新築の子供部屋の広さは何畳がベスト?4.5畳・6畳・8畳のレイアウトを解説
こんにちは、ゆうすけです。
今回は「新築の子供部屋の広さ」について詳しく解説します。
新築のLDKや外観は、自分たち夫婦が理想とするデザインや大きさで考えることができますよね。
一方で子供部屋は、子どもたちの事を考えて部屋の広さや大きさを決めたいものです。
ですが、子供の成長は早くて「どの時期に合わせて、部屋の広さを計画すればよいのかわからない」と迷っているのではないでしょうか?
そこで弊社の事例を踏まえながら、「将来的に後悔しない子供部屋を計画する方法」を詳しく徹底解説します。
こちらの記事を読むことで、次のようなことがわかります。
- 子供(子ども)部屋の平均的な広さは何畳?
- 子供部屋の広さ別レイアウト例(4畳・5畳・6畳・8畳)
- 広いor狭い子供部屋は後悔する?大きさのメリット・デメリット
- 理想の子供部屋を実現するために必要な広さや間取りの考え方
福山市で子供部屋の広さにお悩みの方へ
福山市の家づくりで、土地探しや住宅会社選びに悩んでいる方は、ぜひこちらも合わせてご確認ください。
子供部屋の平均的な広さは何畳?
新築の理想の間取りは、家族構成やライフスタイルによって大きく違います。
それは、子供部屋も例外ではありません。
ですがあえて子供部屋を平均的な広さを決めるとしたら、「5畳~6畳」になるでしょう。
その理由について、以下2つの側面から解説します。
- 都市生活調査の結果から
- フラット35の利用者データから
都市生活調査の結果から見る平均的な子供部屋の広さ
まず子供部屋の平均的な広さについて、都市生活研究所が行った「家で子供が過ごす部屋」の調査結果を見てみましょう。
この調査では子供部屋がある住宅の親1328人に対して、「子供部屋の広さ」について質問しています。
回答結果は次のように、戸建て住宅と集合住宅の両方で6畳が最も多いという結果になりました。
特に戸建ての場合、5畳~6畳の割合が7割以上であることが分かります。
フラット35の利用者データから見る子供部屋の平均的な広さ
次にフラット35の利用者データから、子供部屋の平均的な広さについて考えてみます。
2019年の利用者データでは、住宅ローンを利用して注文住宅を建てた人の場合、105~110㎡の住宅面積が最も多いことが分かります。
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ちなみに、105㎡を坪に変換すると「およそ32坪」になります。
次に32坪の間取りについて、弊社で実際に計画している事例を参考にして、どれくらいの部屋の広さが確保できるのか見てみましょう。
1階にLDKや水廻りをすべて集めて、2階に個室を集めた場合、32坪ではおよそ4つの居室を2階に配置することができます。
そのうち、1部屋は主寝室、1部屋は物置きになる場合が多いでしょう。
つまり、子供部屋になる可能性があるのは4部屋中の2部屋(合計10畳~12畳)になります。
なので一人っ子ならば10畳~12畳、2人兄弟・姉妹なら1人あたり5~6畳のスペースを子供部屋をつくることができるでしょう。
【結論】子供部屋の平均的な広さは5畳~6畳
都市生活調査データから「子供部屋でもっとも多いのは5畳~6畳」。
フラット35の利用者データから「住宅面積でもっとも多いのは105㎡~110㎡、32坪(およそ105㎡)では5畳~6畳の部屋が4つ配置できる」
これらの結果から、子供部屋の平均的な広さは「5畳~6畳」だと考えることができます。
ちなみにここで紹介した弊社の間取り事例では、ライフステージの変化に合わせて、子供部屋に間仕切り壁を後から追加することができるような間取りになっています。
2人以上の子供を予定している方は、弊社の事例にように子供部屋の間仕切り壁を新築時に計画しておくことがおすすめです。
子供部屋の間仕切りについてさらに詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
記事:子供部屋は最初から仕切るべき?後から間仕切りを設置するメリット・デメリット
子供(子ども)部屋の広さ・大きさ別レイアウト例!4.5畳・6畳・8畳
全国平均で考えた場合の子供部屋の平均的な広さは「5畳~6畳」です。
しかし、新築であっても兄弟や姉妹が多い家庭では、広い子供部屋を用意してあげるのはなかなか難しいですよね。
なので、ここでは4畳~8畳までのさまざまな子供部屋のレイアウトを紹介します。
すこし狭いかも!子供部屋4.5畳のレイアウト例
4.5畳の子供部屋では、すこし狭い印象があるかもしれません。
実際にシングルベットやクローゼットを置いて見ると、余白はあまりありません。
子供が小さいときには特に問題がないかもしれませんが、中学生や高校生になり、体が大きくなると少し狭く感じるかもしれませんね。
特に女の子の子供部屋では、洋服などファッションや美容に関するものが増えるので、収納が足りない可能性があります。
なので、ロフトベットなどで縦の空間をうまく活用することをおすすめします。
また学習机を子供部屋に置かず、リビング・ダイニングや在宅ワーク用の作業スペースに置くこともおすすめです。
問題なし!子供部屋6畳のレイアウト例
6畳の子供部屋であれば、大学生の1人暮らしのようにさまざまなインテリアを置くことができます。
そして高校生になって体が大きくなっても、子供部屋が窮屈に感じることはないでしょう。
また小さいお子さんが2人いる家庭では、学習机を横並びに2つ置くこともできるでしょう。
ただし物を詰め込みすぎると、余白がなくなり、掃除の手間も増えてしまうので、注意してください。
十分な広さ!子供部屋8畳のレイアウト例
8畳の子供部屋は、部屋の中心に広いスペースが取れる広さです。
ただし小さなお子さんにいきなり8畳のお部屋を与えてしまうと、片付けに時間がかかるため、片付ける習慣が身につかない可能性もあります。
そのためお子さんが小さい段階の新築で、これほど大きな子供部屋を提案することはほとんどありません。
お子さんが2人以上いる家庭の場合には、8畳と4畳の部屋をつくるよりも、12畳の部屋を真ん中に間仕切り壁をつくり、6畳部屋を2つ用意できるようなフレキシブルな間取りにすることをおすすめします。
広いor狭い子供部屋は後悔する?大きさのメリット・デメリット
戸建て住宅なら、「ドンドンしないで!」「さわがないで!」と子どもを叱っていた生活から開放されて、子どもを自由に遊ばせてあげられます。
そして今まで与えてあげられなかった「子供部屋」を用意してあげることができます。
ですが、子供部屋は広すぎても狭すぎても散らかりやすく、片付けの手間がふえてしまいます。
そこでまずは、広い子供部屋と狭い子供部屋のそれぞれの良い面・悪い面を理解しておきましょう。
狭い子供部屋のメリット・デメリット
メリット
- 掃除・片付けが楽になる
- 必要以上に物が増えない
- 他の場所を広く取れる
- 電気代が安くなる
デメリット
- 部屋が暗くなりやすい
- 友だちを招きにくい
- 他の用途に転用しにくい
「子供部屋が狭いと後悔する!」と思いがちですが、必ずしも狭い子供部屋が悪いわけではありません。
部屋が狭ければ物が増えにくく、電気代も安く抑えることができます。
しかしその一方で大きな開口部が取りづらく、暗い印象の部屋になりやすい傾向にあります。
ちなみに部屋の明るさによって、人の性格が変わってしまう可能性があることが分かっています。
カナダのトロント大学とアメリカのノースウェスタン大学が行った部屋の明るさを操作した実験※2では、①チキンウィングのソースの辛さ、②架空の登場人物の攻撃性、③言葉から連想される感情、④2種類のジュースの味、⑤人の魅力度の印象を参加者に判定してもらいました。
その結果、明るさ部屋ではより辛いソースを好み、架空の人物のキャラも攻撃的になり、人はより魅力的に見え、ポジティブな言葉はより良い判定を、ネガティブな言葉への反応はより強く表れることがわかりました。
つまり、明るい部屋ではポジティブな感情もネガティブな感情も、強い感情になりやすいということです。
これは光の熱によって、人の感情が強く刺激されているためだと考えられています。
なので子供部屋で子どもを活発的に遊ばせたいときは部屋を明るくして、落ち着いて勉強させたいときは少し暗くするなどの明るさの工夫をしても良いでしょう。
広い子供部屋のメリット・デメリット
メリット
- 成長に合わせてスペースを広げられる
- 兄弟・姉妹で共通使用できる
- 友だちを招きやすい
デメリット
- 必要以上に物が増えやすい
- 片付けの習慣が身につきにくい
- 部屋に引きこもりやすい
広い子供部屋があれば、子どもの身体や精神の成長に合わせて適切な広さや大きさのスペースを用意してあげることができます。
都市生活研究所が行った調査では、次のように子どもの成長段階に合わせて必要となる子供部屋の役割が大きく変化していくことが分かっています。
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つまり、子どもが小さいときにはそれほど大きな部屋は必要ないですが、徐々に使える場所を広げてあげることで、心理的に安心できる子供部屋にしてあげることができるのです。
「大は小を兼ねる」と言われるように、子供部屋も大きな空間を作っておいて、必要に応じて間仕切りを設置するのも良いでしょう。
理想の子供部屋を実現するために必要な広さや間取りの考え方
新築の注文住宅で間取りを考えるとき、「子供部屋ってどの時期に合わせてサイズを決めればいいんだろう?」と迷う方も多いでしょう。
特に兄弟や姉妹がいる家庭では、人数分の個室を確保するのも一苦労です。
では、具体的に子供部屋はどのくらいの広さがあれば理想なのでしょうか?
ここでは、新築の間取り決めのときに役立つ「子供部屋の広さの考え方」を解説します。
先に結論を述べると、「理想の子供部屋とは、成長に合わせて広さを調整できるような柔軟な間取りであること」です。
なぜこのような結論になるのか、次の5つの要素に分けて解説します。
- 子どもは成長とともに子供部屋で過ごす時間が増える
- 子供と一緒に寝れるのは小学生まで
- くつろげる場所はリビングのまま
- 自分の部屋が一番勉強しやすいとは限らない
- 子供部屋は大人にとって良くも悪くもある
子どもは成長とともに子供部屋で過ごす時間が増える
子供部屋を計画するとき、最初に理解しておくべきことは「子供が自分の部屋で過ごす時間は年齢とともに変化する」ということです。
たとえば都市生活研究所の調査では、子どもが自分の部屋で過ごす時間が年齢とともに増えていくことが分かっています。
また国土交通省によって定義された「住生活基本計画」によると、次のような居住面積水準が定められています。
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ここでは重要なことは、世帯人数の計算方法が次にように定義されていることです。
上記の式における世帯人数は、3歳未満の者は0.25人、3歳以上6歳未満の者は0.5人、6歳以上10歳未満の者は0.75人として算定する。
つまり、子どもは年齢が上がるにつれて自分の部屋で過ごす時間が増え、身体的や精神的な成長と成熟によって必要な居住スペースが大きくなるということです。
子どもがと一緒に寝れるのは小学生まで
また子どもの寝る場所は、年齢とともに大きく変化していきます。
たとえば小学生のときは、半数近くが親と一緒の寝室で寝ますが、中学生以降は急激に自分の部屋で寝ることが増えていきます。
さらに高校生になると親離れを強く意識して、8割以上が自分の部屋で寝るようになります。
このように、子どもは身体と精神が成熟する「思春期」にかけて親離れして、自立した生活を送るようになります。
なので、「子どもが中学生頃になったら、1人で寝られる場所を用意しておくべき」と言えるでしょう。
子どもがくつろげる場所はリビングのまま変わらない
では子どもがくつろげる場所も寝る場所と同じように変化するのでしょうか?
同調査では、「子どものくつろぐ場所が大きく変化しない」ことが分かっています。
例えば、夕食後に自分の部屋で過ごす割合がもっとも多い男子高校生でも、半数以上は「リビング・ダイニングで過ごす」と回答しています。
つまり、子どもは成長するにつれて自分の部屋で過ごす時間が増えるが、「リビング=くつろげる場所」という考え方は大きく変化しません。
なので、リビングは大人だけではなく、子どももくつろぎやすい場所にしてあげる必要があるのです。
自分の部屋が一番勉強しやすいとは限らない
子供部屋が必要な理由として、「子どもが集中して勉強できる場所だから」と考えていませんか?
しかし調査結果では、「子どもにとって自分の部屋が最も勉強しやすい場所とは限らない」ということが分かっています。
例えば、小学生の低学年では過半数、高学年でも4割以上が「リビング・ダイニングが勉強しやすい」と回答しています。
さらに、年齢が上がるにつれて「自宅以外」の割合が増えていきます。
つまり、「子どもの年齢が上がると勉強場所は必要になるが、それが子供部屋とは限らない」と言えるでしょう。
子供部屋は大人にとって良くも悪くもある
さらに子供部屋をつくることは、親にとって良い面と悪い面があります。
同調査によると、子供部屋があることの良い面と悪い面について次のような結果となりました。
子供部屋の良い点とは、「子供の荷物をまとめられること」や「子供が喜んでくれる」などです。
一方子供部屋の悪い点とは、「何をしているのかわからないこと」や「勉強しているかどうかわからないこと」などです。
つまり子供部屋は親にとって、「子供を喜ばせることができる」というメリットと「目が届かないことで不安に感じる」というデメリットが両方があるのです。
【結論】子供部屋は必要なときに必要な広さ・大きさがあるのが理想
ここまで以下5つの「子供部屋にまつわる調査結果」を紹介しました。
- 子どもは成長とともに子供部屋で過ごす時間が増える
- 子どもと一緒に寝れるのは小学生まで
- くつろげる場所はリビングのまま変わらない
- 自分の部屋が一番勉強しやすいとは限らない
- 子供部屋は親にとって良く面も悪い面もある
これら5つの要素から、「子供部屋は子どもの成長にあわせて、必要な広さや機能が変化していく」ことが分かります。
そして「最初から大きな子供部屋を与えることが絶対的な正解ではない」とも言えます。
つまり理想の子供部屋とは、「成長にあわせて広さや機能を柔軟に調節できる部屋」だと考えることができるのです。
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まとめ
今回は、「新築で悩む子供部屋の広さ」について詳しく解説しました。
こちらの記事をかんたんにまとめます。
広いor狭い子供部屋は後悔する?大きさのメリット・デメリット
狭い子供部屋のメリット
- 掃除・片付けが楽になる
- 必要以上に物が増えない
- 他の場所を広く取れる
- 電気代が安くなる
狭い子供部屋のデメリット
- 部屋が暗くなりやすい
- 友だちを招きにくい
- 他の用途に転用しにくい
広い子供部屋のメリット
- 成長に合わせてスペースを広げられる
- 兄弟・姉妹で共通使用できる
- 友だちを招きやすい
広い子供部屋のデメリット
- 必要以上に物が増えやすい
- 片付けの習慣が身につきにくい
- 部屋に引きこもりやすい
子供(子ども)部屋の平均的な広さとは
平均的な広さは「5畳~6畳」前後、10畳~12畳の部屋を2つの部屋に仕切る間取りもおすすめ
子供部屋の広さ別レイアウト例(4畳・5畳・6畳・8畳)
4.5畳の子供部屋
- 狭い印象だけど、子供が小さいうちは問題なし
- 縦の空間を有効活用する必要あり
6畳の子供部屋
- 大学生で1人暮らしができる程度の広さ
- 物のつめこみすぎには要注意
8畳の子供部屋
- 部屋の中心に広いスペースが取れる広さ
- 子供が複数なら12畳の部屋を2分割する間取りの方がよい
理想の子供部屋を実現するために必要な広さや間取りの考え方
- 子どもは成長とともに子供部屋で過ごす時間が増える
- 子どもと一緒に寝れるのは小学生まで
- くつろげる場所はリビングのまま変わらない
- 自分の部屋が一番勉強しやすいとは限らない
- 子供部屋は親にとって良く面も悪い面もある
理想の子供部屋とは、成長に合わせて広さを調整できるような柔軟な間取りであること
福山市で子供部屋の広さにお悩みの方へ
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参考資料
※1 住宅金融支援機構「フラット35利用者調査データ2019年集計」より筆者作成
※2 JOURNAL OF CONSUMER PSYCHOLOGY「Incandescent affect: Turning on the hot emotional system with bright light」
※3 都市生活研究所「家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識
※3 国土交通省「住生活における居準面積水準」