新築一戸建ての玄関は狭いと後悔する?広さ別2畳・3畳・4.5畳・6畳の間取りを解説
こんにちは、ゆうすけです。
今回は「玄関の広さ」について徹底解説します。
賃貸アパートや貸家に住んでいて、このような悩みはありませんか?
- 玄関が狭くて、毎日ストレスを感じる
- 散らかっている玄関を見られて、恥ずかしい
せっかく新築一戸建てを建てるなら、広くてスッキリした玄関にしたいですよね。
そこで、新築一戸建ての注文住宅を検討している方向けに「玄関の広さで後悔しないための手引き」を詳しく解説します。
こちらの記事を読むことで、次のようなことが分かります。
- 新築一戸建ての玄関の標準的な広さ・大きさ
- 新築一戸建ての玄関!2畳・3畳・4.5畳・6畳の間取り例
- 新築一戸建ての玄関が狭いと後悔する3つの理由
- 新築一戸建ての玄関の広さ・大きさに関わる重要なポイント
- 新築一戸建ての玄関の使いやすさが決まる3つのポイント
福山市で広い玄関の注文住宅をお探しの方へ
福山市の家づくりで、土地探しや住宅会社選びに悩んでいる方は、ぜひこちらも合わせてご確認ください。
新築一戸建ての玄関の標準的な広さ・大きさ
新築一戸建ての間取りを決めるとき、「玄関をどれくらいの広さにすれば良いだろう?」と迷いますよね。
玄関の広さや大きさを考えるとき、最も大切なポイントは「家全体と玄関のバランス」です。
具体的には、家のサイズに合わせて、次のような適切な玄関の広さを確保することが大切です。
特に大人数の家族の場合、狭い玄関では家族全員が急いでいる朝の時間帯に混雑しやすく、家に出入りするたびにストレスを感じてしまいます。
一方で玄関が広すぎた場合、玄関以外の居室が狭くなる可能性もあります。
つまり、新築一戸建ての玄関を計画するとき、家族構成や家のサイズを考慮して、「バランスのとれた玄関」にすることが大切です。
新築一戸建ての玄関!2畳・3畳・4畳の間取り例(間口910・1820・2730)
一戸建ての玄関を計画するとき、「家全体と玄関のバランスが重要」だと解説しました。
では具体的に、家のサイズに対して何畳の玄関にすれば良いのでしょうか?
ここでは一般的な木造住宅で見られる「2畳~6畳」までの玄関の間取りについて、イメージ図で広さを確認してみましょう。
間取り①2畳の玄関
まず1つ目の間取り例は「2畳」の玄関です。
30坪前後の新築一戸建てでは、2畳の玄関が最小限の広さと言えるでしょう。
家族の人数が3人以上の家庭では、これ以上狭い玄関はあまりおすすめできません。
2畳(およそ3.6㎡)の玄関は、次のような寸法(間口11.8m・奥行1.8m程度)になります。
大人1人のヨコ幅がおよそ50cm※1なので、左右に圧迫感を感じない玄関をつくるには最低でも1.6m以上のヨコ幅は確保したいところです。
2畳で理想の玄関をつくるためには、1.8m四方の正方形にすることがおすすめです。
また2畳の玄関にする場合には、玄関ドアや高窓から光を取り込み、玄関が暗くて狭い印象にならないように工夫することがおすすめです。
間取り①3畳の玄関
2つ目の間取り例は「3畳」の玄関です。
新築一戸建て30坪程度の住宅であれば、3畳の玄関は標準的な広さと言えます。
3畳(およそ5.4㎡)の玄関は、次のような寸法(間口1.8m・奥行2.7m)になります。
このとき、玄関の間口寸法はおよそ1.8mで、奥行き30cmのシューズクロークを片面に配置した場合、実質的に使用できる上がり框の横幅は1.4mになります。
ヨコ幅で1.4mが取れれば、子ども二人が並んで靴を履くことができます。
また三和土(たたき)とホール部分の面積が1:1であれば、三和土で1畳~1.5畳を確保できるので、傘立てやベビーカーを玄関に置くすることができます。
間取り③4.5畳の玄関
3つ目の間取り例は「4.5畳」の玄関です。
一戸建てで4.5畳の玄関は、比較的ゆったりとした広さになります。
4.5畳(およそ8.2㎡)の玄関は、次のような寸法(間口2.7m・奥行2.7m)になります。
4.5畳の玄関は比較的ゆったりとしてるため、被介護者の両親がいる家庭や車椅子の使用する家庭におすすめです。
たとえば、車椅子の向きを変えるためには1.4m~1.5m四方のスペースが必要になります。※1
4畳以下の玄関では十分なスペースが確保できない可能性があるため、介護のしやすい玄関にしたい方は4.5程度の広さの玄関がおすすめです。
そして、老後にリフォームを行う予定であれば、新築ではウォークインの玄関収納として、リフォーム後に広くゆったりとした玄関に変更するのも良いでしょう。
間取り③6畳の玄関
4つ目の間取り例は、「6畳」の玄関です。
一戸建てで6畳の玄関は、玄関としてはかなり広いため、5人家族以上に向いています。
6畳(およそ11㎡)の玄関は、次のような寸法(間口2.7m・奥行3.6m)になります。
6畳の玄関は十分な収納力と広さを兼ね備えた玄関になるので、2世帯住宅などにおすすめです。
またアウトドア用品を外に置いておきたくない方や玄関で趣味の道具の手入れをしたい方にもおすすめです。
新築一戸建ての玄関が狭いと後悔する3つの理由
2畳~6畳の玄関について間取り例を見ながら解説しました。
しかし実際にこれほど大きな玄関をつくれないために、「狭い玄関だと後悔かもしれない?」と悩む方もいるでしょう。
そこで、狭い玄関にしたとき、どのような理由で後悔するのか解説します。
後悔する理由を理解した上で、広さではなく使いやすさでカバーする玄関を計画してみましょう。
- リビングが散らかりやすくなる
- 来客時に散らかっている玄関が恥ずかしい
- 荷物の出し入れにストレスを感じる
理由①リビングが散らかりやすくなる
狭い玄関で後悔する1つ目の理由は、「リビングが散らかりやすくなる」ことです。
子育てをしていると、子どもの荷物が家のいたるところに散らかっていて、イライラした経験はありませんか?
特にリビングが玄関から近い家では、子どもが持ち帰った荷物をリビングのソファーの脇に置いてしまうこともあるでしょう。
このように子育て中は、子どもの荷物で家が散らかりやすくなります。
特に玄関が狭くて、荷物の置き場がない家ほど、リビングが散らかりやすくなります。
例えば野球やサッカーをしている子どもの場合、ボールやグローブなどを外で運動するたびに持ち出しますよね。
その度に、汚れたものを家の中に持ち込まれてしまうので、家の中の掃除も一苦労です。
玄関を広くすることで、汚れた荷物を玄関収納にしまうことができれば、家全体が散らかりにくくなります。
理由②来客時に散らかっている玄関が恥ずかしい
狭い玄関で後悔する2つ目の理由は、「散らかっている玄関が恥ずかしい」ことです。
さきほど説明したように、子育て中は荷物を散らかりやすく、狭い玄関では靴をしまいきれないこともあるでしょう。
散らかっている玄関を見るのが家族だけであれば、特に不満を感じることはありません。
ですが、急な来客や荷物の受け取りで、散らかっている玄関を見られるのはとても恥かしいですよね。
最近では玄関をスッキリさせたいという方が多く、ウォークインやウォークスルーの玄関収納を作りたいという方も増えています。
ただし狭い玄関にウォークスルータイプの玄関収納をつくると、使いづらくて結局靴をしまわなくなる可能性もあります。
なので、単純に「こんな玄関収納が良い!」と見た目で決めてしまうのではなく、家のサイズや家族構成に合わせて適切な玄関収納を計画することが大切です。
理由③荷物の出し入れにストレスを感じる
狭い玄関で後悔する3つ目の理由は、「荷物の出し入れにストレスを感じる」ことです。
狭くて散らかっている玄関で荷物を出し入れしようとすると、誰かの靴を踏んでしまったり、蹴とばしてしまったりしませんか?
特に買い物で重い荷物を持ち帰ったとき、玄関が散らかっていて足の踏み場がないとイライラしますよね。
このように狭い玄関は、家の中から外、外から中へ荷物の出し入れをするたびにストレスを感じることになるのです。
新築一戸建ての玄関の広さ・大きさに関わる重要なポイント
新築一戸建てで使いやすい広さの玄関を作るために、さまざまな工夫が必要です。
特に次の3つの点に注意して玄関の間取りを計画することが大切です。
- 上り框の幅
- 玄関たたきの広さ
- 玄関収納の大きさ
上り框(あがりがまち)の幅
玄関の広さを決めるときに注意すべき1つ目のポイントは、「上り框の幅」です。
上り框とは、次の図のように玄関の土足部分と床部分の境界線となる立ち上がりの部分のことです。
上がり框の幅は玄関のヨコ幅いっぱいにつける場合が一般的にです。
このとき、玄関の間取りによって、実際に使える上り框のヨコ幅が大きく違ってきます。
成人1人のヨコ幅はおよそ50cmなので、大人がヨコ並びに座って靴を履くような場面を想定するならば最低でも1.3mは確保したいですね。
玄関の広さを考えるときは、玄関収納を含めて実際に使用できる上り框のヨコ幅を基準に考える必要があります。
玄関たたきの広さ
玄関の広さを決めるときに注意すべき2つ目のポイントは「玄関たたきの広さ」です。
三和土(たたき)とは本来玄関の土足部分に使用される建材の種類のことですが、玄関の土足部分の名称として使われることもあります。
ここでは玄関の土足部分のことを、三和土と呼ぶことにします。
玄関のよくある間取りは、三和土とホール部分の割合が1:1になっているケースです。
最近では土間玄関や土間収納も人気があり、三和土が広く取られている玄関もあります。
三和土を広くとることで、ベビーカーや趣味のアウトドア用品を家の中で保管することができるなどのメリットがあります。
また、室内犬の足を拭いたり、道具の手入れをする場所にもなるので、雨の日にも大活躍します。
その一方で、三和土の縦幅が大きいと玄関の鍵を締めたり、宅配の荷物を受取るたびにスリッパを履く必要があります。
なので、三和土をうまく活用するためには縦長よりも横長の三和土にすることがおすすめです。
玄関収納の大きさ
玄関の広さを決めるとき、注意すべき3つ目のポイントは「玄関収納の大きさ」です。
玄関収納は家の外で使うものを、家の中に持ち込まないようにするためにとても大切な収納です。
特に、アウトドア派の家族の場合、汚れのつきやすい物が多いので、玄関収納が大きいほど良いでしょう。
また玄関収納を大きくとって、靴以外のものも収納する場合、湿気対策用の換気口を設置するなどの工夫も大切になります。
最近の注文住宅では、ウォークスルータイプの玄関収納が人気ですが、3畳未満の狭い玄関では実現が難しいでしょう。
このように玄関収納は、家族構成・趣味・ライフスタイルなどを考慮して、家全体の収納計画と合わせて計画することが大切です。
適切な玄関収納ができれば、玄関をスッキリさせることができて、毎日気分よく出かけられるようになります。
ウォークスルー・ウォークインタイプの玄関収納について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
新築一戸建ての玄関の使いやすさが決まる3つのポイント
新築一戸建ての玄関を計画するとき、「使いやすい玄関にしたい」を思いますよね。
実は玄関の使いやすさを決める要因は、「広さ」ではありません。
特に次の3つの要素を検討せず、ただ広い玄関を作ってしまうと大きな後悔や不満につながります。
- 玄関の暑さ・寒さ
- 玄関ポーチの形
- 玄関付近の間取り
玄関の暑さ・寒さ
使いやすい玄関にするための1つ目のポイントは、「玄関の暑さ・寒さ」の対策をしっかりと行うことです。
賃貸暮らしをしていて「玄関が寒い!」を感じた経験はありませんか?
その原因となっているのは玄関まわりの断熱や気密の問題です。
断熱や気密が行われていない玄関は、夏熱く冬冷たい場所になってしまいます。
その結果、冷気や熱気が玄関からリビングに向かって流れ込んでしまうのです。
たとえば弊社では、廊下なしで玄関とリビングが直接つながるような間取りを実現しています。
このような間取りで快適な暮らしを実現するためには、高気密・高断熱住宅であることは必須の条件です。
間違っても、断熱・気密をしていない玄関を広く取らないようにしてください。
玄関ポーチの形
使いやすい玄関にするための2つ目のポイントは、「玄関ポーチの形」です。
玄関ポーチとは、玄関の外側にある屋根(あるいは庇)がある場所のことです。
玄関ポーチがあることで、雨の日のよごれを家の中に持ち込まずに、家の中をきれいに保つことができます。
ただし、狭い玄関ポーチは小さな子どもが転落したり、踏み外したりする危険性があります。
玄関ポーチを計画するときは、玄関とのバランスやドアのデットスペースを考慮しながら、計画することが大切です。
玄関付近の間取り(トイレや階段)
使いやすい玄関にするための3つ目のポイントは「玄関付近の間取り」です。
以前の住宅建築では、玄関付近にトイレや階段を持っていくような間取りが人気がありました。
しかし最近では、玄関付近にトイレや階段があると、来客対応をしている間にトイレが使えなかったり、階段が使いづらくなると感じる方が多いです。
そのため、トイレやお風呂場を玄関から見えない位置にした間取りや、階段をリビングに配置した「リビング階段」を希望する人も増えています。
このように使いやすい玄関は、玄関の間取りや広さだけで決まるものではありません。
新築一戸建てで玄関の間取りを決めるときは、玄関の近くにある玄関ポーチや玄関収納、さらに階段やトイレなどの間取りを含めて検討することが大切です。
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備後地方で新築一戸建てを検討している方は、ぜひ一度昇高建設の最新モデルハウスで、広くて使いやすい玄関を体験してみてください。
まとめ
今回は、「玄関の広さ」について徹底解説しました。
こちらの記事をかんたんにまとめます。
新築一戸建ての玄関の標準的な広さ・大きさ
- 家のサイズ:玄関の広さ
- 25坪~33坪:3畳~4畳
- 33坪~40坪:3.5畳~5畳
- 40坪以上:4.5畳以上
新築一戸建ての玄関が狭いと後悔する3つの理由
- リビングが散らかりやすくなる
- 来客時に散らかっている玄関が恥ずかしい
- 荷物の出し入れにストレスを感じる
新築一戸建ての玄関の広さ・大きさに関わる重要なポイント
- 上り框の幅
- 玄関たたきの広さ
- 玄関収納の大きさ
新築一戸建ての玄関の使いやすさが決まる3つのポイント
- 玄関の暑さ・寒さ
- 玄関ポーチの形
- 玄関付近の間取り
福山市で広い玄関の注文住宅をお探しの方へ
福山市の家づくりで、土地探しや住宅会社選びに悩んでいる方は、ぜひこちらも合わせてご確認ください。
参考資料
※1 小原二郎Journal of architecture and building science「人体寸法と動作空間 (建築計画における人間工学の役割)」
※2 石川県バリアフリー社会の推進に関する条例「施設整備の手引き」