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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
玄関は、家に帰ってきたときに「ホッ」と一息つける場所であり、来客が最初に目にする、いわば「家の顔」です。
広く明るい玄関は、開放感や清潔感のある印象を与え、「他の部屋もきっと素敵だろうな」と期待させてくれます。
しかし、居住スペースを優先するために、玄関の広さを十分に確保できないケースもあるでしょう。
そこで今回は、狭い玄関を広く見せるコツを解説します。
来客からの印象が良くなるだけでなく、住んでいる人にとっても、毎日帰るのが楽しみになるような玄関をつくる工夫をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

玄関は、家の第一印象を決める大切な空間です。
玄関を広く見せる工夫を取り入れることで、家全体が開放的で洗練された印象になります。
反対に、狭く圧迫感のある玄関は、居心地の悪さを感じやすくなるでしょう。
玄関は、通勤や通学など、日々の生活の切り替えを行う大事な場所ですよね。
すっきりと片付いた広がりのある玄関は、朝出かける際には「よし、今日も頑張ろう」という前向きな気持ちを与え、帰宅した際には温かさや安心感をもたらしてくれます。
このように、玄関に余裕を感じられることで、日々の出入りがスムーズになり、暮らしの快適さも大きく向上します。
広く見える玄関は、住む人にとっても、訪れる人にとっても、心地よい暮らしをつくるカギになるのですよ。
広さ別に玄関の間取りを知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。


注文住宅でつくられる玄関の広さは、2畳ほどのコンパクトなものから、6畳近いゆとりあるものまでさまざまです。
その中でも2~3畳ほどの玄関は、実際に暮らし始めてから「想像以上に狭い」と感じてしまうケースもあるでしょう。
しかし、限られたスペースでも間取りの工夫次第で、実際よりも広く見せることができます。
ここでは、狭い玄関を広く見せるための間取りのポイントを解説します。
玄関はなるべく他の空間とつなげ、一体感を持たせることで広く見せられます。
壁やドアで細かく区切ると圧迫感が生まれ、実際の広さよりも狭く感じやすいからです。
たとえば、玄関とリビング間に仕切りを設けず、土間から直接リビングへ上がる間取りにすれば、玄関が広く見えますね。

また、玄関ホールにスケルトン階段を採用すれば、吹き抜けのような効果が得られ、天井が高く見えて縦の広がりを演出できます。

玄関の空間を区切らずにつなげることで、奥行きと高さを感じられる玄関になりますよ。
こちらの記事では、玄関におすすめの照明ブランドを紹介しているので、併せてご覧ください。

玄関を広く見せるには、玄関ドアの形状や高さを工夫することが大切です。
というのも、視界を遮る要素があると、天井の高さや奥行きを十分に感じられず、空間が狭く見えてしまうためです。
たとえば、玄関ドアの上には通常、垂れ壁と呼ばれる天井から数十センチ下がった短い壁がありますね。

この垂れ壁をなくして、玄関ポーチと天井の高さを揃えると、視線が上まで抜けて玄関の開放感が増します。
また、片開きドアではなく両開きの親子ドアを採用するのも効果的です。

普段は大きいドアだけを使い、必要に応じて小さいドアを開ければ、ベビーカーでの利用や大きな荷物の出し入れなどがしやすくなり、見た目のゆとりと実用性の両方を兼ね備えることができます。
玄関ドアは、玄関全体の広さや印象を左右する要素なので、視線の抜けや動線を意識した設計を心掛けましょう。
玄関には、靴や傘、掃除道具などの小物が集まりやすく、放置すると雑多な印象になりがちですよね。

乱雑な空間は実際の広さ以上に狭く感じられるため、小物を見せずに収納し、すっきりとした空間を保つことが狭い玄関を広く見せる大切なポイントになります。
ウォークインシューズクローゼットや壁に埋め込んだシューズボックスを活用すれば、靴や傘をすっきり収納しながら、必要なときにすぐ取り出せます。
また、収納家具や壁の色などを明るい色で統一すると、さらに広がりを感じられますよ。
「シューズボックスを設置すると、狭い玄関がさらに狭くなるのでは?」と思いますが、土間に靴がたくさん並んでいる状態よりも、収納して床がスッキリ見えている方が広さを感じやすくなります。
小物を隠してスッキリとした印象をつくることが、玄関を広く見せるコツです。
こちらの記事でも、散らからない玄関を作るための間取りアイデアを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


玄関を広く見せるには、玄関ホールだけでなく、土間も意識することが大切ですよ。
土間が狭いと人が立つスペースがなく、狭さを実感しやすいからです。
ここでは、土間を広く見せるためのコツを5つにまとめて解説します。
玄関を広く見せるためには、上がり框(かまち)の位置や形状を工夫しましょう。
上がり框(かまち)とは、玄関ホールと土間の境目にある段差部分のことです。

たとえば、以下の事例のように通常の上がり框の位置より、タイル2枚分奥側に上がり框を設置すると、土間が広く使えるようになりますね。

こうすることで、靴の脱ぎ履きがしやすくなるだけでなく、玄関に奥行きが生まれ、広く感じられます。
さらに、上がり框を斜めやカーブ状にすると、直線にするよりも奥行き感が強調され、より広さを演出できるでしょう。
狭い玄関でも、上がり框の位置や形を工夫することで、実際の広さ以上の開放感を出すことができますよ。
玄関のタイルは面積や貼り方によって視覚的な印象が変わります。
なので、大き目のタイルを玄関に使ったり、奥行きを意識した貼り方をすることで、空間がゆったり見えます。

たとえば、一般的なタイルの大きさは写真の赤枠のように30cm×30cmほどのサイズですが、倍の60cm×60cmの大きなタイルを使うことで土間が広く見えますよ。
土間の奥にウォークインクローゼットがある場合は、長方形のタイルを縦方向に貼ると玄関にはいったときに自然に奥行き感が出て、空間の広がりを感じやすくなります。

玄関づくりでは、タイルの大きさや貼り方を工夫して、広々とした玄関をつくりましょう。
空間は明るいほど広く感じられるため、採光は玄関の狭さを解消するために大切な部分です。
たとえば、玄関ホールに階段を設けている場合は、高窓を付けることで階段の2階部分に降り注ぐ自然光を玄関まで落とすことができますね。

また、リビングと玄関ホールが一体型の間取りなら、玄関正面のリビングの壁に窓を設けると、玄関とリビングの両方から光が集まり、明るく開放的に見えますよ。

自然光が入るように窓の配置をよく考え、玄関に広がりを持たせるのが開放的な玄関をつくるコツです。
吹き抜けのある家を建てたい方は、こちらの記事で工務店選びのポイントを詳しく紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

地窓を設けて足元に光を取り入れることも、玄関を広く見せるのに効果的です。
地窓とは、床の近い位置に設けられた窓のことですね。
さきほどもお伝えしたように、空間は明るいほど広く感じられます。
低い位置にある地窓から入った自然光が玄関の土間に反射して、玄関全体が明るく見え、広く感じられるのです。

玄関を明るくする方法として、玄関に窓を設置するのも良い方法ですが、目線の高さに窓があると外からの視線が気になりますよね。
足元の低い位置に設置する地窓を選ぶと、カーテンを設置する手間もなく、プライバシーを確保しながら光を取り入れることができます。
光の入り方ひとつで玄関を広々と感じられるようになるので、小さな玄関でも取り入れやすい地窓はおすすめですよ。
照明の工夫も、玄関を広く見せる大切な要素ですよ。
とくに間接照明は、柔らかい光が空間に落ちるため、陰影によって空間に奥行きや立体感を与え、玄関を実際よりも広く見せてくれます。
玄関の天井中央に大きな照明を設置すると全体を明るく照らせますが、平面的で狭さを感じやすくなる場合もあります。
壁際や床近くに間接照明を配置して、光の当たり方に変化をつけると、玄関に自然な広がりを持たせられるでしょう。
間接照明を上手に使えば、限られた空間でも見た目に広々とした印象に変えることができます。
こちらの記事では、おしゃれに見える照明器具の選び方を紹介しているので、部屋の印象を変えたい方はぜひ参考にしてください。


玄関づくりで後悔しないためには、単に広さだけを確保すればよいわけではありません。
日々の動線や収納のしやすさなど実際の使い勝手を考慮しないと、見た目は広くても生活で小さな不便が積み重なってしまいます。
来客にどう見えるかという視点を取り入れれば、見た目の印象も向上するでしょう。
また、将来の暮らしの変化にも柔軟に対応できるように、家族や暮らしに合った設計を行うことも欠かせません。
長く快適に使える玄関を作るためには、広さやデザイン性、実用性をトータルで考えることが大切です。
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
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狭い玄関でも広く見える間取りのコツや、2畳~3畳でも後悔しない玄関づくりのポイントを解説しました。
最後にこの記事の内容をまとめます。
広さが十分でなくても、間取りや光の取り入れ方を工夫すれば、玄関はぐっと広く見せられます。
「家の顔」である玄関を、その家に住む自分たちにとっても心地よい空間にできるよう、玄関づくりを進めてみてくださいね。
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