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戸建て新築なら浄化槽と下水どっちがお得?土地購入前に知っておきたい注意点(広島県福山市版)

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(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)

  • 下水道がない土地には浄化槽が必要って本当?
  • 浄化槽の役割や管理の方法、設置にかかる費用が知りたい!
  • 下水道と浄化槽、ぶっちゃけどっちがお得?

新築で家づくりで浄化槽と下水道の設置について、悩む方も多いですよね。

大前提として、浄化槽と下水道どっちにするかは、土地で決まっています。

「浄化槽や下水道の設置はまだ先のこと」と考えず、「浄化槽と下水道どっちがお得なのか」は土地購入の前に検討しておきましょう。

この記事では、「浄化槽と下水道どっちがお得なのか」を考える際に役立つ情報を紹介します。

一般的に「●●のほうがお得だ」と言われる理由を知って、自分の家づくりにあった賢い選択をしましょう。

目次

浄化槽と下水道どっちが「お得」?コストを徹底比較!

ズバリ、初期費用とランニングコストが抑えられることで選ぶなら、下水道のほうがお得です。

浄化槽を設置する場合、大きさによりますが、80万円〜140万円ほどかかります。

一方で、下水道は基本的に設置費用はかかりません。

下記に浄化槽と下水道の基本的なコストをまとめました。

浄化槽下水道
初期費用80~140万円なし(※)
ランニングコスト年間5~9万円年間3~5万円

(※)引き込み工事が必要な場所は工事代が発生する

浄化槽は初期費用が必要な上に、点検や清掃などのメンテナンスにもコストがかかりますね。

「基本的なコスト」を比較した場合では、設備投資やメンテナンスが不要で、毎月利用した分の水道代を支払うだけの下水道のほうが「お得」です。

より詳しく、浄化槽と下水道の初期費用ランニングコストを解説していきますね。

浄化槽と下水道の初期費用の内訳

浄化槽と下水道の初期費用は、状況によって大きく異なります。

家庭用の浄化槽は5人槽、7人槽、10人槽が一般的です。

浄化槽の大きさは、実際に住んでいる人数ではなく、延べ床面積に基づいて決まります。

たとえば、130㎡より広い延べ床面積の家屋に3人で住んでいる場合でも、浄化槽は7人槽が適用されますよ。

浄化槽が大きくなればなるほど、初期コストがかかりますよ。

一方、下水道を利用する場合、初期費用は基本的に発生しません。

ですが、敷地内まで下水道が引き込まれていない土地では本管に接続する工事が必要です。

この工事には追加費用がかかり、本管までの距離によってはさらに費用がかさむ可能性があります。

浄化槽と下水道のいずれの場合も、ある程度の初期費用を予算に組み込んでおくと安心ですね。

浄化槽と下水道のランニングコストの内訳

浄化槽のランニングコストの内容は下記などで、大きさや使用条件にもよりますが、年間5〜9万円が目安です。

  • 保守点検
  • 清掃
  • 法定検査費用
  • 電気代

部品が故障し交換する場合は10〜15万円、本体が故障した場合は80万円以上の費用がかかることもあるので、メンテナンス費も別途かかることを覚えておきましょう。

部品や本体の故障は頻繁ではないにしても、万が一に備えることが大切です。

下水道の維持管理は自治体が行い、メンテナンスや故障などの個人的な負担はほとんどありません。

下水道のランニングコストとしてあげたのは、利用料金です。利用料金は「基本料金+従量料金」で計算され、使用量が多ければ金額も高くなります。

たとえば弊社418BASEがある広島県福山市の場合、下水道の利用料金は年間3〜5万円程度かかりますよ。

浄化槽、下水道どちらを選んでも、ランニングコストはかかると覚えておきましょう。

【最重要】トータルコストで考えると浄化槽と下水道の結果が逆転?!

浄化槽は設置に80万〜かかるので、下水道のほうがお得とお伝えしてきました。

ですが、トータルコストで考えると、下水道のほうが費用が高くなり、浄化槽のほうがお得となる可能性があります。

浄化槽の設置が必要な土地は郊外で土地単価は低めなのに対し、下水道となる土地は多くが市街地のため、土地代が高くなるケースがほとんどだからです。

たとえば同じ50坪の敷地でも、坪単価が30万円なら1,500万円の土地代が必要ですが、坪単価20万円の土地なら1,000万円で購入できます。

土地A(郊外)土地B(市街地)
設備浄化槽下水道
坪単価20万円30万円
50坪の購入費1,000万円1,500万円
設備費140万円0円
合計1,140万円1,500万円

先ほどとは逆で、トータルコストで考えると、浄化槽を設置するほうが安くなりました。

もちろん「お得」の概念は人それぞれなので、トータルコストはかかってしまっても、土地の利便性の高さを考えれば土地B(下水道)のほうがお得とする方もいるでしょう。

家づくりのトータルコストを左右する一番のポイントは、土地選びです。

浄化槽と下水道どっちを設置するかも、土地によって決まっています。

「お得=安さ」なのであれば、浄化槽は設置費用がかかるからといって、必ずしも下水道より高くつくわけではないことを知っておいてくださいね。

土地選びに関して、さらに具体的な情報を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

新築に設置する浄化槽とは?

ここまで浄化槽と下水道、どちらがお得かを解説してきましたが、そもそも新築に設置する浄化槽の役割を知っているでしょうか。

新築で家を建てる際、下水道が整備されていない地域では浄化槽の設置が必要になります。

浄化槽とは、家庭から排出される生活排水をきれいにして自然に還すための装置です。

浄化槽はキッチンや浴室、トイレから出た汚水を、地面に埋めた軽自動車一台分ほどの水槽に溜めて、微生物の働きで浄化します。

水に溶けない固形物は水槽内にとどまり、浄化された水だけが河川に放流されるため、環境に配慮した排水が可能です。

より詳しく、浄化槽のメリットデメリットをみていきましょう。

新築に浄化槽を設置するメリット

  • 下水道の整備がされていない地域でも家庭で汚水を処理できる
  • 下水道へ接続していないので、利用料金が発生しない
  • 地域によっては補助金を利用することができる
  • 郊外の土地が多く、広い敷地を購入できる

浄化槽は定期的な点検や清掃など、使用方法と管理が適切であれば、浄化槽の排水による水質汚染の心配はほとんどありません。

新築に浄化槽を設置する際、地域によりますが、補助金制度を利用できるのもメリットです。

補助金を活用すれば、初期費用を60万円前後まで抑えられるケースが多いですよ。

浄化槽を設置する際は、住む自治体の制度をしっかり調べて申請漏れのないようにしましょう。

【デメリット】新築に浄化槽を設置する際に注意すべきポイント

浄化槽を設置するデメリットは、下記などがあげられます。

  • 初期投資が大きくなる
  • 定期的な点検や清掃をしなければならない
  • 土地が狭い場合は設置が難しい

浄化槽を設置する場合、十分な管理と適切な設置場所を選ぶことが重要です。

管理を怠ったり設置場所を誤ると、自分の家だけでなく近隣にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。

住み始めてからの思わぬトラブルを避けるために、しっかりと対策を講じることが大切です。

新築家づくりの下水道とは?

新築の建物を下水道が整備された地区に建てる場合、生活排水は浄化槽ではなく下水道で処理することが義務付けられています。

特に都市部などの人口が多い地域では、ほとんどの建物が下水道と接続され、排水溝からの悪臭や害虫被害といったトラブルもありません。

下水道に接続すると、家庭からの汚水が排水管を通って地域の下水処理場へと送られ、そこで浄水処理されたあと河川や海に放流されます。

下水道のメリットとデメリットを表にまとめました。

スクロールできます
メリットデメリット
メンテナンスの手間がほとんどかからない
汚水が下水処理場まで流れていくので、悪臭や害虫の発生を防げる
設置のための費用やスペースの心配がない
下水道の利用料金がかかる
災害時に使えなくなる可能性がある
場所によっては下水道管の引き込みに費用がかかる
市街地のため土地代が高額なことが多い

下水道を利用するには、住んでいる市区町村へ下水道の使用開始届の提出が必要です。

入居前に提出し検査を済ませ、スムーズに新生活を始められるよう整えておきましょう。

土地購入前に知っておくべき浄化槽の注意点

浄化槽の設置は、家づくりの一環としてしっかり計画しましょう。

注意点を知らないと、「庭でBBQをやっているときに臭いが気になる」「点検のたびに車を移動させるのが手間」など後悔する原因になるからです。

ここでは、土地購入前に知っておくべき浄化槽の注意点を3つ紹介します。

注意点①臭いは完全に消せない

浄化槽を設置する上で、臭いの管理は重要です。

浄化槽は汚水をタンクへ取り込み、タンク内でキレイにして排出する仕組みとお伝えしました。

排出しても問題ないほどにはなっていますが、どうしても臭いは残ってしまいます。

「ふたから嫌なにおいが立ち上がってくる」「何だか庭が臭う」など、気になる方もいるので日々のメンテナンスが大切ですよ。

定期的な清掃と、浄化槽に負担をかけない運用を心がけましょう。

また、早急な臭い対策には、微生物の活動を活発化させる薬剤の投入が有効ですよ。

改善しない場合は故障の可能性も考えられるので、浄化槽の専門業者に点検や修理を依頼するなど、早めの対応が肝心です。

注意点②外構と設置場所を考える

浄化槽の設置場所にも十分な配慮が必要です。

浄化槽は地面に埋まっていますが、ふたの部分が庭に出てます。

ふたの部分にはコンクリートや柱などを打つことはできないので、玄関までのアプローチやカーポート設置の邪魔にならないように設置場所を決めましょう。

また、浄化槽は定期的な清掃と点検が必要なため、メンテナンスがしやすい場所への設置が理想的です。

浄化槽の設置場所はメンテナンスのしやすさや、外構との兼ね合いを考えた上で選ぶことが大切です。

注意点③下水道への切り替えの可能性も視野に入れておく

さまざまなことを考慮した上で浄化槽の土地を選んだとしても、住み始めてから自治体のインフラ政策により、下水道の整備区域に指定される可能性はゼロではありません。

整備後は3年以内に下水道への切り替えが求められ、正当な理由なく切り替えを行わないと、下水道法に基づき告発されるおそれがあるため、注意が必要です。

インフラ整備に応じて、浄化槽の交換や廃止の可能性があることを覚えておきましょう。

戸建新築に下水道を設置する際の注意点

ここでは、下水道を利用する際の注意点を2つ解説します。

まず注意点としてあげられるのが、下水道の利用には料金がかかることです。

「下水道受益者負担金」と言われる、下水道の整備や維持管理にかかる費用を利用者が負担するもので、基本的には下水道の利用を自治体に申し込むときに支払います。

負担金を支払うことで下水道の維持管理は自治体に任せられますが、敷地内の下水道管の劣化や臭い、詰まりなどのトラブルは家庭で対処しなければなりません。

日ごろから、排水口を清潔に保ち、食べ物の残りかすや大量の油を流さないなど、十分に配慮しましょう。

また、水道の使いすぎにも注意が必要です。

たとえば弊社418BASEのある福山市の下水道代は使用した量に応じて単価が上がるため、一定量を超えると料金が急激に増加する可能性があります。(※1)

節水や下水道への配慮をして、家計の負担を軽くしトラブルを防ぐだけでなく、資源を守り環境に優しい生活へとつなげましょう。

(※1)水道料金・下水道使用料の計算方法(福山市)

【知っておきたい基礎知識】生活排水の処理と義務

生活排水の適切な処理とその義務について基本的な知識を持っていれば、より安心して利用できるようになりますよ。

家庭で排出した汚水は、適切に処理する義務があります。

この義務は「浄化槽法」に基づいており、浄化槽を設置している家庭は、定期的な点検や清掃を行うよう定められています。

一方、下水道を利用している家庭にも「下水道法」が適用されており、下水道への接続義務のほか、有害物質の混入を防ぐことや、敷地内の排水設備の維持管理が求められます。

これらの義務を怠ると、処罰の対象となり罰金や改善命令が発生する可能性があるため注意が必要です。

この法律は、周辺の環境や水質の保護、健康被害を防ぐ役割を果たしています。

なによりも自分と家族が安心して暮らすために必要なことですので、しっかりと理解し遵守することが大切ですよ。

福山市の土地選びで迷ったら新築注文ブランド「418BASE」にご相談ください

418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。

これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。

418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。

備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。

まとめ

新築一戸建てには浄化槽と下水道のどちらがお得かについて解説しました。

最後に、お得に家を建てるための要点をまとめます。

  • 初期費用のみで考えるなら、下水道のほうがお得
  • 土地代を含むトータルコストで考えると浄化槽がお得ケースもある
  • 浄化槽、下水道のどちらを選んでも、基礎知識を持って運用することが大事

浄化槽と下水道のどちらがお得なのかは、土地購入前にしっかりと検討しておきましょう。

ぜひ、お近くの住宅会社に相談するなどしっかりと情報を収集し、あなたにとって最適な土地を選んでくださいね。

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※イベントの事前予約は10月下旬より受付開始を予定しています。

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