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- 高低差のある土地は買わないほうがいい?
- 高低差のある土地に建てられない家があるって本当?
- 建築プランでデメリットをカバーできないのかな?
土地は気に入っている、でも高低差がある土地だからと、購入を迷っている人もいますよね。
不便そう、余計な費用がかかりそうなど、高低差のある土地にネガティブなイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、「高低差のある土地はやめとけ」と言われる理由が、あなたにとってもデメリットになるとは限りません。
そこで、この記事では高低差のある土地のメリット・デメリットを住宅のプロが徹底解説します。
最後までお読みいただければ、注意すべきポイントがわかり、高低差のある土地の購入で迷うことはなくなるでしょう。
目次
高低差のある土地を選ぶときにポイントになる「駐車計画」とは?
駐車計画とは家を建てる際に、車を何台停めるのか、どう停めるのかなどを決めることです。
家づくりでは駐車場を決めてから、建物や庭を考えていきます。駐車の仕方や台数によって駐車場の面積が異なり、他で使える面積も違ってくるからです。
高低差のある土地では、駐車場の位置や面積に制限があるケースが多いため、駐車計画はメリットにもデメリットにもなります。
高低差のある土地を選ぶ際は駐車場をどう作りたいか、駐車計画をある程度イメージしておきましょう。
高低差のある土地を選ぶ3つのメリット
ズバリ、高低差のある土地を選ぶメリットは、不便だからこそ手にできることにあります。
解説するメリットは、高低差のある土地での家づくりを最大限に楽しむためのヒントになりますよ。
高低差のある土地を選ぶメリットを、詳しくみていきましょう。
メリット①価格が安い
高低差のある土地を選ぶメリット1つめは、価格の安さです。
高低差のある土地は前面道路や他の宅地よりも、高い、もしくは低いので「駐車がしにくい」「建築プランの制限がある」などの理由から価格が安くなる傾向があります。
土地の利便性よりも、価格の安さを重視したい人にとっては、最大のメリットですね。
ただし、土地の価格が安い=安く建てられるわけではありません。
デメリットでお伝えしますが、高低差のある土地だからこそかかってくる費用があるからです。
コストを重視するなら、土地の価格や建築費用を比較しながら、総合的に判断しましょう。
土地相場が気になる人は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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メリット②水害に強い
高低差のある土地を選ぶメリット2つめは、水害対策ができることです。
水は高い方から低い方へと流れるので、山際や山間の土地では、敷地内に水が入ってくるリスクを減らせます。
高低差のある土地は水害に強いのがメリットですが、土砂災害のリスクが高まる土地でもあるので注意が必要です。
災害のリスクは高低差ではなく、土地や周辺の環境によるので、ハザードマップで確認してくことが大切ですよ。
こちらの記事では、広島県福山市の安全な土地や危険な地域を詳しく紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてください。
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メリット③高低差を活用して家づくりができる
高低差のある土地を選ぶメリットの最後は、高低差を活かして家をデザインできることです。
眺望の良さを利用して2Fをリビングにしたり、地下室やガレージを設けたり、高低差をデザインとして取り入れスキップフロアにしたりなど活用方法はさまざまですね。
ここでは、高低差のある土地を活用してできるお家の例を3つ詳しく解説します。
【活用例】高低差でプライバシーを守る
高低差のある土地なら、外からの視線を感じさせない家づくりができます。
高低差があるということは、家の前の道路やお隣の家から、自分の家を見たときに視線がずれるということです。
このように実際に高低差のある土地のお家を見てみると、道路を走る車から家の中は見えません。
プライバシーを重視するなら、家づくりで高低差を利用してみましょう。
【活用例】お気に入りの町・景色を見渡せるお家
高低差のある土地で、特に高い土地の場合、眺望を活かした家づくりができます。
暮らす町の見渡せる位置にリビングやワークスペースを持ってくると、景観を楽しめる家になりますね。
ただし、眺望を重視した家づくりのためには、下記のことを考える必要があるので、住宅会社と不動産屋に要相談となります。
高低差のある土地だからこそ見える景色を活かして、家づくりをしましょう。
【活用例】北側でも日当たりを確保できる造り
高低差のある土地を活用すれば、夏の太陽高度が高い時期は、北側でも日当たりが確保できます。
たとえば高くなっている土地の北側で、夏と冬の日当たりは、このように変化します。
2月の16時の日当たり▼
夏の日当たり▼
夏なら建物の北側でも、上記で立っている位置まで影が短くなるので、十分な日当たりが確保できるのがわかりますね。
土地や家を見学する際は、日当たりの悪くなる冬に行くと、実際に暮らすときとのギャップを減らせるのでおすすめです。
高低差のある土地では、北側の日当たりの良さを活用した家づくりができます。
リスクあり?!高低差のある土地を選ぶ5つのデメリット
家づくりについて調べていると、「高低差のある土地はやめとけ」とあり、購入を迷っている人もいますよね。
どうして、高低差のある土地は嫌われているのでしょうか。
ここでは、高低差のある土地を選ぶデメリットを5つ解説します。
デメリット①駐車場が制限される
高低差のある土地を選ぶデメリット1つめは、駐車場が自由に設計できないことです。
高低差のある土地の場合、道路の一番低いところから敷地に入っていくので、駐車場の位置は決まってしまいます。
下記のように、不動産会社が擁壁工事を済ませている場合、駐車計画ができる幅も決まってしまいますよ。
自由に設計できないことで、駐車がしにくい、ドアが全開にできないなど、建てた後の小さなストレスが増える可能性があるので注意しましょう。
デメリット②造成工事が必要になる(擁壁工事・土留め)
高低差のある土地を選ぶデメリット2つめは、造成工事の費用がかかることです。
特に、擁壁工事の費用に注意しましょう。
高低差のある土地で、土だけで崩壊をせき止めている土地は、擁壁を自分で作る造成工事の費用がプラスされます。
擁壁とは建物などが崩れないように施す壁のことです。
擁壁工事の費用は一概には言えませんが、下記の式である程度の費用を計算できます。
「1㎡(平方メートル)を基準にした単価」×設置面積
1㎡当たり5〜10万円が目安といわれるので、高さ2m、幅10mの擁壁を作るなら、(5〜10万)×(20)で100万〜200万円と計算できますね。
あくまでも目安なので、擁壁工事が必要かも含めて、擁壁工事にかかるコストはしっかりと確認しておきましょう。
自治体によっては、擁壁工事の助成金がでるケースもあります。
新築のお金周りについて、詳しくはこちらの記事をぜひ参考にしてください。
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デメリット③スロープや階段など段差が生まれる
高低差のある土地を選ぶデメリット3つめは、段差が増えることです。
高低差のある土地は、駐車場と建物に高低差が生じるため、毎日の生活で昇り降りの動作が必須になります。
「たった数段の階段なら余裕」と考えていても、いざ建ててみると「ベビーカーのまま家に入れない」「夜は見えにくくてつまづきそう」など、小さなストレスを感じる人もいますよ。
今後を見据えてスロープも考えられますが、設置には階段よりも面積が必要になるので、住宅会社と相談をしましょう。
デメリットとしてお伝えしましたが、住宅の段差は許容できる範囲が個人で違います。
毎日使うことを意識して、高低差のある土地の段差が自分や家族にとってデメリットとなるか話し合うことが大切です。
デメリット④外構費用がかかる(目隠し・フェンス)
高低差のある土地を選ぶデメリット4つめは、目隠しやフェンスの設置の費用がかかることです。
「高低差で道路から家の中が見えないからフェンスはいらない」と考えている人もいますよね。
しかし高低差のある土地、特に小さい子どもがいるご家族は、転落リスク軽減のためにフェンスの設置が必要です。
外構費用をできるだけ抑えたい人にとって、フェンス代がかかることはデメリットになるでしょう。
デメリット⑤建築プランが限定される
高低差のある土地を選ぶデメリットの最後は、建てられない家があることです。
高低差のある土地の建物に使える面積は、平地よりも狭い傾向にあります。
なので1階が広い家や、平屋などを建てるのは難しいでしょう。
住宅会社によってスキルもプランも違うので、高低差のある土地に理想の家が建てられるか、建築プランが限定されすぎてしまわないかを確認することが大切です。
高低差のある土地での家づくりに悩んでいるならご相談ください!
昇高建設は広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
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昇高建設では、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ昇高建設へご気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、高低差のある土地のメリット・デメリットを住宅のプロが解説しました。
最後に紹介してきたことをまとめます。
- 高低差のある土地の駐車計画の制限は、メリットにもデメリットにもなる
- 高低差のある土地の相場は安いが、外構や擁壁の費用がかさむケースがあるので注意
- 水害に強い、眺望を楽しめるなど、高低差のある土地だからこそのメリットがある
- 車や玄関周りなど、毎日の生活に関わる部分にデメリットがあるで、建てた後の暮らしを意識することが大切
家族の暮らしにとってメリットが大きければ、高低差のある土地を選んでも損ではありません。
高低差を上手に活用して、今後の暮らしを豊かにする家づくりをしましょう。