

バリアフリー住宅は、段差がなければそれでよいというわけではありません。
高齢者が暮らしやすい家づくりには、心身のストレスが少なく、なおかつ安全を備えていることが大切だからです。
福山市の場合、過去に何度も氾濫による浸水被害を起こしている水系や、土砂災害警戒地域があり、水害対策なくして安心な暮らしは実現しません。
福山市でバリアフリー住宅を建てるなら、地域の地形や気候などに詳しい地元の工務店に依頼するのがよいでしょう。
そこで今回は、広島県福山市の工務店でバリアフリー住宅を建てるときに、知っておくべきことを解説します。
福山市で老後を見据えた家づくりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
老後を見据えた住宅の購入において、バリアフリーを検討する人は多いですよね。
ですが、50代で家を建てる場合でも現役で働いている人が多く、しかも定年までは10〜15年と決して短い期間ではありません。
そのため、将来の介護よりも、今の暮らしに合った間取りを優先したいと考える方も多いでしょう。
新築でバリアフリー住宅を考えている場合、検討して欲しいのが、「徐々にバリアフリー住宅にしていく」という選択肢です。
つまり今後暮らしていくなかで、建て替えやリフォームを行い、「老後の自分たちや、その時の家族の形にあったバリアフリー住宅を叶えていく」ということですね。
そのためには、長くその家に住むことを考えた家づくりが大切になってきます。
完全バリアフリーとまではいかないにしても、やはり、住宅のバリアフリーについて考えておいたほうがいいでしょう。
2023年8月に福山市が行った高齢者の暮らしについての実態調査を参考に、バリアフリー住宅や長く住める家の必要性をもう少し詳しく解説していきますね。
健康的な家づくりに興味のある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
近年は「終活」が定着し、終の棲家を考えた家づくりをされる方もいますよね。
実際に福山市のアンケートでも「最期を迎えたい場所は?」という質問に対し、「自宅」と答えた人が最も多く、全体の39.2%を占めていることがわかりました。(※1)
もちろん、介護サポートの人手不足やお金などの問題もありますが、「最後は自宅で」と考えているならば、ゆったりと快適に過ごせる家であることも大切です。
バリアフリー以外にも、窓から見える景色の印象や効率のよい導線作り、家族それぞれが趣味を楽しめる間取りなど、豊かさのある家づくりがポイントになるでしょう。
福山市のアンケートでは自宅で最期を迎えたいと思う人が全体の4割近くに上るとわかりましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
福山市が行った同調査の「在宅医療や在宅介護の希望と実現可能性」という項目では、43.6%の人が「希望するが実現は難しいと思う」と答えています。(※1)
理由は「家族に負担をかける」という理由が68.7%で最も高いですが、「住宅環境が整っていない」も16.1%となっています。
自分の気持ちや人手、お金の問題が解決したとして、「最期は自宅で」という願いを叶えるには、やはり介護に適した住宅環境であることの重要性がみえてきましたね。
バリアフリー住宅であれば、要介護者の「家族に負担をかけている」という思いも減らすことができるでしょう。
介護される側と介護者の負担を減らすには、精神的・金銭的な面だけではなく、介護しやすい住宅であることが大切です。
住宅の最適解は年代や家族構成によって変化するため、必ずしも新築建設時にすべてをバリアフリーにする必要はないとお伝えしました。
とはいえ、平屋と二階建てといった家の種類や間取りなどの選び方によって、将来リフォームやリノベーションをする場合のコストは変わってきますよね。
そのため、新築を建てる時点で、どこまでバリアフリーにするのかをあらかじめ決めておくことが大事です。
その上で、福山市の工務店に依頼するときに重視するとよいポイントがあるので、詳しく解説します。
福山市の工務店の見極め方については、こちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
福山市の工務店にバリアフリーの家づくりをお願いする際は、平屋を建てることができる工務店かをチェックしましょう。
というのも、家づくりでバリアフリーを考えたときに、候補として最初に考えて欲しいのが「平屋」だからです。
平屋はどの工務店でも建てられますが、下記などの平屋を建てる確かな技術力を持っているかは工務店によります。
ホームページに平屋の施工事例(自社設計)があることや、平屋の完成見学会を積極的に行っているなどでも、平屋が建てられる工務店かをチェックできますよ。
また、バリアフリーの家づくりで「平屋」を最初に検討することをお願いする理由は、お客さまのコスト面の負担にもあります。
二階建ての住宅と比べて平屋は、広い土地や屋根が必要で、その分コストもかかります。
後から「やっばり平屋にしたい!」と希望しても、予算の関係で難しいケースもあるのです。
福山市の工務店にバリアフリーの家づくりをお願いする際は、平屋から検討してみるのがポイントですよ。
ちなみに、弊社418BASEも完成見学会を不定期で開催しています。ぜひ興味のある方はこちらから情報をゲットしてみてくださいね。
福山市の工務店にバリアフリーの家づくりをお願いする際は、建てた後も家について相談できる工務店かどうかもチェックしましょう。
新築時に完全バリアフリー住宅を建てなかった場合、住み始めてから暮らしの変化に合わせた小さなリフォームが必要になります。
工務店は大手ハウスメーカーに比べて、顧客に対する細やかなアフターサービスをしているところが多いですが、その範囲は工務店によって異なります。
たとえば、トイレやお風呂のリノベーションといった比較的大きな工事はできても、手すりの高さを変えたい、床材を滑りにくいものに変えたいなどの小さな工事は行っていないところもあります。
「うちではできません」といわれてしまうと、他のリフォーム業者を探さなくてはいけませんよね。
契約を検討している工務店が、どのようなリフォーム実績があるかも確認しておくと安心です。
福山市は水害が多い地域で、特に芦田川水系付近のエリアは、老後に安全に暮らすためには水害対策が必須です。
バリアフリーの家づくりを福山市でするなら、工務店に水害対策についてしっかりと相談しておきましょう。
水害対策のひとつとして、GL(グランドレベル)と呼ばれる建物の地盤面を高く設定する方法があります。
ただ地面と建物の高さに差があるのは、バリアフリーの観点からは遠ざかってしまいますよね。
両方を実現するには、適切なGL(グランドレベル)の設定が求められます。
地震や雪の自然災害については建築基準法で対策が講じられているものの、浸水被害については現状、法令上の指針がありません。
そのため、それぞれの工務店が水害に強い住宅の設計や、施工を積極的に行う必要があると考えられています。
福山市で家づくりをする場合、水害対策とバリアフリー住宅の建設をあわせて計画・提案できる工務店を見つけることが大切です。
GLの決め方については、こちらの記事を参考にしてください。
トイレを使ったり、洗面所で顔を洗ったり歯を磨くといった日常の動作は繰り返し行われるため、その都度すべてにおいて介護が必要になると大変ですよね。
家族に介護が必要となったとき、要介護者が快適に暮らせることはもちろん、介護者の負担を減らすこともバリアフリーの家づくりでは重要です。
そこで、福山市の工務店にバリアフリーの家づくりをお願いするなら、広く大きい水回りを設計してもらいましょう。
水回りを広い設計にすれば、その場での方向転換が楽にできたり、車椅子のまま入っていけるなど介護者の負担が減ります。
たとえば、ユニバーサルデザインをベースに誕生したLIXILの「ラシッサUD」は、高齢者居住施設でも採用されている室内建具で、一般住宅にも設置が可能です。
こうした設備の導入が可能かどうかも、あわせて確認してみるのがよいでしょう。
福山市でバリアフリーの家づくりを工務店にお願いする際は、水回りの設計にもこだわることがポイントですよ。
バリアフリーの家づくりを考えたとき、新築とリフォームでは、見るべきポイントが違います。
リフォームでバリアフリー住宅を叶えるなら、リフォームとバリアフリーに関する知識や経験、技術力のある工務店を選ぶことが大切ですよ。
ここでは今住んでいる住宅をバリアフリーにする際に、工務店に求めるべきポイントを紹介します。
建て替えか、リフォームかで悩んでいる方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
リフォームをしようと、補助金について自分で調べてみると、「本当に自分の考えている家(リフォーム)で補助金がおりるのかな?」と不安になる方もいますよね。
そんな不安を解消できるのが、補助金の申請に慣れている工務店を選ぶことです。
補助金の申請はお客さま自身がやるとしても、クリアすべき家の条件などは、家の専門家に聞けると安心ですよね。
たとえば2025年現在、福山市では住宅のバリアフリー改修を申告すると、固定資産税の減額措置が受けられます。(※2)
また、手すりの取付けや段差の解消といった小規模の改修については、20万円を限度として費用の7〜9割の補助が受けられます。
減額措置や補助金の申請には締め切りや条件があるため、誰でも必ず受けられるものではありません。
家の基準以外にも、市役所や介護支援専門員に確認する部分もでてくるので、減額措置や補助金を受けるには、早め早めに相談することが大切です。
(※2)住宅のバリアフリー改修に伴う固定資産税の減額措置について
バリアフリー住宅というと、家の中の段差をなくし、手すりをつけるなど間取りや家の設備に関することをイメージしますよね。
ただ、バリアフリーにリフォームするのであれば、家の素材にも注目することが大切で、工務店が断熱リフォームに対応できるかもポイントになります。
温暖な瀬戸内海式気候に属する福山市は、年間の平均気温が15〜16度と過ごしやすい地域ですが、冬は最低気温がマイナスになることもあります。
そのため、断熱性能が低い家は外気に大きな影響を受けやすく、体に大きな負担となるので、特に老後に暮らす家はリフォームやリノベーションが必要になります。
バリアフリーは段差をなくすだけではなく、家のどこにいても快適に過ごせるという点も重視して進めるのがよいでしょう。
家の性能については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
418BASEは広島県福山市・府中市・三原市・世羅町を中心に、備後地方の家づくりをサポートする会社です。
これまで地域の方々からたくさんのご支持をいただき、創業から50年以上を迎えることができました。
418BASEでは、高気密・高断熱の注文住宅の設計・施工を行っており、最新設備を取り揃えたモデルハウスも公開しています。
備後地方で家づくりを検討されている方は、ぜひ418BASEへご気軽にご相談ください。
福山市の工務店でバリアフリー住宅を建てるなら知っておくべきことを解説しました。
最後にこの記事をまとめます。
バリアフリー住宅は、段差のない家づくりを目指すだけではなく、要介護者と介護者が快適に暮らせる家づくりも必要になります。
また、心の安定には住む場所が安心であることが欠かせませんよね。
福山市の工務店でバリアフリー住宅を建てるなら、水害対策を含めた提案ができるところを選ぶのがよいでしょう。
418BASE/昇高建設株式会社 〒726-0023 広島県府中市栗柄町418
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