを使うのがおすすめです。
陰影にグラデーションが出て、より洗練された、ワンランク上の空間作りができますよ。
ポイント③吹き抜けのカーテンは1枚で大きいものを選ぶ
吹き抜けの1階、2階に設置した窓にそれぞれカーテンをつけるよりも、2階から1階までひとつのカーテンを吊るのがおすすめです。
さらにレースカーテンの2枚重ねなら、ヨーロッパのホテルのようなおしゃれな空間が演出できます。
1階と2階の窓の幅を揃えておくと、見た目もすっきりしますし、カーテンもかけやすくなりますよ。
ただし1枚の長いカーテンは重さがあるため、内装工事の足場があるうちにつける必要があるので、業者や住宅会社と相談してくださいね。
レースカーテン2枚重ねをおすすめする理由とおしゃれに魅せるポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。
吹き抜けをおしゃれに見せる照明計画の基本とは?
照明計画とは、空間に最適な照明器具をプランニングすることです。
単純に必要な明るさを求めるだけではなく、居心地よく過ごすための雰囲気も含んだ計画が重要になります。
いくら間取りやインテリアにこだわった家づくりをしても、照明計画が適当では思い描くような家にはなりません。
ここでは、吹き抜けをおしゃれに見せる照明計画について、詳しく解説します。
基本①照明に目が行く空間作りはNG
照明はたくさん並べて明るければOKではなく、なるべく見えないように設置しながらも、しっかりと光を確保できる場所に設置しましょう。
照明は、日が落ちて暗くなった部屋を明るくするために必要な生活家電のひとつですよね。
そのため、吹き抜けでも照明は部屋全体を照らせる位置に付けることを、暗黙の了解のように考えてしまいがちです。
しかしこれでは、照明が目につきやすくなってしまい、おしゃれな空間にはなりません。
また、どこでも照明を付けられるようにと、壁にライティングレールを仕込んで対応するケースもありますが、こちらも見た目を台無しにしてしまいます。
照明で何を照らしたいのか、しっかりと目的を決めると、より素敵な空間を演出できますよ。
基本②必要な場所に適した照明を選ぶ
天井や壁にハイパワーのダウンライトを複数設置するのは、吹き抜けでよくあるパターンですね。
しかし、ソファーに座ると眩しすぎて上を向けなかったり、部屋全体が明るすぎて落ち着かないなど、実は不満が出やすい設置の方法になります。
吹き抜けリビングの照明は、調光できる照明器具を使うといいでしょう。
つり下がった形がかわいい、ペンダントライトもおすすめですよ。
必要な場所に適した照明を選びましょう。
リビングダイニングや玄関に使いたいコスパ最強の照明選びについては、こちらの記事を参考にしてください。
基本③グラデーションを意識する
リビング全体が同じ光量で照らされていると、シンプルな見た目になります。
一方で空間によって照明の強度を分けると、大人っぽい雰囲気のあるリビングになります。
LDKのダイニングや付近はしっかりと照らし、ダイニングから続くリビングはほのかに明るい程度のように明暗をつけると、奥行きや余裕が感じられますよ。
照明をあてる壁を考え、開放感×落ち着きのあるリビングをつくりましょう。
基本④庭とリビングを一体的に考える
リビングから見える庭を美しく演出するなら、室内の照明は調光が可能なタイプを選び、窓に光が当たらないようにしましょう。
リビングの窓から見える庭に木を植え、夜間は外の照明で木を照らして、ムードのある庭を楽しみたいと思っても、室内の照明が明るすぎると窓に反射して外が見えません。
庭とリビング、そして吹き抜けをひとつの空間と捉えた照明計画をすると、吹き抜けのある素敵な家づくりができます。
知らないと後悔するかも?!吹き抜けの注意点3つ
「見た目がなんとなくおしゃれだから」と無計画に吹き抜けを付けてしまうと、後悔することになるでしょう。
そこでここでは、吹き抜けで後悔しないための注意点を紹介します。
該当する項目がないか、確認してみてください。
注意点①建物の断熱性能が低い
吹き抜けを付ける場合、断熱性能がしっかりしている家であることが大事ですよ。
なぜなら、夏は吹き抜け部分の窓から日光を取り込みやすくなるので部屋が暑くなり、冬は1階の暖かい空気が2階に上がって寒くなりやすいからです。
吹き抜けでも快適に過ごせる家の目安は、断熱等級は6以上、C値は0.5㎠/㎡ですね。
断熱等級は正式には「断熱等性能等級(※)」といい、1〜7段階ある中で数字が大きいほど断熱性が高いことを示します。
C値とは「相当隙間面積」のことで、家にどのくらいの隙間があるかを数値化したものになり、数字が低いほど気密性が高い家になりますよ。
住宅の断熱性能を高めるだけの予算が組めない状態で、吹き抜けを付けるのはおすすめできません。
南向きに窓がある場合は軒を出す、外付けのバーチカルブラインドを設置するなどの対策によって、暑さを軽減できる可能性はあります。
また、天井のシーリングファンは暑さ・寒さ対策に利用される器具のため、断熱性能が高められない場合は、見た目よりも機能を重視してシーリングファンを設置する方法もあります。
断熱性能のそこまで高くない家の場合、しっかりと対策をしたうえで、暑さや寒さも覚悟して設置するしかないでしょう。
(※)国土交通省「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」
注意点②1階の匂いが2階に広がる
匂いについては、吹き抜けを付けて後悔した人の理由としてよく挙がりますね。
吹き抜けリビングをつけるなら、匂い対策をしておくべきでしょう。
対策としては脱臭機能の付いた建材を壁や天井に使う、空気清浄機を利用するなど、さまざまな方法がありますよ。
これまでは室内で焼肉をしていたけれど、庭でのバーベキューに切り替えるといった少しの工夫でも匂いを抑えられます。
完全に匂いの広がりをとめることはできませんが、対策をしておくことが大切ですよ。
注意点③1階の音が2階に伝わりやすい
1階の天井がない吹き抜けは、音が伝播しやすく、1階の音が2階にも響きやすいです。
そのため、音にとても敏感な場合は、吹き抜けは諦めたほうがいいかもしれません。
一方で、2階にいても1階にいる人の気配を感じやすく安心感があるという声や、音に気を付けるようになってマナーが身に着くといったメリットもあります。
2階の部屋のドアを防音にしたり、壁や天井に吸音建材を使う、寝室を吹き抜けから離して睡眠時間を確保するなどの対策方法もありますよ。
吹き抜けの音の伝わりやすさをメリットととらえるか、デメリットになってしまうのか、しっかりと考えましょう。
吹き抜けの窓掃除はそこまで気にしなくてOK!
吹き抜け窓を掃除する際は、伸縮性のあるモップやガラスワイパーを使ったり、コストはかかりますが業者に頼んだりなどの方法があります。
ただし、日々の生活のなかで、2階の窓掃除を頻繁にする人以外は、そこまで「吹き抜けの窓はどうしよう・・・」と悩む必要はないでしょう。
2階の窓の掃除やメンテナンスは、たとえ1階の天井がある(2階の床がある)状態でも、ほとんどの人が行っていないからです。
イレギュラーに発生することよりも、音や匂い、暑さや寒さなどの妥協点をまずはしっかりと考えてみることが大切ですよ。
吹き抜けのあるリビングなら新築注文ブランド「418BASE」へご相談ください!
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。
418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。
まとめ
吹き抜けをおしゃれに見せる、後悔しない照明や間取りづくりについて解説しました。
最後にこの記事をまとめます。
- おしゃれな吹き抜けは空間をすっきりとまとめ、小さめの窓と上から下まで1枚のカーテンを選ぶのがコツ
- 照明をできるだけ隠し、必要なところにピンポイントで設置するなどしっかりと照明計画を立てる
- 吹き抜けは断熱性能の高い家に付ける
- 吹き抜けで後悔しやすい音や匂いは、建材や周辺機器の活用によって対策ができる
吹き抜けで後悔しないためには、生活感が出てしまう廻り縁やエアコンなどを極力隠し、必要箇所に適した照明を設置して、空間を演出することが大切です。
これらを事前にしっかりと考えて家づくりをすると、吹き抜けのあるリビングが落ち着いた居心地のよい空間になります。
「吹き抜けをやめてよかった」という声に流されず、自分なら吹き抜けや窓、庭をどの位置に付けるか具体的に考えてみたり、住宅会社に相談してみましょう。