ブログ記事が動画になりました!
(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- リビングに合うペンダントライトのサイズとは?
- 明るさとデザインのバランスが取れたペンダントライトを選びたい!
- くつろぎ空間を演出できるペンダントライトをつけたい!
新築のリビングにおしゃれなペンダントライトをつけたいと考える方もいるでしょう。
ですが、気に入ったデザインのペンダントライトが見つかっても、大きさや明るさ・取り付け位置のバランスを間違えると、家全体の雰囲気を損ねてしまうことがあります。
実は、長年照明計画に携わるプロでも「このサイズであっているかな?」と悩むことがあるほど、照明選びは奥が深いのですよ。
この記事では、ペンダントライトのサイズ選びのコツをプロの視点でわかりやすく解説します。
また、実際のリビング空間で60cm・45cm・30cmのペンダントライトを比較し、大きさや明るさ、雰囲気の違いも検証しています。
この記事を読めば、自分の家にぴったりのペンダントライトを選びやすくなりますよ。
目次
ペンダントライトのサイズ選びが難しい3つの理由
ペンダントライトは、天井から吊り下げて使う照明のことです。
人の視界に入りやすく、インテリアの中でも存在感のあるアイテムのため、ダイニングやリビングに取り入れる方も多いでしょう。
ただ、インテリアに合うデザインを選んだつもりでも、なぜか違和感を覚えたり「思っていた雰囲気と違う…」と感じることがあります。
その原因がわからないままだと、新しいペンダントライトを選ぶときに同じ失敗をくり返す可能性がありますよ。
ここでは、ペンダントライトのサイズ選びが難しい3つの理由を解説します。
理由①部屋のつくりによって見え方が変わるから
同じサイズのペンダントライトでも、リビングの間取りや奥行き・天井の高さ・家具の配置によって、見え方やバランスの印象は大きく変わります。
たとえば、吹き抜けのあるリビングでは天井が高いため、大きめサイズのペンダントライトが合いますね。
一方で、通常の天井高のリビングで同じサイズのライトを使うと、視線との距離が近くなるため、圧迫感を与えてしまうでしょう。
さらに、家具の配置によって空間の余白や視線の抜け方が変わるため、ペンダントライトの存在感や部屋の印象が変わってきます。
部屋の広さだけでなく、天井までの高さや奥行き、家具の配置などさまざまな要素を考慮する必要があるため、ペンダントライトのサイズ選びは難しいのですね。
理由②配置や灯数で必要な明るさが変わるから
ペンダントライトは、1灯だけで使うのか、複数灯で使うのかによって、必要な明るさやサイズの選び方が変わります。
たとえば、1灯だけで部屋を照らす場合は、ある程度大きめのサイズや光が広がるタイプが必要です。
一方で、複数灯を並べて使うなら、ひとつあたりの明るさは控えめでも空間全体をバランスよく照らすことができますね。
灯数や配置を考えずにサイズだけで決めてしまうと、「暗すぎて手元が見えにくい」「光が重なってまぶしい」など、明るさにムラが生まれやすくなります。
ペンダントライトを選ぶときは、灯数・配置・照らしたい範囲をセットで考えることが欠かせません。
これらの条件が組み合わさって初めてちょうどいい明るさになるため、単純にサイズだけで判断できない点が、ペンダントライトのサイズ選びを難しくしている理由のひとつです。
リビング照明の明るさについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
あわせて読みたい
明るいだけが正解じゃない!くつろげるリビング照明の選び方|8畳の実例で紹介
この記事では、リビングをくつろげる空間にするための照明の選び方を解説します。「リビング照明の明るさや配置で失敗したくない…」と悩んでいる方に向けて、実際の設置例も交えながらわかりやすくまとめました。ぜひ参考にしてください。
理由③明るさと雰囲気のバランスが必要だから
ペンダントライト選びでは、明るさと空間の雰囲気づくりの両方を満たすことが求められます。
時間帯や使うシーンによって理想の明るさは変わるため、どちらか一方に偏ると快適さや雰囲気が損なわれてしまうからです。
たとえば、デザインを重視して光が下方向だけのタイプを選んだり、小さめのシェードを選んだりしてしまうと、部屋全体が暗く感じてしまいますね。
かといって、明るさを優先すると部屋全体が照らされすぎて、落ち着かない印象になったり、ペンダントライトが浮いて見えることもあります。
だからこそ、ペンダントライトを選ぶときは、部屋を明るくする「実用性」と空間を彩る「デザイン性」のバランスを取ることが重要です。
両方を満たすちょうどいいサイズを選ばなければいけない点も、ペンダントライト選びが難しい一因といえるでしょう。
ペンダントライトの正しいサイズの選び方!大切な3つのポイント
ペンダントライトのサイズ選びは難しいですが、押さえるべきポイントを知っていれば、間違ったサイズを選ぶ失敗を防ぐことができます。
ここでは、快適さと見た目の美しさを両立させるための3つのポイントを解説します。
具体的にどのような点に注意すべきかを見ていきましょう。
ポイント①空間に合う直径を選ぶ
ペンダントライトのサイズ選びでまず意識したいのが、空間のボリュームに合った直径を選ぶことです。
同じ広さのリビングでも、空間のつくり方によってペンダントライトの印象がガラリと変わるからです。
たとえば、天井の高さや吹き抜けの有無、小上がりのある部屋かどうかによって、ペンダントライトの印象は大きく変わるでしょう。
また、リビングが独立している場合とLDKが一体となっている場合とでは、感じる広さや奥行きがまったく違いますね。
空間の余白や高さをふまえてペンダントライトのサイズを決めることで、バランスよく見えるペンダントライトを選びやすくなります。
ポイント②明るさと光の広がりを考える
ペンダントライトを選ぶときは、明るさだけでなく光の広がり方や光源との距離にも注目しましょう。
同じ明るさでも、光源とシェードの距離によって光の強さや届き方は変わります。
距離が近いと光が一点に集中して手元は明るくなりますが、周囲は暗くなりがちです。
反対に距離が離れると光がやわらかく拡散し、空間全体を明るく見せられますよ。
さらに、取り付ける高さやシェードの素材によっても印象が変わります。
ガラスや布製のシェードは光を透過してふんわり広がりますが、ホーローや金属製のように光を通さない素材では、下方向が明るくなりやすいです。
光の広がりを理解しておくことで、空間に合ったペンダントライトのサイズを選べるようになります。
ポイント③照明に求める目的を明確にする
リビングの照明に求める目的を明確にすると、ペンダントライトのサイズはグッと選びやすくなります。
目的がはっきりしていると、どのくらいの明るさや光の広がりが必要なのかが自然と見えてくるからです。
たとえば、読書や勉強などで手元をしっかり照らしたいなら明るさを重視し、家族でくつろぐ時間を大切にしたいなら、やわらかく広がる光が心地よいサイズを選ぶといいでしょう。
リビングで「どんな時間を過ごしたいか」をイメージすると、明るさやサイズの方向性が定まってきますよ。
照明の目的を整理することで、「どんなサイズが自分たちの暮らしに合うか」を見極めやすくなり、理想のリビング空間をつくりやすくなります。
【実例で比較】直径60cm・45cm・30cmのペンダントライトの見え方
ペンダントライトのサイズは数字だけではイメージしづらいですよね。
そこで今回は、実際の住宅のリビングを使って、直径60cm・45cm・30cmの3種類のペンダントライトを比較してみました。
設置したのは、畳の小上がりスペースがあるリビングで、使用したペンダントライトは、イサムノグチの「AKARI」です。
引用:AKARI OFFICIAL WEBSITE
床から天井までが2m40cm、床から座面が37cm、座面から天井が2m03cmの空間に取り付け、それぞれの雰囲気や印象を確認しました。
空間の広さや天井の高さ、視線の抜け方、そしてインテリアとしての存在感をふまえながら、どのサイズが最もバランスよく感じられるのかを見ていきましょう。
直径60cm:「大きいサイズ」のペンダントライト
直径60cmの球体型ペンダントライトは、広い空間でインテリアの主役になれるほどの存在感があります。
しかし、今回のように座面から天井までの高さが約2mのリビングでは、やや圧迫感を与えてしまいますね。
また、シェードの素材が和紙の場合、360度やわらかい光が広がるため、明るさは十分に確保できます。
ただし、光源からシェードまでの距離があるため、光が拡散しすぎて空間全体がぼやけた印象になってしまいます。
限られた天井高のリビングでは、迫力よりも光の強さや空間のバランスを重視して選ぶと、落ち着きのある心地よい空間を演出できますよ。
直径60cmのような大きめのペンダントライトは、吹き抜けリビングや天井の高い空間、玄関ホールなど開放的な場所におすすめです。
十分な高さがある空間なら、照明が映えるスケール感を活かして、ラグジュアリーで印象的な雰囲気をつくることができるでしょう。
直径45cm:「ミドルサイズ」のペンダントライト
今回のように天井との距離が近いリビング空間では、デザイン性と空間になじむ大きさの両立がしやすいのが、直径45cmのペンダントライトです。
60cmサイズよりも光源とシェードの距離が近いため、光にハリが生まれ、空間の印象をほどよく引き締めてくれます。
さらに、存在感がありながらも圧迫感を与えず、明かりを灯していない日中でもおしゃれなアクセントとして空間を彩ってくれますよ。
直径45cmのペンダントライトは、一般的な天井高(約2m40cm)~やや高めのリビングにちょうどいいサイズです。
リビングだけでなく、視線が集まるダイニングやソファの上などに設置すると程よい存在感が生まれ、空間全体に洗練された印象を与えてくれますよ。
直径30cm:「小さいサイズ」のペンダントライト
直径30cmのペンダントライトは、広い空間ではややコンパクトな印象になります。
他のサイズに比べて光源とシェードの距離が最も近いため、光は強く感じられます。
ですが、光の広がりが少なく、1灯だけではリビング全体を十分に照らせないことがありますよ。
今回のような空間では明るさとデザインのバランスが取りにくく、少し物足りなさを感じてしまうでしょう。
一方で、小さめのペンダントライトは複数灯を並べて配置したり、強い光が欲しい場所の補助照明として使うのに最適です。
空間を広く見せたいときや、光をポイント的に効かせたい場所にも向いています。
トイレや洗面スペース、2畳程度の書斎など比較的コンパクトな空間では、明るさと存在感のバランスがちょうどよく30cmサイズの魅力を最大限に発揮できます。
サイズだけじゃ決まらない!新築をおしゃれにするペンダントライト選びのコツ
ペンダントライトを選ぶときは、サイズだけでなく以下の3つを意識すると、空間にぴったりの照明を見つけやすくなりますよ。
- デザイン、素材、色のバランスを意識する
- 家具や空間との調和で理想の雰囲気を演出する
- 人気ブランドや形のバリエーションを参考にする
ペンダントライトは、明るさを確保するだけでなく、空間の印象を決める大切なインテリア要素でもあります。
素材やフォルムの違いによって空間に与える存在感や雰囲気が大きく変わるので、しっかりと検討して選びましょう。
たとえば、金属やガラス素材ならモダンでスタイリッシュに、木や布素材ならやさしくあたたかみのある印象に仕上がりますよ。
また、部屋のテイストに合わせて選ぶと統一感が出ますし、あえて異素材を組み合わせるとリズムや個性が生まれます。
人気ブランドのカタログや定番の形を参考にすると、デザインの方向性がつかみやすく、空間に似合うペンダントライトが選びやすくなりますよ。
サイズ以外の要素にも目を向けることで、新築リビングをよりおしゃれで居心地のよい空間に仕上げるペンダントライトを選ぶことができます。
こちらの記事では、海外の有名ブランドからプロ御用達の国産メーカーまで、おしゃれな照明を幅広くご紹介しています。
リビングだけでなく、ダイニングや玄関、トイレなど、さまざまな空間での照明選びの参考に、ぜひご覧ください。
あわせて読みたい
【新築】おしゃれな照明ブランド20選!国内・海外ブランドを一挙紹介(広島県福山市版)
この記事では、厳選したおしゃれな照明ブランド20選を紹介しています。新築住宅の照明選びは選択肢が多く、どれもおしゃれに見えて迷ってしまいますよね。それぞれのブランドの特徴やおすすめポイントを解説しているので、理想の照明を見つけるための参考にしてみてください。
ペンダントライト選びに迷ったら新築注文ブランド418BASEにご相談ください
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。
418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、新築リビングに設置するペンダントライトのサイズ選びについて解説しました。
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- 間取りや照明の配置・灯数などで適切なペンダントライトのサイズは変わる
- ペンダントライトのサイズは「大きさ」や「光の広がり」意識して選ぶのがポイント
- 照明の目的を明確にするとペンダントライトのサイズ選びで失敗しにくくなる
- ペンダントライトでおしゃれな空間をつくるには、デザインや色・素材がインテリアに調和していることも大切
ペンダントライトは、単に明るさを補う道具ではなく、インテリアの一部として空間の表情をつくる大切な要素です。
サイズやデザインを丁寧にえらぶことで、リビングの居心地や印象はぐっと変わります。
ぜひこの記事を参考に、リビングを引き立てる一灯を選んでみてくださいね。