
【実例解説】18畳LDKが狭く感じる原因と広く見せるポイント
ブログ記事が動画になりました!
(※ブログ記事の内容を家づくりコンシェルジュが動画で分かりやすく解説しています。ぜひ、こちらの動画でご覧ください)
- 18畳のLDKって実際どのくらいの広さなの?
- 18畳LDKが狭く感じる原因は?
- 新築の18畳LDKを広く見せる方法が知りたい!
18畳のLDKは、戸建て住宅でよくある広さです。
ただ、アパートやマンションに住んでいると18畳の広さを体感する機会が少なく、注文住宅のLDKとして十分な広さなのか不安になる方もいるでしょう。
特に、予算や敷地の関係で18畳LDKを選ぶ場合、本当は20畳や22畳がよかったという気持ちから、「18畳=狭い」と感じて家づくりを前向きに進められなくなることもあります。
ですが、18畳LDKの広さを最大限に活かす工夫をすれば、狭さを感じずに快適に過ごせる空間にできますよ。
この記事では、18畳LDKが狭く感じる原因や、広く見せるためのポイントを解説します。
18畳LDKが自分たちにとって最適な広さなのかを考えながら、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
18畳LDKのリアルな広さとは?

18畳LDKの広さをイメージするには、リビング・ダイニング・キッチンをそれぞれ6畳ずつ使えると考えるとわかりやすいですよ。
6畳~8畳の広さは、アパートやマンションでもよく見られるため、「このくらいの広さ」という感覚を持っている方も多いでしょう。
LDKの形(長方形/正方形/L型)によって感じ方は変わりますが、まずは6畳のスペースが3つあると考えて暮らしを想像してみてください。
「リビングが6畳は狭いから広げたい」「ダイニングに6畳はいらないからもう少し狭くてもいい」など、家族が快適に過ごせる空間を具体的に考えることで、18畳が自分たちにとって十分な広さかどうかを判断しやすくなりますよ。
知らないと後悔!?18畳LDKが狭いと感じる3つの原因

18畳LDKは、一般的には家族4人でも快適に過ごせる広さです。
ですが、実際に暮らしてみると「思ったよりも狭い」「家具を置いたら動線が取りづらい」と感じることもあります。
ここでは、18畳LDKが狭く感じてしまうおもな原因を見ていきましょう。
原因①間取りの取り方で圧迫感を感じる
18畳LDKが狭く感じる原因のひとつ目は、間取りの取り方です。
LDKは「リビング・ダイニング・キッチン」の3つの空間を一体にした間取りですが、食事スペースとくつろぎのスペースを分けたい場合など、壁や仕切りを設けることもありますよね。
空間は開放的であるほど広く見えるため、壁や仕切りが多いとどうしても狭く感じやすくなります。
とくに、L型のLDKは壁によって視界が遮られ、閉塞感を覚えやすくなります。
一方、I型(長方形)のLDKは対角線の長さが長く、視線が届きやすいため、同じ広さでもより広く感じられるでしょう。

このように、壁や仕切りの配置次第で、18畳LDKの広さの印象は大きく変わります。
また、ペニンシュラキッチンのような壁に一方向だけ接するレイアウトは、開放感を出しつつも動線を確保できるレイアウトなので、興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください。

原因②家具のレイアウトで動線が狭い
18畳LDKが狭いと感じる原因の2つ目は、家具のレイアウトです。
部屋を広く見せるには、床や壁に余白を作って視線の抜けを意識することが大切です。
なので、部屋に対して大きなソファやダイニングテーブルを置いてしまうと、床が隠れてしまい余白が生まれません。
さらに動線も妨げられるため、実際の広さよりも窮屈に感じてしまいますよ。
また、背の高い家具をドアから入ってすぐの位置に置くと、視界を遮り、圧迫感を生む原因になります。
家具の置き方ひとつで、18畳LDKは広くも狭くも見えてしまうのですよ。
原因③採光や照明で暗く見えて狭さを感じる
採光や照明計画が不十分なのも、18畳LDKが狭く感じる原因のひとつです。
同じ間取り・同じ家具の配置であっても、大きな窓から自然光が差し込む空間は明るく開放的に感じられます。
逆に、窓が小さくて光が入りにくかったり、照明の数や光量が足りないと、部屋は暗くなり狭さを感じやすくなりますよ。
リビングの照明としてよく選ばれるシーリングライトは、部屋の中央は明るいものの、壁や四隅には光が届きにくいので、ぼんやりとした印象になりがちです。
部屋の大部分を占める天井や壁が暗いと、空間に奥行きが感じられずに、より狭く見えてしまいます。
18畳LDKを広く見せるためのポイント5つ

18畳LDKは、間取りや見せ方の工夫次第で印象が大きく変わります。
ちょっとした見せ方を意識するだけで、実際の広さ以上に開放的に感じられる空間づくりができますよ。
18畳LDKを広く快適に見せるために押さえておきたい5つのポイントを見ていきましょう。
- ポイント①吹き抜けを取り入れて縦の空間を広げる
- ポイント②リビングに続く空間とつなげて奥行きを出す
- ポイント③ハイドアで天井をつなげる
- ポイント④家具の配置で広い空間を作る
- ポイント⑤収納計画で圧迫感を減らす
こちらの記事では、間取りのアイデアやポイントを解説しているので、注文住宅を建てる方はチェックしてみてください。

ポイント①吹き抜けを取り入れて縦の空間を広げる
リビングに吹き抜けをつくると、天井が高くなり縦の広がりが生まれます。

縦の空間が広がることで、開放感が増し、実際の面積以上にゆとりを感じられるでしょう。
さらに、吹き抜けに窓を設ければ自然光をたっぷり取り込めるため、空間全体が明るくなり、より広々とした印象を与えられますよ。
ただし、吹き抜けには「1階の匂いや音が2階に伝わりやすい」「冷暖房の効きが悪くなる」「2階の床面積が減る」といったデメリットもあります。
狭さ解消のために安易に吹き抜けを採用するのではなく、こうしたデメリットを理解したうえで、それでも広く見えるほうを優先したいかどうかを検討することが大切です。
こちらの記事で、吹き抜けリビングをおしゃれに見せるコツと後悔しないポイントをお伝えしています。

ポイント②リビングに続く空間とつなげて奥行きを出す
18畳LDKを広く見せるには、玄関や和室などLDKと隣接する空間につながりを持たせましょう。

仕切られた部屋よりも、空間がつながっているほうが視線が抜ける部分が生まれやすく、空間にさらなる奥行きやゆとりを感じられるようになるからです。
その際、壁に収納できる建具を活用すると、空間に仕切りがほしいときと仕切りをなくして一体感を持たせたいときの切り替えができるのでおすすめですよ。
ただし、空間を広くつなげると冷暖房効率が下がりやすくなるため、断熱性や気密性を高める工夫もあわせて考えると安心です。
ポイント③ハイドアで天井をつなげる
ハイドアとは、文字通り通常のドアよりも高さのあるドアのことです。

一般的な室内ドアの高さは約2mですが、天井高が2.4mの場合、40㎝の差を埋めるために垂れ壁と呼ばれる壁が設置されるので、圧迫感が生まれやすくなります。

そこでハイドアを採用すると、垂れ壁がなくなり、ドアの上部が天井と同じ高さになりますね。
これにより、縦方向の広がりを感じやすくなり、空間がより開放的に見えます。
ただし、ハイドアは通常のドアよりも価格が高めなので、予算とのバランスに注意しましょう。
ハイドアをうまく取り入れれば、18畳LDKでも天井の高さを活かした開放感のある空間づくりができます。
ポイント④家具の配置で広い空間を作る
部屋を広く見せるには、家具のレイアウトもとても重要です。
広さは十分でも、ソファを部屋の中央に置いて床の見える面積が狭くなっていたり、動線が悪くて圧迫感が出てしまうケースがあるからです。
たとえば、リビングとダイニングの境界をソファで作りたい場合でも、ソファを壁や窓際に沿って配置すると、リビングの中央に余白が生まれて空間が広く見えますよ。

また、ソファの真正面に置くことが多いテレビは、テレビボードの幅や高さをソファに合わせると、部屋全体がまとまり、さらに広く感じられます。
リビングの余白を意識して家具を配置すれば、18畳LDKでも広く見せることができますよ。
こちらの記事でソファダイニングの選び方を解説しているので、高さやレイアウトのコツが知りたい方はぜひ参考にしてください。

ポイント⑤収納計画で圧迫感を減らす
LDKの床やテーブルに物が散乱していると、実際の広さ以上に狭く感じてしまいます。
なので、視界をすっきりさせて空間に余裕をもたせるために、収納を計画的に配置することが大切です。
たとえば、物が多く散らかりやすいキッチンには、あらかじめ大きめの壁面収納を備えておくと、細々したものを扉の中に収納でき、視界が整理されますね。
デッドスペースになりやすい窓下にも収納を設けると、リビングやダイニングで使うものをすぐに片付けられ、空間が広く見えますよ。
計画的な収納を取り入れるだけで、物が散らからず、18畳LDKでも広さを最大限に感じられる空間になります。
間取りだけじゃない!18畳LDKを広く見せる視覚テクニック

- 間接照明や複数の光源を組み合わせて奥行きや立体感を生み出す
- 床や壁の色は明るい色で光を反射させ、空間を広く見せる
- 窓の配置で視覚的に奥行きを確保する
18畳LDKを広く感じさせるには、「見た目の広さ」を意識することも大切です。
たとえば、間接照明を使って部屋の四隅や天井を照らすと、視線が遠くに向きやすくなり、奥行きや立体感を出せます。
また、床や壁など面積の大きい部分には、白・アイボリー・ベージュ・パステルカラーなどの明るい膨張色を選ぶと、光を反射して空間が広く見える効果がありますよ。
さらに、窓は庭に面して設置したり、天井近くまであるハイサッシを採用すると、視線の抜けが良くなり外の景色も取り込めます。
間取りや家具の配置以外にも、光や色といった視覚的な工夫も取り入れながら、18畳LDKを広く見せましょう。
リビング照明の選び方については、こちらの記事で実例つきで紹介しています。

理想のLDKをつくりたい方は新築注文ブランド418BASEにご相談ください。
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。
418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、18畳LDKが狭いと感じる原因や、広く見せるポイントを解説しました。
最後に重要な点をまとめます。
- 18畳LDKが狭いと感じる原因は、間取りの取り方や家具のレイアウトで圧迫感が生まれているから
- 採光や照明計画が不十分だと、部屋が暗くなり、実際よりも狭く見える
- 18畳LDKを広く見せるには、吹き抜けで縦の空間を作ったり、他の空間とのつながりを意識するのがポイント
- 家具の配置で床や壁に余白を作り、事前にしっかりと収納計画をすることで視界が整理されて空間が広く見える
- 光や色など目の錯覚を利用することもLDKを広く見せるためのテクニック
どんなに広い家でも、動線の邪魔になる家具のレイアウトや、圧迫感のある壁や床の色を選ぶと、部屋は狭く見えてしまいます。
逆に、窓の配置や照明の工夫で、狭さを感じさせない開放的な空間をつくることも可能です。
「18畳LDKは狭いのでは?」と不安になっている方は、広く見せるための工夫を取り入れて、自分たちにとって快適な空間をつくってみてくださいね。